西日本編と東日本編の2分冊で日本全県それぞれの県で一人ずつ取り上げての短編集ですが、全員の武将を知っているわけでもないけど、知っている武将もたくさんいて、それがそれぞれの物語を読むとじんわりと心が温まる感じで、それぞれもの物語の元になった文献も最後に掲載されています。
私は広島県なので、毛利の三本の矢の話はよく聞いていたのですが、十五本の矢の数が5倍に増えてる。でも、三本の矢の逸話よりも納得してしまいました。
知っている武将の話も、これまで知らなかった武将の話も、戦国に生きた武将の生き様が生き生きと感じられて、時代小説をこの先読むときに深みが生まれそうです。
と言うことで、この作者が今時代小説で一押しの作家さんなので、読んでいない人は長編はちょっとという人は、この短編集から読んでいただきたいと思います。
ちなみに、今完結に向けて加速中の『イクサガミ』は明治初期の刀での闘いがなくなる寸前のチャンバラバトルロワイヤルのデスゲームとなっており、時代小説が苦手の人でも楽しめるので、ここから読んでいくのも良いと思います。更に、この作品はコミカライズだけでなく、Netflixでも映像化が決まっており、これもまた楽しみです。
私としては3部作くらいの長編映画で映画館で観たかったのですが、この作品が完成したら、Netflixに入会するかもと言うぐらい期待しています
そして、普通に長編も好きなのですが、シリーズものとして一番気に入って続きを待っているのが、くらまし屋稼業のシリーズで、これまで読んだ時代小説の闘いの中ではダントツのチャンバラ時代小説と言っても過言ではない。読んでいない人は是非読んでいただきたいです。
いずれ、このシリーズについてもnoteで詳しく書いていきたいですね