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覆面本の面白さ。
私は買い物が好き。
慎重派で、衝動買いは滅多にしない。
口コミを調べ尽くし、試せるものは試し、
吟味した上で納得したものを購入する。
デパートに行けば、
まずは下から上まで見てまわり、目星をつけ
最終的に気に入ったものを二周目で購入する。
迷った場合は一度帰る、非常にめんどくさい奴。
(なので基本的に買い物は一人)
その姿はまるで、
ミステリー小説で家を一軒一軒訪ね歩き、
地道に目撃証言を集める警察のよう。
(違うと思う。)
欲しいと思ったものを手に入れる過程が好きで、
できる限り全てを比較検討して
一番のお気に入りを見つけたい!
と、そんな私が買ったことがないのが福袋。
だってそうでしょ?
中身がわからないものに
財布の紐は微動だにしない。
これが洋服の場合は
私が高身長なのも関係していて、
サイズの問題があるのも大きい。
でね、ここからが本題で
こんな私が、先日中身がわからない本を買った。
神保町の三省堂書店が、
「ほんぶくろ」なる巾着に入れた
覆面本を販売していた。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/111098389/picture_pc_2549477f4c854b71a2d95d521d13b0f1.png?width=1200)
かわいいでしょ?
この巾着目当てに、中山七里さん選書の
「中身がわからない」本を買った。
これがね、思いの外 良い経験になった。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/111098945/picture_pc_c155b51e63bcec337d9c10603a20d5e1.png?width=1200)
家に帰って早速開けてみたら、
なんと!
ずっと読みたいと思っていたエラリイ・クイーン!
いやー、テンション上がったよね。
きっと自分で選んでいたら、
「Yの悲劇」を買っていたところだと思う。
そうじゃないから、「九尾の猫」。
自分では絶対選ばなかっただろう本に出会えた。
記念すべき初エラリイ・クイーンは、
9人も被害者がでる連続殺人事件で
とてもエキサイティングだった!
自分で選んだお気に入り。が好きだった私だけど、
覆面本という本の買い方は
視野を広げてくれる、
新しい出会いをくれる
素晴らしいものだった。
自分で選んでないものの良さを知った。
また覆面本を見かけたら買っちゃうだろうな。
友達と好きな本を交換し合うのもいいかも。
以上!
本と偶然出会いたい、という話でした。