
羊毛とおはな もう新曲はないけど聴き続ける
よくマイナーなアーティストの曲をどうやって見つけるのかとか聞かれることがあるけど、私の場合、CDを買うのはエディオンの本店とタワーレコード広島店で店頭の試聴コーナーで聴いてみて、気に入ったら購入しています。
では、「羊毛とおはな」の場合はどうだったのかというと、試聴コーナーではありませんでした。
私の場合、普段聴いていない曲を聴くのにオムニバスアルバムを気まぐれに買うことがあるのですが、その中で羊毛とおはなに出会ったわけです。
羊毛さんこと市川和則(ギター)とおはなさんこと千葉はな(ボーカル)によるアコースティックデュオです。
この二人のユニットの心地よさは聴いていただければわかると思いますが、私は一度だけ広島のライブに参加できました。
会場はそう広くなく、満席でも50人前後だったと思います。その後も何度もライブに行こうと思っていたのに…
羊毛のおはなの結成は2004年。
私がはじめて聞いたのが2010年くらいだったと思いますが、気に入って、その後、発売されているアルバムは全て、ライブアルバムもDVDも購入するまで好きなアーティストとなりました。
しかし、2014年ボーカルのおはなさんが病のため36才の若さで永眠されました。
2012年くらいから活動を休止していて、Twitterでフォローしていたのですが、ある日おはなさんがつぶやいたのを見て、なんだかマイナス思考に陥っているけど、新曲作って早く復活してもらいたいなぁと軽く考えていたら、突然の訃報。
その時初めて、そのつぶやきの言葉が、とんでもない絶望の中でのつぶやきだったんだなぁと気付きました。
残された羊毛さんはソロギターとして、他の人とユニットを組んでと活動は続けていますが、羊毛さんの繊細なギターとおはなさんの透き通った温かいボーカルで構成された羊毛とおはなは二度と聴くことはできません。
これまで発表された楽曲を繰り返し聴くしかないわけですが、二人の楽曲は今でも心を落ち着ける音楽として、落ち着けるしっとりと聴ける音楽として、私のプレイリストで再生され続けていますし、これからも聴いていくことでしょう。
ちなみに私が好きな曲としては
ラルララ ラルララ
ただいま、おかえり
逢いにいこう
晴れのち晴れ
レモン
といった、オリジナル曲も良いのですが、カバー曲もなかなか良い曲が揃っていて
雨にぬれても
ルパン三世のテーマ
プカプカ
人魚
My Favorite Things
などなど、聴いていない人には是非聴いていただきたいです。
ビレッジバンガードでライブを結構こなしていたようで、その様子が収められたライブアルバムも多数あります。と言うか、ほぼ毎年のように発売されていた時期もあったので、ついつい全アルバム揃えてしまいました。
ちなみに、『ただいま、おかえり』のPVは素晴らしすぎるので、じっくりと観ていただきたい。
おはなさんが亡くなった後も、羊毛とおはなのファンによりイベントも開催されていますし、羊毛とおはなのトリビュートアルバムも発売されました。
これはこれで良いアルバムなのですが、やはり本家の羊毛とおはなにかなうはずもなく、出来れば本家本元のアルバムを聴いていただきたい。
ご丁寧に入門編としてのアルバムも発売されてますので、まずはこちらからどうぞ。
羊毛とおはなを知らなかった人、聴いていない人は、是非ここを覗いたことをきっかけに、一度聴いていただきたい。
そして、気に入っていただけたら、他のアルバムも聴いて、羊毛とおはなの曲を他の人にも勧めるほどのファンになってくれると良いなぁ。