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集団の形と理想の組織 6 -崩壊型の組織-

こんにちは。
スクラムヒューマンパワー代表 日原 達仁です。

私の記事を読んでいただいて、ありがとうございます。

「理想の組織」には、厳しさ、優しさ、楽しさの3つが必要です。
いつも厳しいだけ、いつも優しいだけでは
組織はマンネリ化し、崩壊へ向かいます。

崩壊に向かい始めている会社・組織には、共通する特徴があります。
まず、廊下にゴミが落ちている、
トイレが汚いなど環境面が不衛生になり始めます。
平行して挨拶ができなかったり、時間が守れなかったり、
上司に友達口調、俗に言うため口をきくようになったりと、
規律の乱れが目立つようになります。

そのうちに横領などの不正行為や、
パワハラ・セクハラなども起こり始めます。
法を遵守する文化が薄れ、法的違反者を容認します。
社内不倫も憚らず、周りも見て見ぬふりです。
周囲に興味が持てなくなり、隣席の人がどんな仕事をしているのかさえ、
わからない状態になっていきます。

こうなると心の問題を抱き、出社拒否やうつ病、
メンタルヘルスの指導が必要になってきます。
休職者が増え始め、いずれ離職してしまうでしょう。
こういう職場は現実に存在しているんです。

会社に悪い印象を抱いたまま離職していった人達の中には、
ネットやSNSで誹謗中傷を書き込むケースもあります。
対処法が見いだせないまま放置され、
状況は悪いほうへ悪いほうへ進んでいきます。

ワンマン経営者は、自己認識に歪みが生じていることも気づかずにいます。
人材が辞めていっても、どうせすぐに入ってくると
安易に考えているため気にしません。
人事部はあの手この手を駆使して採用に力を入れますが、
なかなかうまくいきません。

昨今は求職者が次の採用先を決めずに退職したり、
就職しても希望の職場ではなかったと
後戻りしてしまうケースに立ち合うことが多くあります。
急を要する場合は、弁護士や医者の助言を受けながら、
専門的にカウンセリングを続けることが必要です。

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こういったことの原因は、
たいがい組織のリーダー、トップ、経営者にあります。

状況によっては交代するしかありません。
これはトップを交代することでしか、
その組織を悪い状態から救うことはできないんです。
後任者が暗黙のうちに、職場内である一人に
絞られていることも少なくありません。
職場がトップ交代の必要性に気付き始めているんです。

利益を追求しすぎると、崩壊型へ進んでいってしまうケースが
多いように感じています。
会社の目的は利益を上げることだと、
ある経営者は自信満々に話してくれました。
しかし本当にそうでしょうか?

自身の利益ばかりを追求していては、失ってしまうものもあるんです。
肝心なことは顧客の創造です。
お互いにwin-winな関係が新たな需要を生み、
育て、長らく会社のファンとなっていただく。
そこを如何に進めていくか、
それが現在の組織の課題ではないかと、私は考えます。

これはスポーツのチームでも同じです。
私は長らくラグビーチームの
マネジメントに携わってきたので、実体験ですね。

反則が多いとか、レフリーに敬意を払えないとか、
ゲーム中にメンバー同士で口論になったり、
揉めたりと、和を乱す行動をしたりすることもあります。
規律があいまいになり、不法状態になると、
勝てるはずのゲームも負けてしまいます。
リーグからは降格され、
終いには支援されている団体から見放されてしまうかもしれません。

では、理想の組織、チームを建設的なものに生まれ変わらせるには、
どのような対処が必要でしょうか?
組織は相互に支援する関係性を強化しなければなりません。

次回、理想の組織づくりについてお話いたします!


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