カールP4（VICTAS）

＜使用理由＞
違う記事にも記載しましたが、元々バタフライのフェイントロング2→イリウスSをずっと使用しており、特にその時点では不満はなかったのですがラケットをディフェンシブクラシック→インナーシールド→剛力SCに変更した際にイリウスS（フェイントロング2もですが）は弾みが控えめで柔らかい打感のラケットには合いますが攻守のバランスをとったラケットでそこそこ弾みがありやや硬めのラケットには相性が良くないことに気づき、もっと弾みを落とし使いやすい粒高を、ということでカールP4に変更しました。
この記事ではイリウスSと比較しながらカールP4の性能と違いで感じたことを書いていこうと思います。

＜使用感＞
・攻撃
イリウスSも回転を自分からかけやすく滑らないため攻撃性能は高かったですが、カールＰ4はそれよりもさらに打ちやすく回転もかけやすく感じました。回転量は同じくらいでイリウスの方が硬い分スピードは速かったです。安定感は完全にＰ４の方があります。ツッツキに対するプッシュでも同様でしたがイリウスの方がナチュラルにナックルが出てくれ、Ｐ４は安定感がある分相手も打ちやすい球質になると感じました。

・ツッツキ
切れ味はどちらも同じですが、Ｐ４の方が安定感があり勝手に粒が倒れてくれるのでそこそこのスイングスピードでしっかり切れます。対してイリウスは粒が硬いため結構早いスイングスピードがないとツッツキを切るのは難しいです。
ただイリウスの方はツッツキが滑るようにいき弾道が鋭くなるため回転量は同じでも相手が打ちにくいと思いました。Ｐ４はイリウスに比べるとやや上に飛ぶ感覚があるので安定はしますが技術がないと鋭い弾道を出すのは難しいです。

・カット
Ｐ４ではゆっくり山なりに飛び見るからに安定感があるような弾道のカットになりました。切れ味もイリウスに比べると若干落ちますがそれでも個人的には十分な回転量だと思いました。またツッツキと同様にスイングスピードが遅く、球に合わせてスイングするだけでもカットが切れますので非常に扱いやすかったです。
自分は特薄を使用しているのですが、それでもスポンジの柔らかさをすごく感じ、対強打でもオーバーミスする気配がないくらい低弾性なので弾まないラケットを使用している方は薄がおすすめだと思います。
イリウスは逆でスポンジがカチカチで超極薄でも弾むように感じました。イリウスはカットが直線的に飛び、硬いためにボールコントロールと打球感にやや癖があります。しかも常に早いスイングスピードが求められるため上級者向けのラバーだと感じました。

＜まとめ＞
カールＰ４は本当にカットの初心者から上級者まで使用できるいいラバーだと感じました。
まず全体的にイリウスSと比較すると性能がマイルドで扱いやすい分変化の最大値はやや低い印象でした。
最後に比較が分かりやすいように自分の感覚になりますが数値化してまとめてみたいと思います。
・攻撃のしやすさ
カールＰ4：10　　　　イリウスＳ：8
・攻撃の変化
カールＰ4：7　　　　イリウスＳ：8
ツッツキの安定、やりやすさ
カールＰ4：10　　　　イリウスＳ：8
ツッツキの変化、切れ味
カールＰ4：9　　　　イリウスＳ：10
・カットの安定、やりやすさ
カールＰ4：10　　　　イリウスＳ：7
・自分からの変化のつけやすさ
カールＰ4：8　　　　イリウスＳ：9
・相手の回転を利用した変化のつけやすさ
カールＰ4：9　　　　イリウスＳ：8