うまくいかない私の思春期育児～娘編～

育児は思い通りにいかない。

小学校中学年くらいまでは良かった。
彼女の意思を尊重して
やりたいことを思いっきりやる育児は
親子共々楽しくてやりがいもあり
充実していたかに見えた。

小学校高学年辺り、、、
思春期に突入しホルモンバランスが崩れ始めたときから
なんだか親子でちぐはぐな感じになった。

私も更年期でユラユラしんどいから
彼女の波と私の波が重なって
ホント嫌な感じだ。。。

娘が人目をとても気にするようになったし
今までは傷ついても言えなかったことの
我慢が貯まったのか
体調に悪く出るようになって来てしまった。

元来親子共々頑張り屋さんで。

人の言う事は聞くの当たり前だった。

やりたくなくてもやらなきゃいけないからやる。
やりたいこともやりたいからやる。

全部頑張る！みたいなそんな感じで。

私はそれが充実していて良い生き方だったけど
娘にとっては違ったようで。

頑張りすぎた娘は眠れなくなった。

今は睡眠導入剤を飲んで寝ているが、、、
学校には通っていない。

自分のしたい勉強をしている。

そんな娘に、私はちょっと怒りが沸いていたり。

「やらなきゃいけないこともやってから
やりたいことやろうよ！！」

そんな思いが癒えない。
過去の私は、そうしないと許されなかったから。

だけど、できない子もいるんだよなぁ。

悩み続けて５年目の夏、ようやくそんな気持ちに
なって来たのだ。

切り替え遅すぎ（笑）

心療内科に小学校６年の時に行ったけど
鬱にはまだなってなくて睡眠障害ですねと診断。

眠れないからそのまま睡眠障害っていう名前が付き
学校の先生に伝えても、友達に伝えても
心配されて休んだほうが良いとは言われず
やれる範囲で頑張れと言われた。
娘は友達に、怠けてると思われてるんじゃないかと
感じていて、余計に学校に行くのが怖くなった。
その時は薬も合わなくて結局徐々に飲まなくなった。

怠けても良いのに。
怠けちゃいけないと思い込んでたんだね。

小学校最後の一年というのもあり
娘も友達との思い出を作りたくて
頑張って行ってたけど
「行けるようになって良かったですね」
と嬉しそうなのは担任だけで
私も娘も、どんどん体調が悪化し
疲弊していった。。。

この時はホント辛かったな、哀しかったな。
今でも思い出すと泣けてくる。
恨みも出てくるし。傷が癒える時は来るかな。。。

家で楽しく過ごしていれば
元気になってまた登校出来るかもと
子供と一緒に遊んでいたけど
そんな私たちを見て
「俺だけが頑張ってる気がする」
そんな風に言われ、
そこで私は判断を誤って
娘を頑張らせる決意をしてしまった。

それがいけなかった。。。

病状は悪化し、夜中ずっと眠れない娘は
明け方一人散歩に出るように。。。

誰にも苦しいも言えず
一人で抱え込んで。。。

ふと気づいて娘を追ったら
娘は泣きながら散歩していた。
その時が初めてでは無かったようで
「すれ違うおばあさんとかとあいさつすると
気持ちいいんだよ」
そう言って笑ってて。

「太陽が昇る場所がね、
季節でどんどん変わるんだよ」

「この葉っぱ、danceしてるみたいだよね」

無意識で心に良いことをしていたんだな。
心が辛くなった娘は、自然をたっぷりと感じていた。

あー、こんなに苦しませていたのかと
私はとても反省し、主人にも自分の気持ちを伝えた。

学校にも。

頑張って行っても、喜んでるのは
不登校児を立ち直らせたという成果を得られた
先生だけでした。
娘の体調が悪くなりこのまま無理し続けたら
生きていけない状態でも
「良かったですね」
としか言われなかった。

主人にも、私の頑張りを認めてもらえてなかった。

そんな色々が悲しすぎて私は感情が爆発した。

主人とも大ゲンカし、やっと腹を割って話すことが出来た。

自分のことなら我慢できるけど、
子供のこととなると。。。

私が母となれ
娘の味方になり寄り添えた瞬間だったかも。

そこからは娘のやりたいようにやらせている。

韓国に行きたいと言われ
「ダンス留学してみたら」と提案したり
（言った後、激しく後悔（笑）。一体いくらかかるのか。。。
　結局１００万くらいかかった。一か月のダンス留学で）

