十樫

主にオタク、ジェンダー、笑いについて長々と書きそうです。 子宮内膜症と鬱に破壊された人生の記録も書きます。

十樫

主にオタク、ジェンダー、笑いについて長々と書きそうです。 子宮内膜症と鬱に破壊された人生の記録も書きます。

最近の記事

十年先に手紙を出すこと

同窓会とかいう人生イベント  遠い過去の自分から手紙が届いた。タイムカプセルに入っていたそうだ。同窓会の主催に手渡されるまですっかり忘れていたがそんなものを書いたのだった。本当に、同窓会に行ってよかった。こんなものが他人の手に渡る瞬間があったらと思うと気が狂う。実際、欠席者の分の手紙は現在私の手元にあるが、封を切る欲求と理性がずっと闘っている。  同窓会というものに初めて行った。私のコミュニケーション能力は二十歳以降に無理やり培ったもので、この同窓会はその前の時代のものだ

    • クソ女がぬいペニを考える

       令和ロマンの松井ケムリ、一見とても可愛いがよく見ると怖い。  熊のような体躯にふっくらと優しげな顔立ち。漫才中に淡々とボケを処理する様子は素晴らしく、Youtubeをチラッと見た限り、舞台上と変わらず感じの良いよく笑う好青年といった感じ。しかし、じっくりと見ると、彼の若さ、能力の高さ、パワーが分かってしまい、「かわいい」から遠ざかっていく。M-1の舞台では面白くてふくふくとした可愛いあんちゃんだった彼が、横浜市青葉区出身、慶應法学卒の大和証券副社長のご子息だと分かったら、

      • 打ち上げに行く元気がないやつがライターになれるわけがない

         宣伝会議47期、無事に卒業制作のフィードバックを受け、全授業終了しました。  私の制作は優秀賞にはもちろん届かず、一方でひとウケは取ったかな、といった結果です。 いつもと同じです。  記事はまた、関係者の方に確認を取り次第こちらで掲載したいと思いますので、よろしくお願いします。私の腕はともかく、インタビューを受けてくださった方はとても面白い方で、いい話をしてくださったので期待していただきたい。 親の顔より見た負けパターン  賞を取れないのはいつも通りです。数字をとれたこ

        • 目標:note月イチ以上更新

           あけましておめでとうございます。明けても世界は戦時中で、日本においては地震が発生してしまって油断も楽観もできないのが続きますね。いずれも、一刻も早い収束と被災者の救済が進みますように。   年末に実家に帰省した途端、同じく帰省してきた弟がノロウイルスと思しき症状でダウンした。弟は人間ポンプとして年を越したため、やっと回復した昼頃に「いまって何年ですか?」とタイムトラベラーになっていた。大事に至らなくてよかったが、私は嘔吐恐怖症なのでここから数日間発症に怯えることになる。あま

          おめでとう、復職決定即ヘルペス発熱の師走

           同フロアの同期に子供が産まれ、育休を取ると話してくれた。子供が産まれるのに際して実母との同居を決めたそうだが、さて産まれてくるのが双子であったために急に同居家族が三人増える計算になるという。一人の子供を一人で担うの子育てをワンオペ、一人の子供を二人で担うのがツーオペとカウントするなら、双子の場合は奥様と母の二人で見てもワンオペの計算にしかならない。彼が育休をとって一.五オペにするのが最小限できることらしい。大変な話だ。  他にも十二月は、友人の結婚式に目白某所にお呼ばれし

          おめでとう、復職決定即ヘルペス発熱の師走

          持病のせいでマジでクビかもしれん〜子宮内膜症ワイ、産業医からの復職不可通告〜

           ブチギレなるままに 草生やして PCに向かいて 心に浮かんでは消えねえよくないことを以下略。  どうも、チョコレート嚢胞付子宮内膜症stage3による抑うつ状態で国内メーカー総合職を休業していた私です。タイトル通りです。珍しく。私がライターを志望していることを知っている方は、ようやくSEO理解したの?とお思いでしょうか。  結論から言うと、復職試し期間中に生理休暇を多く取ったために「復職可否を決める会議」で、復職可否どころが明後日の勤務をどうするのかも知らされず帰されま

          持病のせいでマジでクビかもしれん〜子宮内膜症ワイ、産業医からの復職不可通告〜

          新しい学校を燃やされたリーダーズ

          ツイフェミと呼ばれる人種の言論のファクトの弱さは二次創作や個人アンチ執着アカウントの文脈から脱しきれていない痛々しさがある。 そりゃあ"ツイ"と頭につく、素人"フェミニスト"に学問の何たるか、提言の何たるかをわきまえてXに書きこめよというのも酷なのは分かっております。ただ、文章だけで完結してデータも文献も無しに"論じています"感を出すケースがあまりにも多いよな。ひろゆきのせいなの?と辟易しています。これは単なる愚痴です。 アイコンとは ここからのアイドル論、アイコン論と

