【元RIZIN王者】イリー・プロハースカ解説【Fighter’s File】
*この記事は執筆者の個人的な考えや推測が多く含んでおり、また格闘技関係者から直接話を聞いて執筆したというものではなくただの一格闘技オタクが書いたものであるため間違った情報が書かれている可能性があります。もし間違いやご指摘、誤字脱字があった場合はコメントなどで教えていただけると嬉しいです。
またこの記事内で選手や格闘技関係者の敬称を省略している場合があります。予めご了承ください。
➀はじめに
2022年6月12日、ついに元RIZINチャンピオンでもあるイリ-・プロハースカ選手がUFCライトヘビー級タイトルマッチに挑戦します!
日本でも長く戦っていたイリー選手について多くの方がご存じだとは思いますがこれまでの実績は、
初代RIZINライトヘビー級チャンピオン
現在12連勝中(内KO決着11回、1ラウンド決着8回)
さらに現在UFCでも2連勝中でありとても勢いに乗っています。
RIZINで大きく花開きUFCのタイトルマッチまでたどり着いたイリー選手のこれまでの実績や強さのポイント、これからのキャリアなどを簡単に解説していこうと思います。
(UFCって初めて聞いたぜとかUFCって名前だけは知ってるよという方はこの記事を読む前に筆者が書いたUFC紹介記事を読んでおくとこの記事の内容などがスムーズに理解できるのでお勧めです!)
②イリー・プロハースカ ”Denisa”
193㎝ 28勝3敗(25ko、2sub、1判定)
元RIZINライトヘビー級王者、現UFCライトヘビー級2位
RIZINから世界の頂点へ。チェコでプロデビューしたイリーは人生の師である宮本武蔵の国である日本の当時まだ世界的に知られてなかったRIZINに戦いの場を移した。RIZINが軽量級や女子格闘技に力を注いでいる中でも重量級エースとして欠かせない存在となり、2019年にRIZINで唯一敗北したキング・モーを倒してRIZIN初代ライトヘビー級王者となった。現在はUFC2連勝中で勢いに乗っておりUFC275で遂にタイトルマッチに挑む。
203㎝のリーチと相手を仕留めるパワーを持つパンチや前蹴り、飛び膝といった様々な引き出しがある立ち技が最大の武器であり、それを最後まで使えるスタミナもある。
イリー選手のRIZIN時代の試合の多くはYouTubeで公開されているので興味がある方はぜひご覧ください!
対戦相手も現Bellatorライトヘビー級王者ワジム・ネムコフ選手やPFL2021年ヘビー級王者ブルーノ・カッペローザ選手など世界トップレベルの強豪を倒している見ごたえ十分な試合ばかりです!
③イリー・プロハースカのファイトスタイルの特徴
ファイトスタイルの特徴は足のスタンスは広げながらも重心は真ん中よりなのが上半身の位置からわかります。
また両手を腰の位置まで下げているためパンチの軌道が読まれにくかったりタックルに対しての防御がしやすいというメリットがあります。
さらにイリー選手は身長に対して腕のリーチが長いため(身長193㎝、リーチ203㎝)、普通なら近づかなければパンチが当たらない状況でも相手に近づくことなく自分の間合いを作って自分のパンチが一方的に当たる状態を作ります。
さらにその中でアッパーや前蹴り、テイクダウンといった軸となるストレートだけではない動きを入れることで相手へ様々な攻撃の選択肢を意識させることが出来ます。
(相手のパンチをギリギリの距離設定で避けるシーン。)
(目線を下に入れるフェイントを入れることで相手の頭を下げさせてからアッパーを撃つシーン。)
またライトヘビー級(93㎏)でありながら飛び膝のような動きのある攻撃やフルラウンド戦い抜くスタミナ、相手の攻撃に耐える打たれ強さも持ち合わせているため独特なファイトスタイルでありながら相手に勝ち切る地力もあります。
(体を下げるフェイントを入れてから飛び膝を入れるシーン。)
ですが個人的にはフィジカルが強くて突進力のあるグラップラーは苦手にしているのではないかと考えています。
その理由はライトヘビー級の中では割と軽めな体やなんだかんだ試合中に被弾してしまうシーンが多かったり、相手の組み付きに対応しきれずにテイクダウンされてしまうことが多々あるからです。
(例として現在ライトヘビー級1位で元王者であるヤン・ブラホヴィッチ選手は試合時には100キロを超える体重である。)
しかし現在その弱点を克服するために元UFC2階級王者でレスリングでオリンピック金メダルを獲ったヘンリー・セフード選手の下で修業をしているのでこの弱点を克服してより強くなったイリー選手を見るのが楽しみです!
④イリー・プロハースカの今後
そんなイリー選手の次戦ですが6月12日にシンガポールで行われるUFC275にてライトヘビー級のタイトルマッチを行います!
相手はブラジル出身のグローバー・テイシェイラ選手で現在42歳ですが現在6連勝中ととても勢いに乗っています。
パワフルなテイクダウンと柔術黒帯から繰り出される寝技に強靭なフィジカルを持ち合わせており、また近年は打撃力強化に力を入れていてフックを振り回しながら前進してテイクダウンや右のハイキックでKOといったようなスタイルを確立させています。
スタイル的にはイリー選手にとっては難敵だと思いますがぜひここを勝ってUFC王者に戴冠してほしいです!!
⑤おわりに
今回の記事はいかがでしたでしょうか!
RIZIN黎明期からその強さと日本への愛で多くのファンに愛されているイリー選手がついに世界最強の座であるUFCのタイトルに手をかけるところまでやってきました。
皆さんもその試合を見るために今からUFC Fight Passに加入して万全の準備をしましょう!
RIZINの王者から初のUFC王者が出る瞬間が今から待ちきれないです!
またこの記事や今までのnoteに対しての感想や意見はドシドシお待ちしていますのでコメントやTwitterで反応、拡散していただけるととてもうれしいです!
ここまで読んでいただきありがとうございます!
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