#224 和室で集中する方法が知りたい
和室で集中できる人は凄い。私は和室では一切集中できないからそう思う。
私が通常大学のオンライン授業や課題、何かしらの勉強や読書など、いわゆるデスクワークに近い(こんな言い方だと格好つけた言い方になるが)作業に取り掛かるとき、基本的に洋式と言われる机や椅子、洋式だからデスクやテーブルと呼ぶべきだがそういう類のある空間にいることが多い。多いというか、それが99%を含めている。
大学の講義室であれば勿論洋式だし、図書館で自習するときもテーブルと椅子があるし、研究室で割り当てられているデスクも洋式(ほとんど使っていないが)だ。こうしてみると、和室で勉強することは一切ない。
洋式の方が、身体への負担が少ない。まず、座るときにかかる負荷が圧倒的に違う。洋式の椅子であれば座ることに対して何も戸惑うことはない。一方で、和室で畳に座るのはあまりリラックスした状態ではないといえる。
床に座るときは体育座りや胡坐、正座などの姿勢が考えられる。この中で一番楽なのは胡坐だが、作業するとなると話は別である。胡坐をかいて机に向かおうとすると、机との距離感が最適なそれより遠くなり、目の前のことに集中できなくなる。パソコンではまだしも、何か書き物をするとなると、その距離の遠さはかなり不便だ。そこで、距離を詰めるために前のめりになるわけだが、そうすると腰を曲げることになるから当然腰が痛くなる。
机との距離以外にも、机との高さ調整も含めて腰を曲げる必要があるため長時間作業には適さない。考えてみれば当たり前の話だが、胡坐は主に後方に重心がのるから前方で作業するのには不向きである。
では、床に座る際に前方に体重が乗る座り方は何かあるだろうか。考えてみると、結構ないことに気が付く。体育座りは言うまでもないが、正座が上半身が後方にあるからそちらに重心が寄ってしまう。あと、脚がしびれる。十数年前までは正座はすんなりとできていたが、近年は脚が痛くなるのでほとんどしなくなった。
今のところ、床座りの最適解として、脚を横に崩す座り方が挙げられる。これだと重心を何とか前方に持っていくことができる。しかしながら、やはり長時間同じ座り方だと腰に来てしまう。
こう考えてみると、何をどうしても和室で集中して作業するのは私には骨を折ることだ。欧米の文化が入ってくる前(江戸時代くらいまで?)は和室がベースで寺子屋なども和室で床座りで勉学に励んでいたと考えると何とも凄いと思わされるわけである。
こんな感じで和室は身体にあまり良いとは言えないだろうから、近年の住宅内に和室がなくなってきているのも不思議な話ではない。