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ジェネクション(ニッタク)
<用具紹介と使用理由>
ジェネクションはニッタクより発売されているニッタクの最上位ラバーで価格も1万円越えの挑戦的なラバーです。ニッタクのHPでは契約選手の多くがG1→ジェネクションに変更していると記載されていました。パッケージからだすとラバーがかなり反っておりかなり強いテンションがかけられていることが分かります。硬度は52.5ほどでかなり硬めの部類です。
また、やや重量が重めになっております。
使用理由としては以前MKFXを使用しておりましたが、まさかの卓球王国様の試打企画に当選しレビューを送るのが必須だったため張り替えました。こういう企画に当選するのは初めてだったので嬉しかったですね。用具沼にとって新品のラバー(しかも新発売)を無償で頂けるなんて僥倖です。
<使用感>使用ラケット:ディフェンシブプロ
・攻撃技術
上回転に対するドライブとかけ返し、カウンターはとてもやりやすく感じました。上に上がる感覚が強いので水平にスイングしてちょうどよいくらいでした。ただ同価格帯のディグと比較すると扱いやすさはあるものの突出した特徴がなく、よく言えばすべてが丸い性能のバランスの良いラバーで悪く言えば特徴のない普通のラバーです。打球感は硬度表記よりも柔らかく感じ、個人的にはMKプロとノーマルの間くらいだと思いました。メイドインドイツですが日本製とドイツ製の中間のような打感でチームメイト曰く「G1の打感で全体的に弾みを上げた感じ」らしいです。引っ掛かりは強いですが、フルスイングするとエネルギーがロスする感じも見受けられ、しっかりインパクトできないと棒球になってしまいます。
下回転打ちでは上に上がりはしますが回転がすごくかかるわけでもなく、スピードが出るわけでもなく…といった感じで普通でした(笑)
ループはかなりしやすく変な癖球で激浅のボールが打てました。
フォア面で使用しましたが、はっきり言って攻撃型の選手であればバックでの使用でちょうどよいくらいのラバーだと感じました。
・カット技術
カットは抜群にしやすく弾みすぎないのでコントロールしやすいです!
また回転をかける感覚が強く、カットが切りやすいと感じました。
適度な硬さと食い込みが感じられ、カットのスイングスピードが遅い方やカットを切るのが苦手な方など上級者以外でも使用できるような性能でした。
どちらかと言えばゆっくりカットが飛び、変化をつけやすいタイプのラバーだと思いました。カットだけでなくツッツキもしやすく勝手に飛んでいくことがないため安定しますし回転もかけやすかったです。
打感はテンションなのですが打っている球は粘着性のラバーで打ったような感じになります。今月の卓球王国さんのページにジェネクションのレビューのページがありましたので確認した所、やはり「粘着性のような部分がある」と感じている方が僕以外にも多数いました。
とにかくカット技術での性能は抜群によく、重量以外にデメリットがないくらいでした。強いて言うならば打感がちょっと高弾性っぽいところがあるのでそこは好みが分かれるところかなと思います。似ているラバーで言えばVICTASのVS>401をもっとマイルドにしてテンションを強くし柔らかくしたみたいな感じだと思いました。
<まとめ>
扱いやすく球も上に上がってくれるため中~上級者の幅広い層でも使用できるようなラバーだと思いました。ただ性能と価格が一致していないように思い、これで1万円はちょっと厳しいかな…というのが正直な感想です。
テナジーが使用できなくてG1の打感が好みの方やカットマンで変化と攻撃のバランスが取れててなおかつ中国ラバー系の粘着が苦手な方は合うと思います。チームメイト(攻撃両面裏、県代表レベル)にも何人か打ってもらいましたが、全員「使用するならバック面」との意見でしたのでご参考までに。