![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/9092440/rectangle_large_type_2_fa3803f80271681c4a4aeb276922b047.png?width=1200)
それでも、生きてゆく
今年の総括は別途すると思っているけど坂元祐二ドラマをちゃんと見た年であった。そんななかでも殺人事件の加害者家族と被害者家族という明らかに重そうな「それでも、生きてゆく」は見ないつもりだった。
見なきゃ、と思ったきっかけはこちらにも「彼と別れた理由は別途記載」と書いてますが....
2週間という短期間で彼と別れた、その理由が...
あまり彼の家族の話を聞いたことはなかったのだけど、一緒に住もうかとか将来的な話もしていた中で、彼の家族の話を聞き、環境が結構違ったなぁということもあったのだけど、決定打としては
「兄が犯罪者なんだよね」と言われ「...罪状は?」「強盗と強姦」だった。
付き合って1週間でその話をされ、彼は「(兄に)会うつもりもない」と言ってたけど将来的にどんなリスクがありえそうか想像したり、何かいい方法はないか考えるも、その話をされた1週間後に別れを告げた。
彼から告げられて最初に思ったのは「それでも、生きてゆく、見なきゃ」だった。友人には「東野圭吾の手紙もまた読んだら?」と言われた。それも確かに。多くの友人に「とても誠実な彼だったんだね」と言われる。確かに。
「言わないひとはずっと言わないよ」とも。
そんな思いを抱え、見た「それでも、生きてゆく」は加害者家族だけでなく被害者家族ですら非難をあび、後悔ばかりで時間が止まってしまっていた両家族の話だった。被害者の父は1話にして亡くなったので被害者の母役・大竹しのぶさんの演技が素晴らしかった。わずか7歳で命を落とした娘を思った行動だし態度だった。
彼と別れるときにお兄さんの事件のことも聞いてみたけど1番驚いたのは10年くらい前の事件だというのにインターネットの世界で検索にひっからないということだった。10年くらい前は結構インターネットの時代だったはずなのにテレビなどであるように簡単にインターネットで検索して過去がばれる、ってこともそんなにないのかなって思った。と、いうよりすべてが報道されているわけでもなく、加害者も被害者もごろごろ転がっているのかと。
そして加害者はもう自然と同じ世界にいるのだなと思った。
そんな内容だから彼が嘘ついてるとは思わないけど検索に引っかかって自分の目で事件の詳細、読んだらもっと現実味があったのに。
「絶対、重いわ~」と思ってたドラマだけど見てみたら重いというより人間ドラマでそして私が思ったように加害者も被害者もごろごろ転がっているなら同じような経験をしているひとがたくさんいるのかと感慨深くなった。
加害者の妹役・満島ひかりさん(遠山さん)もすごく、本当にまじめな子でまじめすぎるのだけど、優しかったお兄ちゃんが実は犯人ではないのでは、と犯行を信じてないところから、お兄ちゃんが犯人で間違いがなかったと認められるようになり、かつ、反省してないという現実を噛みしめていく様子は切なかったし感情をぶつけているところは本気で感情移入する。
彼と別れたのは切ない思い出だけど、彼と出会わなかったらこのドラマを見たいとも思えなかった。切ないことも、きっかけになりnoteに残せたらそれでよかったかなと思える。
いいなと思ったら応援しよう!
![ちーぼー](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/5679978/profile_acc7fda72f77dc9e79e68bb248cfe3e3.jpg?width=600&crop=1:1,smart)