女優の勉強がしたいと言われ
「じゃあ勉強できるところを探そうか」と
探したところに面接に行ったり入学手続したり。
（これも言ってから後悔。レッスン代３６万+交通費宿泊費、
そして自分の体力。。。夜行バスで東京行ったその後は
２～３日寝こまないとやっていけなかった。それはエンドレスで
続く）

現在中学３年の娘は、高校をヘアメイクの学べる
東京の学校に決めた。
寮も入学金や授業料も、そりゃあもうえらいこっちゃの
すごい高い金額。
（これも決めてから激しく後悔。どうやってやりくりするんだ。
学生寮が毎月７～９万+食費、管理費などなど。
授業料は年１３２万。それが三年。そのほかに道具、実習費までかかる。）

なんでOK出来たのだろう。。。

こんなにお金がかかるなんて。。。
今までの私からしたら
絶対OK出来ない金額だった。

だけど、してしまった。

死んだように生きる娘を見ていて
それがとても辛かったから。。。

親の寂しさや大変なんて、
乗り越えればいいと思った。

やりたい事やらせてあげたかったし。

笑っていてくれるなら何でも出来ると思ったけど
不登校の対応で心に負荷がかかりすぎて再び鬱になり
そこから立ち直った状態の私も、
それほど無理できないことを痛感。
外に働きに出るも疲れ果て家事が疎かになったり
育児に余裕が無くなったりした。。。
そうするとお兄ちゃんがしんどくなってしまうのだ。。。

どうしたものか。。。

困ってアフィリエイトもしてみたけど
思うように伸びない。
ネットワークビジネスも、
自分はとても気にって使っているので
声をかけた友達に断られたところで
凹んでしまった。
こんな中途半端な気持ちで覚悟で、
OKした自分に凹んだけど。。。
他に行けるところもないし腹を括るしかない。

ここまで来て思うのは、
もっと早く娘の欲しいものとかやりたいことを
叶えてあげていれば良かったなと言う事。

もっとレベルの高いところでダンスのレッスン受けたい
とか
あの服が欲しい
とか
このお化粧品が使いたい
とか
マッサージクリーム買って欲しい
とかね。

そしたら一年で３万～５万くらいで済んだだろう。
そしてちゃんと向き合って話を聞いて
彼女の寂しさに気づいていたら
ここまでお金をかけなくても
何とでもなったのかもしれない。

気持ちを分かってもらえないストレスが
溜まりに溜まってここまでエスカレートしたのだろう。
聴く力って、本当に必要。そう思った。

そしたら東京にレッスンに行かなくても
満足しただろうし、
こんなに体調を戻すために施術にお金払わなくても
元気で過ごせただろう。

「中学生からは、学校行けたらやりたいことやって良い」

そんな言葉が彼女をさらに追い詰めた。

そこから立ち直るのに
今世療法や、鍼、アロマセラピーやお灸、
フラワーエッセンスやホメオパシーなど
あらゆる療法を試した。

だけど効果的な物も劇的に症状が楽になる物もなく。
今世療法は楽にはなったけど、傷ついたことが多い娘は
一回に一個しか取れない施術に疲れてしまいました。
私も。一回で９千円近くかかるんですよね。。
続けられないよ。。。

ここでも娘の体調元気の為にお金を何としても
やりくりして出してあげられない私が登場。。。
お金をかけずに何とかしたい。そんな思いが
捨てきれなかった。だって来年は年間２００万くらいかかるだよ。
どこから捻出するんだよ、、、マジで。

覚悟を決めて大きなものに委ねられたら良かったんだけど。

困りに困り果てたとき、娘が叫んだんです。
「もうこんな状態は嫌だ―――！！！なんでこんなに
動けないのか知りたい！！！病院連れてけ――！！！」

「じゃあ鍼に行こう」

そう言ったら
「鍼は嫌だ―――！！！」

泣き叫びながらも本音を言ってもらえた瞬間でした。

結局治療代はかからない病院で事が済んだのですね。（笑）
まだ治ってないけど。

お金を払っていれば娘の為に何かしてる気になれて
親として務めを果たしてる気持ちが持てたのかもしれんね。
必要な事はそんなことじゃないのに。

受けたことのない愛情なんて提供できない。
それが育児には必要だと分かったから私なりに頑張ってみたけど、
そのままを受け入れるってホント難しかった。

そのままを受け入れるって、
どんな感情を持ってもそうなんだね、
って受け入れてもらうと言う事。
私はそれを鍼の先生にやってもらったんだけどね。
それで心に人がいてくれるようになり、
温かい気持ちを知り
人と人が一人でいても他の人と繋がっている感覚に
初めて出会えたんだよね。
この時の安心感は衝撃でした。
娘に必要だったのはこれか！と答えも見え。

