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地の記 獄編 耳空歌詞

辛苦しんくを信じてひとは頽れて
散りる黑くはここに煌々こうこうとして
高知こうちの殺せて 悲鳴絵顔をつきさせて
此方こちにおくるとして

見上げばなぞる場に来て
うずとなり波は足を送りの
まだ知らず この生絵なまえ
散りの揺れは凍て明日の

見下ろせば側に来て
紅蓮の雪はこの数多あまたしば
降り積もったまま 遅れ澄み
映し躑躅つつじの音 はらわたを帰え 反るそらへ飛び散る

光もなく 響き音もなき
狂う苦輪くりんの並ぶ 遍し塗りの紅灯こうとう洪濤こうとう
お越し絶え手は天雨てんうの果てに紅蓮逝くほのほのような方様ほうよう
声喰らふ暗い波の追う

蜃気楼しんきろうと知れ 無明むみょうと知れ 恐怖きょうふだと知れ」

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