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2025年冬ドラマの中間感想(原作ありとなし、どちらのドラマが面白い?)

今年の冬ドラマもいろいろ楽しませて頂いていますが、一番楽しませて頂いているのは、「ホットスポット」です。
ご近所系宇宙人コメディという謎のキャッチフレーズにピッタリのゲラゲラ笑うわけではなく、クスリとさせるところ満載のドラマで、バカリズムがシナリオのドラマとしては、前に『ブラッシュアップライフ』を観た時同様に楽しめて、今後もバカリズム脚本というだけでドラマを見続ける理由になりそうです。
宇宙人と地球人との関わりで、シリアスになることなくドラマを楽しめる内容に出来るとは、バカリズムやっぱ良いですね。

また、オリジナルドラマとしては『プライベートバンカー』も面白いです。
大金持ちの財産を守るプライベートバンカーを主人公としてのドラマですが、毎回傘を持ち歩き、謎かけをし、お金儲けのスキームを語り、自分のペットの話としてウンチクを語るという、個性を一人に付けすぎてるんじゃないかとも思えますが、最終回まで綺麗に終わることが出来れば、シリーズものとして次のシーズンにも繋がっていきそうな感じです。
ただ、大金持ちの財産を守るという性質上、毎回出てくるお金持ちはイヤな奴が出てくることになりそうで、その財産を守ると言っても、貧乏人側の私からすると、最終的に大金持ちをぎゃふんと言わせてもらいたい願望を持ちながら観てしまいそうです。

次に今期のドラマで気に入ったのは、『法廷のドラゴン』です。
リーガルものというか、裁判ものというのはペリーメイスンの小説に出会ってから好きなんだけど、法廷物はこれまでハズレがほぼ無しのような気がします。
法廷の駆け引きを将棋に例えるという新しい手法というか、無理のある手法をどこまで貫き通せるか。
将棋の戦法というか、それをどこまで例え切ることが出来るのか、シリーズにするのは難しそうだけど、単発でしたら、なんとか将棋の例えが物語に無理やりこじつけて終わりそうな気がします。
わざと二歩を打って裁判に負けるとかいう話も今後ありそうだなぁと想像したりもします。

先が気になるドラマとしては『クジャクのダンス、誰が見た?』です。
これは、漫画原作のようですが、死んだお父さんが残した手紙で殺人の冤罪事件に巻き込まれていく娘の物語ですが、自分の出生の謎から父親の知らなかった面、回を追うごとに謎が謎を呼び次回を楽しみに後を引く面白さです。最終的に納得の事件解決になるかどうかが作品の評価に大きく影響を与えそうですが、ドラマ完結の前にコミックを一気読みすることになるかどうか微妙です。

原作のある映像化作品としては、『相続探偵』も楽しんでます。
相続とは争族とも書く、と作品内でも言っていますが、相続する財産があれば相続争いがそこにはあるというのは納得です。
わが家の場合でも親戚が死んだ後にこれまで親戚付き合いのなかった親戚が相続権を主張してくることがありましたから、相続財産が大きくなれば骨肉の争いが起こっても納得かも。
というか、何の問題も無く相続している人よりも、もめてる方がドラマになるのは間違いないところなので、相続専門の探偵というのもすんなりと飲み込めました。
とはいえ、原作コミックもこれから読むつもりなので、原作とドラマのギャップをどこまで許容できるのかというのは、永遠の課題の一つではありますね。

また、同じく原作小説の映像化である『問題物件』は原作小説の作家の小説を何作か読んだこともあるので、原作も面白いのだろうけど、ドラマでの主役として出演の犬頭さんこと上川達也さんが自由にというか、ノリノリでの演技がクセになる人にはハマってしまいそうだけど、自由すぎて気に入らない人も出てくるかも。
ちなみに、私は好きですけど。

ちょっとやり過ぎだなぁと呆れ気味なのは『こんなところで裏切り飯 嵐を呼ぶ7人の役員』です。
前シーズンと同様、日本各地での実在する店舗での撮影は同様なのですが、今回のシーズンでは食事中のライティングがやり過ぎ。
主役の小野寺真由子役の志田有彩が美味しそうに食べるところが見どころではあるのだけど、ちょとというか、今回はやり過ぎ感が強すぎます。
番組的に好きなんだけど、ちょっとやり過ぎの方向性を間違ってるような気がします。最後までもちろん観ることは観ますけど、途中から抑えめには出来ないので、更に大袈裟な演出をしそうで不安。

原作漫画をうまくいかしてドラマにしてるなぁと感じるのは『ふたりソロキャンプ』です。
というか、初回ちょっと違和感がありましたが、回を進める度に馴染んで、この二人は漫画の実写化にピッタリな配役で、この二人なら原作も続いているので、シリーズ化して次のシーズンも続けてドラマ化を続けて頂きたい。
原作漫画を最初雑誌で読んだときはソロキャンプブームに乗っかったすぐに終わってしまうかもしれない漫画かもと思ってしまいましたが、連載が順調に続き、今でも読んでいる作品の一つです。

原作を元にして、原作改変でちょっとと思わされるのは『秘密』です。
最後までドラマは観るつもりではありますが、原作漫画を読んでいて、原作漫画が気に入っている私としては配役についてはよく探して原作にできるだけ忠実に作ろうとしてるんだなぁと思ったら、ストーリーの改変がビックリする方向で、最終的な着地点が心配になって、先が楽しみなドラマではありますが、主役がコミックで読んでいた頼りになる人から、そこまでの人にされてしまうのかというガッカリ感が半端ないです。

秋に続いて、長く楽しませている『相棒』は安定の面白さなので、今さら言うまでもありませんが、ワンパターンなシナリオにならず、毎回楽しんでます。
そろそろ主役の杉下右京さんこと水谷豊さんの年齢が年齢なので、公務員の定年をどう考えているんだというツッコミはあるでしょうが、そろそろ最終回が気になります。
昔やっていた藤田まことさんのはぐれ刑事純情派のように、無理すぎる年齢まで引っ張られることのないことを祈るばかりです。
私の希望としては歴代相棒総出演+鑑識の米澤守+捜査一課の面々が大活躍の前後編の大作映画としてフィナーレとかになると良いなぁとか思ったりします。

刑事物では今後の展開に期待しているのは『アイシー 瞬間記憶捜査・柊班』です、なんだか推理するというよりも記憶力勝負の捜査になってる感じがして、犯人がわかったときのミステリ度合いが低く感じられて、今後のシナリオ次第だけど、この先、警察内部の抗争よりも事件のミステリの度合いを深めてほしいけど、今の感じでは事件よりも警察内部の話が主になってきそうでちょっと心配。

今季も原作付きのドラマ多数です。
原作のあるものの映像化は原作ファンとしては嬉しいものではありますが、原作ファンだからこそガッカリしてしまうもの多数あります。
でも、原作よりも更に面白くなってしまうものも、原作以上の魅力を持ってしまうものもあるのが映像化の魅力ではあります。

それにしても、一家で家族団らんでテレビ鑑賞というイラストをAIで生成したら、家族全員テレビを見ているようには見えないんですけど。
イラストを生成し直すよりも、「イラストが不出来なまま載せてしまうのが私の悪い癖」って、相棒の杉下右京風に言って終わります。

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