デザイナーは「自己表現」するべき? クライアントワークの本質を考える
こんにちは、フリーでデザイン業をしているHIIRAGI DESIGNです。
デザイナーってゼロからデザインを生み出すのでしょうか?
それが出来る方がかっこいいプロのデザイナーだ、って思いますか?
私はずっとそう思っていました。
けれど、ゼロから何かを生み出すって簡単じゃないですよね。
そして、経験を重ねるうちに、あることに気が付きました。
それは…
クライアントは、デザイナーの独創性抜群のデザインを、そもそも望んでいない ということに。笑
むしろ、クライアントはどこかで見たことのある、安心感のあるデザインを好む傾向があります。
これは、デザインを依頼する側の立場になってみると、よく分かります。
依頼する側は、デザインを作ること自体が目的ではなく、そのデザインを使って何かを達成したいのです。
例えば、
チラシを作って集客したい
LPを作って事業を多くの人に知ってもらいたい
パッケージデザインで商品を魅力的に見せたい
集客を増やしたい
売上を伸ばしたい
ブランドイメージを高めたい
など。
そのためには、独創的なデザインよりも、 その目的達成に最適なデザインが必要になります。
ユーザーが見たことのある、
「あ〜、これは新規オープンの美容院のチラシか」
「飲食店のクーポンだな」
「保険のキャンペーンLPだね」
「綺麗そうなヨガ教室」
と、そのデザインを見て1秒で「何屋さんが何を言っているのか」を理解できるクリエイティブ が求められるのです。
デザイナーが自分を表現する、というのはちょっと違うかも?
デザインという仕事を生業にクライアントワークをしていると、だんだんと気がついてくると思います。
デザイナーとしての個性を発揮するのももちろん良いですが、それは クライアントの要望を満たした上で、さらに付加価値として提供するもの であるべき。
クライアントワークの本質を理解しているデザイナーは、自己表現よりも先に「クライアントの課題を解決する」ことをしている人が多いです。 デザイナーとして、もとよりビジネスパーソンとして仕事ができる人って、すごく重宝されますよね。