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転換期を迎えた社会をどう生きるのか?

こんにちは。
スクラムヒューマンパワー代表 日原 達仁です。

私の記事を読んでいただいて、ありがとうございます。

社会は「成長」「安定」「転換」というサイクルで動いています。
経済のサイクルも同じく「成長」「安定」「転換」のサイクルで動いています。

ロシアの経済学者ニコライ・コンドラチェフさんは、「約50年周期で景気は変動していく」という説を唱えています。
経済学者の世界的で有名な「コンドラチェフの波」と呼ばれた考え方です。

「宇宙のメビウスの輪のように終わることなくサイクルが続き、そして東洋思想の「易経」に「六十四卦」として表現されています。
「乾為天」から「坤為地」、最後の64番目は「未済」こそ「終わらない」という意味であり、まだ最初の「乾為天」に戻っていきます。

30年~50年周期で「成長」「安定」「転換」といったフェーズを繰り返します。

私が生まれた1970年初期は時代はまさに「成長期」でこの時代は1973年のオイルショックまで続きました。
オイルショック以降は安定期に入り、2000年を超えたあたりから2003年くらいから「転換期」に入っていると言われています。

私も変化を肌で身に染みて感じます。
「成長期は、大量生産、大量諸費」製造業でも大量に扱える製品、燃料も安かったですからね!

企業は商品をガンガン製造するために、人を大量に採用して、営業を開けてく暮れても訪問営業、増え続ける商談を多くとりにいかなければなりませんでした。
そんな時代は戦略もさほど必要ありません。

成長期のリーダーは、とにかく大きな声を出して、部下を鼓舞することが求められています。
事実、そうすることで業績が上がり、企業は成長してきました。
戦略や戦術を考えたり、「コンテクスト」「ブランディング」そして経営理念がどうのこうのという企業価値を構築する暇があったら、1人でも多くの人材を雇い、椅子取りゲームのビジネスフィールドに送り込まれました。
この時代の構造はシンプルで、100人に会社が1万人の会社に勝つことは原則としてあり得ませんでした。これが成長期にビジネスの循環でした。

その後安定期に入り、文字通り安定期ですから、基本的には大きな変化は起こりません。成長期ほど経済成長や拡大は見込まれません。成長期に育んだビジネスモデルを継続して機能し、人々の生活レベルは安定します。

1970年から2000年くらいの30年間は、日本社会はまさに安定期でした。
1980年のバブル期を迎え、90年代にバブルが弾け、安定の時代に「成長モデル」が働いてしまい、破綻してしまいました。

安定期には安定期の時代に即して対応を取っていれば、もう少しマシなソフトブランディングができたはずだったのです。
そして安定期からしばらくして「転換期」を迎えました。

2000年以降、時代は転換期へ移行しました。
曲がり角の先にどんな状況が待ち構えているかわからないので、「従来のやり方」を続けていては手痛いしっぺ返しを受けます。
まさに「転換期している時代」ですから、昨日までの当たり前は事業でも明日何が起こるかわかりません。
乱世ですね。
この社会の中に於いて、最低限必要なのは「変化に対応すること」であり、「乗り遅れないこと」今に組織の中で価値が急激に降下しているのでは、紛れもなく「前の成功体験にしがみつき変化に対応できない人」です。
変革期は「変化に対応すること」から、「変化を生み出すこと」がもっとも大切です。
そして転換期に一番求められているのは能力は「人材育成」です。

「成長」「安定」「転換」というサイクルによって「経済の転換」です。

「ルールを変える」「やり方を変える」さらに大切なことは徳をもって社員を導き、礼儀をもって組織を治めるならば、社員はその身を正して、組織に作ります。
そして理念は共有し、目的を共有できれば、環境は自然に変化する。そして社員の意志が統合され、場の力はフルパワーになります。


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