でも、娘は鍼を断固拒否。
心に人が居ないわけでは無かったようで。

ただ眠れないだけだったようで。

リラックスできないだけだったようで。。。

昔私がかかっていた心療内科に連れて行き
検査などしてもらった時、
一応と処方された薬がベルソムラ。
睡眠導入剤なのだけど、それを飲んだら眠れるように。

これを飲めば眠れると言う事と
薬を使ってはいても、夜が眠れると言う事で
娘は少しずつ元気を取り戻し、笑顔が増えた。
もっと早く使ってあげたら良かったのかもしれないけど
精神的な範囲の薬は、自分の意思で飲むと思わないと
薬に呑まれ先生に依存し、効果的に使えないという持論があり
その時を待ってしまったのですね。

こんなに早く楽になるなんてね。

私は薬飲んでも本当の意味で楽にはならず
鬱を繰り返したから、娘にそんな風に苦しんで欲しくなくて
色々自分がやって楽になったものを試したけど、
結局薬が一番の近道でした。

そして、フラワーエッセンスや今世療法など、
特別な事をしてくれたら愛情を感じてくれるなんて
思い込みも甚だしくて。
気持ちが素直に言えるようになった娘だけど
甘えられるようになった娘だけど、、、
眠れるようにはならず。

一緒に映画を観たり買い物を楽しんだり
カフェでお茶したり。。。
そんなことにお金を使ったほうが娘は元気になると
知りました。

ヘアメイクの道具や化粧品を買ったり
服を買ったりしてあげたほうがよく眠れるらしい。

「一日今日は買いたいものを買っていい」

そんな日を作って買い物してみたけど
そりゃあもう楽しそうで。夜も早めに寝つけたよう。

やりたいことが出来ていれば笑顔になり
やりたいことが出来ないと病気になるって
どんだけ我儘なんだと思うけど
頭切り替えてやれるようにやれよ！！！と
本気で思うけども。
そうしか生きられない人もいるんだなと。。。

天真爛漫な子の、陰の努力も見させてもらい
私の今までの価値観がことごとく崩壊していく
思春期育児なのでした。

何はともあれ育児はうまくいかない（笑）
親の思い通りには全くならないし
学校くらい行けよ！というその「く。ら。い！」が
出来ない人もいるんだなと。
自分の当たり前が他人の当たり前ではないと
痛感出来た５年間でした。

今私は娘と韓ドラを見ることにはまっております。
一緒に楽しむのが一番だとよくよく分かりましてん。

だけど娘は韓ドラに集中できるけど
私は家事もしなきゃいけない。お兄ちゃんの事も
やらないといけない。
全然見れる速度が遅くて、
「まだ観てないの？」とか
言われる。

お前も家事手伝えや！！！

怒ってしまう。

そうすると、息も絶え絶え辛そうに手伝ってくれるけど
なんか、ほんとムカつくわ（笑）

やりたい事やってる時は笑顔で大笑いしてるのに。

そんなにしんどいなら寝とれ！！！！！
やりたい事もやらずに寝とれ！！！
と本気で叫びたい。

ここで叫ばせてもらう。（笑）

一呼吸置いたら、娘に冷静に伝えよう。

来年からは一人暮らし（朝食夕食付）
そんな状態で高校生活にバイトまで
出来ると思えている彼女がほんと凄いわ。

やったことない事って、出来ると思ってしまうのよね。

そんな体調の娘を一人暮らしさせてしまう私の親としての
なにかも、ちょっとおかしいのかもしれない。
病気直さないと東京行けないよと脅したところで
治るものも治らなくなるだけでしてね。
もう、なるようになるさ！と思ったわけなのです。

大変な思いもして、苦労も経験値として
蓄えて行ってくださいな。

それにしても育児は難しい。
そしてかけがえのない素敵な時間。