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がんばりすぎる私には今の暮らしがちょうどいい。
私は、教員の仕事にやりがいを感じつつも「できたら辞めたいな」という思いを抱きつつ10年ー。結局、アラフィフで適応障害を患い、2度めの休職中に年度途中の早期退職をしました。noteを始めた理由は、私の経験をもとに今、悩んでいる50代女性教員の先生方に参考にしていただけたら…と思ったからです。
さて、10投稿めとなる今回は、前回の「暮らすように働くのは教員も可能です!」といった内容を読んでいただき、「え、それは無理でしょう」と感じられた方に向けてお話ししたいと思います。
前回の記事でも書きましたが、私は「できたら辞めたいな」と思ってから12のことを意識して教員を続けてきました。結局私には学校という職場で「暮らすように働く」のは、なかなか難しかったといわざるをえません。
その理由はやはり「がんばりすぎてしまう」「考えすぎてしまう」からでした。今の状況は、学校という職場、正規職員という立場を離れ、硬い仮面を外せた結果、”よいあんばい”といえます。
ひーこさんは「がんばりすぎなんだよ」
「見方や考え方、その姿勢を変えようにも少しの一歩が難しい」「とにかく疲れ果ててしまって、その気もやる気も出ない」といった先生方は少なくないでしょう。
その先生方はときに周囲から「がんばりすぎなんだよ」と言われていませんか。私は、結構言われていた教員です。
もっとゆったり構えたほうがいいと言われ、それが頭では理解できても、なかなかできない…。結局、目の前の仕事を早く片付けること、皆に迷惑かけないように自分の責任を果たすこと…。とにかく自分でなんとかしようとしてしまう…。
その状況は特に1度目の休職以前に頻繁に起こりました。教務という立場になってからです。
小規模校ならではのアットフォームな雰囲気のなかで、いじわるな方もおらず、気持ちよく仕事をさせていただいていました。校長先生と教頭先生も人当たりがよく、私は自分ではやっていけると感じていたんですね。
しかし、何しろ仕事の量も質もも今までとはまったく異なり、他の先生方、上司の間に入って事を進めなくてはいけない、あるいは外部との連絡など、もうそれはそれは手いっぱい、頭いっぱい、心もいっぱいという状況でした。
「がんばりすぎなんだよ」
優しく言ってくれる校長先生や他の先生方。でも、自分が自分を追い込んでしまう性格を直すのは、結構難しいんですよね。「がんばりすぎなんだよ」はある意味、「もっと人に頼っていいんだよ」ということ。しかし、私はその頼る、ということがうまくできない人間でした。
家庭でも、がんばってしまう私
がんばるのは、学校だけではありません。家に帰れば家事や育児、しかも結婚当初は義父母と同居しており、気に入られようとしたり、自分が我慢すればいいと考えたりして「がんばって」しまう自分がいました。
この葛藤の結果、別居という選択をして、私たち4人はアパートに住み始めるのですが、その先も主人と育児や私の行動について言い争うこともしばしば。その喧嘩もがんばってしまうというわけです。もうどうしようもないですね。
やっと、がんばらなくてもよくなった
2度の休職、そして退職へ向かう際には、その主人に随分助けられました。特に私が病気になったときの主人は、本当に優しかった。理解してくれているんだなあ、と改めて感謝した次第です。
実は、私以上に私のことをわかっていると、今でも感じています。色々口論して、茶碗も投げられたこともありましたが、今では良き思い出です。
「ああ、やっとがんばらなくてもいいんだ」
以前の記事で「新たな自分が始まる」といった期待感やフリーランスの仕事に対する憧れが自分を押し上げた、といった感じで記しました。それは嘘ではありませんが、実のところ、私は休職時も退職時も、まずは「ほっとした」というのが正直なところかもしれません。
先生マスクを外した今は、自分のペースでがんばりすぎることなく、日々を過ごせています。「暮らすように働く」を教育環境のなかで実現しようとした私。一時期はできていたように思いますが、心は正直ですよね、「本当のそれ」は、今の生活にあるのかもしれません。
休んでみるのも働き方改革
この記事を読んでくださった先生のなかで、共感できる部分があればうれしいです。「もう少しがんばってみようかな」と思う場合はそうしてください。でも、「やっぱり無理かもな」「休んでみようかな」と思えば、休むのも一つの解決策です。1週間でもいい、もしかしたら1ヶ月、人によっては1年以上必要かもしれません。
50代は揺れる時期。そして揺れて大丈夫な時期。もしも長いお休みをもらいたい場合は、思い切って専門家(心療内科)に相談して必要な手続きをとるのも、長い人生の働き方改革といえるのではないでしょうか。
こんなこというと、現場の元気な先生や世間から「何、甘えてるの」といわれるのではと心配される方もいるでしょう。私もそう言われていたかもしれません。でもね、何が一番大切でしょうか。やはり、あなた自身であり、家族ですよね。ここでの勇気があなたの今後を支えてくれます。
今回も最後まで読んでくださりありがとうございました!これからも、私の経験や考えを交えて執筆していきます。時間のあるときに、ちょっと訪問いただけたら嬉しいです。どうぞよろしくお願いいたします。
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