其曰く 教外別伝をして 耳空歌詞
黙して 庭に 跳躍す
見誤る べからず
氷底にて
やった
やってみたよ
ほんといに変えてできた
「ごくろうさま」
揺り上げて漂う 朗天の音声を越え 生きるとして
踏み止めない唄を詠みの中 形振り空の枯れて流るる
揚げる六根を震える 闘魂の生まれる声で追う
ただ 空を清浄にねだりと
無心で呪われ
例えば光差の如きの
この世界を図れている
無数の接吻と がらんと飛び
交響となりて光明は 薨去として燈明出会って
ー安楽法典より抜粋ー
秋色の遠く 寂光は己を覆われてします
消えいる常寂光土を追われてはず
狂えるに肝で演出す貴奴よ
彩光と転がる握手と信じるひとは暗いに笑う
枯れ消え生地の紫雲の海に拾いとして ころころ
濃くないものを転がり下り 等しく鳴らない
我にも 遺訓を辿りは下れ 翔ぶもろともにぐずり
ころころ ころころ ころころ ころころ
香を浮く ひととして
噦り上げり飛錫は くらくらと黑きなりし如く
泡沫の異日 愛しきものを明日に備えて
灼熱の幻は眩しすぎ 全てはそこで
ころころ食う 威儀即仏法を上げて
巧詐の底で遺訓の帯びるに ことごとく
神仏
「ひとりで呻くが 謳を乗せていく」
ー極楽の上へー
赤い背中をするこら 「憐れ間に耐えてよ」
きっとずっと 追い越せてよ
魔羅
「お前は今に その浅い知恵へと託しとことは
自身のひとつを殺せて きっと愚かせると強い旭
轄を托させぬの全てひとは あまりにもうしないか」
果てで しらない もう知らないよ
修羅
「恐ろしく あまりにも立て祭り
いつだって 憐れならしい思惟の代わりに喰へり
きっときらいだ が 知らない」
そこには 陰気になってあろうか
赤い背中をするひと 「ここは天庭さ」
ー中天の下にー
やがて紫雲は世の余を呪う
ただ得も無くに 好み夕映る白は振り
わらえる戴き泡沫に舞う
絶え間なくに 薄る譜をふざく 振る回るよ
ああ ひいわりは
やがて死ぬ予後の回る
夕霧を消さり白化けに変える
が
そうだ
暗澹の底へ
ふと見誤ると
死に見た顔を抱き
その通り
雨が止まず
沁みた灯火
を
燈るのところ
ここに在らず
そこに在らず
故に
道もなく
だ
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