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「日食なつこ」もっと売れていないのが不思議すぎる

数年前から最近のお勧めの曲ってあると訊かれると、私が答える5人のうちの一人は日食なつこさんです。
もう聴いていない人は人生損してると言っても過言ではないと思えるアーティストなのです。
確かに一般受けはしていない曲ではあるのかもしれませんが、きっと聴いた人の心に突き刺さる曲がたくさんありますので、是非。

日食なつこさんを知ったのはYouTubeでした。

確か、その頃の私は新しいアーティストの曲を聴くこともなくなって、昔から訊いているアーティストの新譜のみを聴くというのが音楽スタイルとなっていました。
その頃聴いていたのは主に「dorlis」「羊毛とおはな」「青木カレン」「元ちとせ」「さだまさし」「谷村新司」「長渕剛」「coba」「渡辺貞夫」「遊佐未森」「イルカ」とかいろいろなんですが、メジャーデビューしていても発売されているアルバムが少なくて、オリジナルアルバムにない曲をオムニバスに収録されているのを探したり、YouTubeで公開された未発表曲を探したりしていたわけです。

その時突然現れた日食なつこさん。
最初に聴いた曲は「ヒューマン」
もう、衝撃を受けました。

何千万もの生物種 中で唯一人言葉を持つ
何千万もの生物種 中で誰よりも高い知恵
ぼくらの名前は人間です
何回言っても伝わらないで 使いこなせもしない言葉の爪
手入れもせずに振りかざして つけた傷跡を消す薬はない

他の奴らは蝶や魚や鳥になって
身軽に生きることに成功してるのに
どうして俺だけを人間にしたんだい?
一つの正義さえ続かないよ
神秘なる心を類いまれに手にして
操るつもりが踊らされ
息切れの命はそれでも死ねない
三角の頂点で虫の息のヒューマン

ヒューマン の 歌詞より

次に聴いたのは「跳躍」
なんだか心にグサグサと突き刺さってしまい、すぐに買えるCDを全て購入しました。
といっても、その時点では二枚だけしかありませんでしたが、聴きこみました。何度もリピートして、ヘビーローテーションで聴きました。
が、私にとっては良い曲なんだけど、一般受けはしないんだろうなぁと応援はしているのだけど、少し覚めた眼で見ていました。
そして、それからしばらくして発表された「水流のロック」

ピアノとドラムだけのユニットでの曲、この曲を聴いて、今までにも増してファンになり、この頃から、ライブにも行くようになり、他の人にも勧めるようになったのです。
その後も出す曲出す曲、私の中では名曲が増えていき、発表されたのが「ログマロープ」

この曲は2023年のM1グランプリのプロモーション?応援?イメージ?曲としても発表されて一気にメジャーになったとは思いますが、まだまだ知らない人が多すぎます。
いや、もう、紅白で流れた曲でこれより良い曲が何曲あったんだよと問いたい。
ピアノだけの弾き語りのライブも、ライブ編成のライブもありますが、日食なつこさんというと私の中ではドラムとピアノだけの編成のライブなのは「水流のロック」のイメージが染みついているからなのかもしれません。
最近の曲では「√i」

もう日食なつこさんの曲でオススメの曲を紹介していくとなるとYouTubeでアップされている曲ほぼ全てと、更に追加で何曲もありすぎて紹介し尽くせません。
もうどの曲の歌詞も突き刺さるフレーズがたっぷりとあって、聴き応えがあります。
ちなみに数年前からライブではアンコールというものがなくなりました。
ライブのセットリストは基本演奏する曲とアンコールの曲を含めて一つのセットリストですが、毎回アンコールはお約束のようにあるのがあたりまえで、アンコールに無駄な体力を使うことなく、もうアンコール無しでセットリストを作って歌に集中したいとのことで、言いたいことはわかるのだけど、ライブ会場に行ったらアンコールを含めてライブだろうという気持ちがあったので違和感がありましたが、今ではすっかりと慣れてしまいました。
アンコールがなくなったのは良いとして、ライブのチケットが取りにくくなったのが悲しすぎる現状です。
とりあえず、ライブツアーが映像化されて発売されているので、それでひとまず満足していますが、やはり、またライブ会場で聴きたいアーティストではあります。

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