神激!再録音源を語るVol.3
こんばんはひいろです
さてだらだら続けてきましたが一応これで一区切り
新曲2曲の公開も控えてますので(公開されてしまった……、もう1曲増えた、だと?)、ぼちぼちやっていきましょう
言いたいことが、有るんだよ![風Zing!雷Zing!]
和風な味付け全開のナンバー
鼓、笛、琴、和音階とらしさを詰め込んだ贅沢な仕上がりです
神激の楽曲は要所要所で和のアレンジをしていますが、ここまで振り切ったものは今のところありません
ヴィジュアル系界隈的モッシュ(フロアを左右に大きく移動してジャンプするやつ)が定番のイントロ、クラップを煽るAメロ、曲中に組み込まれた「ガチ恋口上」と、ライブを意識した曲作りがなされています
やはりここも「メタ」アイドルライブへの視点を感じます
再録音源は基本的にベースがピック弾きっぽい音から指弾きになったと感じているのですが、風雷では結構ピック弾きっぽい雰囲気も感じ取れるところが個人的に乙なポイントです
ラスサビの「黄昏を飾るが如く雨模様」、ここの裏にライブではTiNAのフェイクが入るのを音源では入れていないのがニクい
これはライブに足を運ばなければ聴けませんので是非一度来場をご検討ください
個人的に好きなポイントはオタクたちがガチ恋口上を打っている裏で鳴っている笛と琴の音色です
これをツインギターで弾いたら和風メタルのソロっぽくなりそうと思いながらいつも聴いています
どこまでじゃない、どこまでも[STAGE]
ステージに立つ側を歌うダンスナンバー
全体的にキラキラした音使いとメロディが印象的で、「汗を拭う事」も「前髪直す事」も忘れて挑む一瞬を切り取っているのが秀逸な作品です
神激の作品は自分たち自身のことを歌うものが多いですが、ステージに立つ者がフロアから届く思いをどう受け取っているのかが垣間見させてくれます
また初期の楽曲で散見される事ですが、いわゆるアンチや二番煎じに対するメッセージも盛り込まれています
Sorry 失敗を願うやつらに一言
このシーンにあける風穴 その穴から覗いてな!
2step MC 専売特許
使うのはいいけど、真似るのはいいけど、
誰のおごりっての忘れず使いな
毒を吐いてしまうところも彼女たちらしさではあります
演奏面にも目を向けてみましょう
再録後の大きな変化はやはりドラムのサウンドが生音に近付いた事でしょう
聴き比べれば一目瞭然ですが、以前は打ち込み感の強い音色を使っており、デジロック的な味付けになっていました
ここががらりと変わることでぐっとボトムが締まり、最近のサウンドとマッチしたバンドアンサンブルになっています
個人的に好きなところはラスサビ「発熱したステージで叫ぶ 今私はここで生きていると」ですね
ステージ上からの願いを歌い、迸る思いが喉をつく
そんな風情を感じます
Bメロのさりげない付点ディレイギターが重ねられているところもポイント高いです
さよなら魔法少女になれる権利[さよならネガティブ]
デジロック王道な演奏とクール目なメロディのナンバー
ザクザクとしたダウンで刻むギターリフとビート感溢れるドラムが心地良いです
途中に挟まるメンヘラパートも良いアクセント
目まぐるしい展開ではありませんが、テンポチェンジするパートもあり神激らしさに抜かりはありません
この曲はなんと言ってもサビの歌詞とメロディの生み出す何ともいえない郷愁感と寂寥感でしょう
詞中にもノスタルジーとありますが、初めて聴いたときから琴線に触れるものがありました
さよなら清純
魔法少女になれる権利を捨ててあなた
選んだのだから 後悔させないでね
この「魔法少女になれる権利」という語彙がまた独特のセンスを感じます
そのほかに注目する点で言えばスネアの音色を雰囲気に合わせて使い分けているのが顕著なことでしょうか
スナッピーの効き具合の違う音色が2〜3種くらい使われていて、おそらくデジタル色が強いパートとバンドサウンドが強いパート毎に使い分けていそうです
一押しポイントはやはりオチサビでしょう
生牡蠣いもこ渾身の一発
旧音源ではちょっと違和感のある音程修正がされていましたが(逆にそれが好きでもありました)こちらではエモーショナルにスルッと歌い上げています
途中でストリングスによる低音がベースがわりに入っているところも気持ちいいです
(公開当時の一言?感想でも触れていますね。ドラムが生音風味になったことへの違和感も、今となっては普通に気に入ってます)
いつか終わりが来てしまうとしても[暁光センチメンタル]
元祖レア曲もついに音源化されました
自分もほとんど聴いた事がなかったのでほぼ新曲といった気持ちです
なぜかゆったり目のバラードな印象だったのですが(おそらく歌い出しのピアノのイメージに引っ張られていたのでしょう)実際は疾走感が切なさと共鳴する一曲となっています
ピアノとストリングスが絡み合い、バスドラとスネアが駆け抜けるように鳴り響く
シンプルな構成な分、良さがダイレクトに伝わります
2回登場するギターソロもテクニカルなことはせずひたすら泣きのギターを奏でるニクい
この曲はもういくら言葉を弄するよりもその耳で聴いて、実感していただくのが一番です
良すぎて逆に書くことがない典型
「いつか終わりが来てしまうなら 始めなければ楽だなんてさ」という歌詞が一番刺さるメロディに乗っているとか、いちいち言わなくても聴けば分かる
自分の中に、この曲の魅力をうまく表せる言葉はありません完敗です
(こんな感じの有志が作ったバラード風カバーがあるのでこっそり添えておきます)
終わりに
という感じで第3弾でした
第2弾を超える難産で気付けば3ヶ月も経過している体たらく
この間様々なことがあり、新曲もどしどし増えてしまっているので世界の進む速度に追いつけない今日この頃
置いて行かれないようにこのまま意識のあるうちに新たな曲たちにも手をつけていきたいという気持ちだけは抱いています
というわけで今回はこの辺で
次の記事もよろしくお願いいたします
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