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ヴェンタスエキストラ(VICTAS)

<使用理由・経緯>

ヴェンタスエキストラ(以下VE)以前は正直大学を卒業し、就職したなりということもありあまり卓球に励んでいない時期だったのでミズノのT45(廃盤で安かった)を使用してみたり、近くのショップで売れ残りでセールをやっていたタマスのブライスハイスピードを使用してみたり、アマゾンで安かったエクシオンのヴェガジャパンを使ってみたりと結構適当でした(笑)
そんなこんなでそろそろまともに卓球を再開しようと思い、ラバーを変更しようと懇意にしているショップのコーチにオススメを聞いたところVEを推されたため使用しました。
しかも当時はカラーラバーが出たなりで、それが新鮮だったこともあり即決でピンクを注文したのを覚えています。思うとそれから7~8年経っており途中違うラバーを試したこともありましたが、概ねこのVEと長い付き合いをしていることになります。
現状、各メーカーからハイエンドのラバーが次々と発売されていますが、自分のなかではよっぽどのことがない限り引退するまでVEを使い続けようと思っているくらいしっくり来ています。
(用具沼の見地から言うと寂しい気持ちと嬉しい気持ちと半々ですが笑)
以下、使用感にてVEのいい所、悪い所を書いていきます!

<使用感>
・攻撃面
まずラバー厚からですが、3種類あり1.8(中厚相当)2.0(厚相当)MAX
相当弾みと適当な弾きが良いラバーですのでカットマンであれば1.8がベストだと個人的には感じています。
特徴としてはどんな打点やスイングでもある程度の回転がかかり、ボールの軌道も上がりすぎず直線的すぎずなので非常に扱いやすいです。球離れはやや早めで硬さもいい塩梅でありますが扱いにくさは感じませんでした。
思った通りの球が思った通りに飛んでくれる感覚です。
テナジーやディグと言ったハイエンドと比較すると扱いやすい分驚くような回転やスピードは出ませんが、弾きの良さがありますのでミート系技術が非常にやりやすいのが特徴です。
個人的にこのラバーのいい所として感じているのがループドライブのやりやすさと質で、下回転がとにかく上げやすく、ループの回転もしっかりと噛んでいる感はありますが実際の球はナチュラルにちょっと汚く(チップしたような球質)なってくれます。逆にハイエンドラバーでは出せない球ですのでこのラバー独特の良さだと思います。

・カット系技術
カットでは球の軌道がとてもきれいで素直な球になる印象です。
切れ味ももちろんそれなりにいいのですが、シートがやや鈍感なことで相手の回転に影響されにくく、返球のしやすさとカットの安定性が高いので安心して使用することができます。
ラバーの弾きの強さは感じますが、適度に食い込み(噛む感覚)もありますのでその打球感がちょうど良く攻撃もカットも「当たれば入る」といったような絶対的な安心感があります。
切れ味の最大値は正直そこまで高くはないのですが、他ラバ―と差別化されている点がナックルカットのしやすさですね。先にも書いたようにシートが鈍感ですので簡単にナックルが出せて、なおかつ軌道がきれいな分切ったカットとナックルの判別が難しいため受け手側からすると非常にやりにくいと思います。
(自分がカットを切ることを得意としていないので、技術がある方は強く切ることも可能かと思います)
ツッツキもカット同様に相手の回転の影響を受けにくくコントロールがしやすくなっています。またちょっと浮いたツッツキをミートで打ちやすいため、切る切らないの変化ツッツキからのフリックまたはミートで台上からでも攻撃することができます。

<総評>
価格5000円~のミドルクラスのラバーはいくつか試してみましたが、(ハイブリッドMK、MKFX、グレイザーなど)その中では断トツで好感触でした。
一番の良さは「実家並みの安心感」ですね。
このラバーを使って使いにくいと感じる方はそんないないのではないでしょうか?
デメリットを強いて挙げるのであれば
・下回転打ちでスピードを出そうとすると少し癖があるため慣れが必要
・回転重視というわけではないので回転の最大値は高くない
・後陣からの強打はやや難しいので、前陣でプレーする人向け
といった感じです。
いずれにしてもミドルクラスの価格帯では抜群のコスパなので、前中陣でプレーする方やカットマンの方は是非とも試してみて下さい。


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