          新しい学校を燃やされたリーダーズ

          邦ロック民が行く!西新宿ナルゲキ

          初手からお前正気か?という画質の写真で申し訳ないが、聞いて欲しい。 わたくし、人生初めてお笑いライブを観に行きました。 写真に現れている通り、私は動転に動転を重ね落ち着きのない2時間を過ごしたのだが、それでも生で観ることでお笑いの面白さ、楽しさをさらに深く知れたのでレポートさせていただきたい。 かねてより私が行きたかったトッパレ(A)#223は、まんじゅう大帝国の5連覇がかかったライブで、元五連覇制覇者のザ・ギースにM1決勝進出者の東京ホテイソンがゲストバトラーとして参

          邦ロック民が行く!西新宿ナルゲキ

          夏というよりも地獄

          今年の夏も、大して何もせずに過ごしてしまった。抑うつの診断が出て2年目、春をなんとか耐えて夏に希死念慮と起き上がれない体調不良で寝込む(去年は胃痙攣、今年は怠さと吐き気だった)ことがルーティーンになりそうで恐ろしい。 夏に希死念慮が増す人間、実は少なくないらしい。なぜだろう。気温の上昇は人間のホルモンバランスを崩すのか。紫外線で体力を奪われるのも一因かも知れない。 原因は分からないが、猛暑の中、毎夏闘っていたあの子が死んでしまった。 醜形恐怖症だったり、睡眠障害だったり、

          夏というよりも地獄

          愛しのおまんじゅう

          トッパレの余韻に浸りつつ、今書いている。客の票でその日の面白さをランキングする形式をバトルライブと呼ぶ文化をこのあいだ初めて知って、"バトル"という言葉の強さに思わず笑ってしまった。賞レース、という言葉に対してバトルライブって、あまりにもホビーアニメの語彙で好きだ。体調の都合で今回も劇場で観ることは叶わず配信を購入したが、いつか絶対に生で観に行きたい。 まんじゅう大帝国 7/27時点でトッパレ四連覇を達成したまんじゅう大帝国。2023年ツギクル芸人にも出場した実力者で、爆

          愛しのおまんじゅう

          言い値で売ろう

          体調が落ち着いてきて、代わりに脳の具合が悪くなっている。恐らく、平常通りの生活に近づけたおかげで、精神的な感度が平常通りに戻ってきたのだろうなと思う。いつも通りの希死念慮が戻ってきた。ふと、走行中の車のドアを開けて転がり出たり、歩道橋から落ちる空想をする。 先日の記事で鬱病リアリズムについて長々と解釈してみたが、それは自分にはしっくりくる感覚だからだ。小学生の頃に「私一人が死ねば私一人分の資源破壊はなくなるのだから、世界を想えば私は死んだほうがいいんじゃない?」と思いついて

          言い値で売ろう

          麻酔は効かない、摩耗は果てない

          鬱病で休職中の身だが、職場の人が企画した飲み会に誘われたので行ってきた。アルコールに弱い上に相当安心できる場でないと気持ちよく酔えないので、そもそも飲み会自体が好きではないが、大好きな先輩の送別会だったので参加し、いつも通りの振る舞いをした。いつも通り。大袈裟なリアクションと上司のお決まりエピソードを引き出すための根回し、後輩が聞き役に徹していたら話題を振るだとか、そんなことをしているとなんだ元気じゃ〜ん!と評価される。 当たり前だ。元気にしてんだよ、以上に正確な答えがない。

          麻酔は効かない、摩耗は果てない

          砂浜より海に謳う

          クウォーターライフクライシスである。 詳しくは、以下引用のデータまでまとめられた優秀な記事を読んでいただきたいが、ざっくり言うとアラサーの「俺、これでいいのか……?」と言う焦り不安がクウォーターライフクライシスである。私は今年で29歳で、大体26歳くらいから苦しみ始め、最近はあまり苦しんでいない。クライシスから脱却したのではないが、渦中にいる訳でもない。いつか解決した時に誰かの知見になるよう、未解決の今を残しておこうと思う。 なぜクライシスがアラサーに立ちはだかるかと言う

          砂浜より海に謳う

          万国フェチ博覧会を開こう

          勝負が嫌いで、競技と名のつくものが嫌いだ。スポーツ、ゲーム、なんでもだ。平和主義とか、そういう思想的なものじゃない。生来の不器用からとにかく勝つことができず、もうええわ!となったのかもしれないが、勝ち続けている人だけが勝負を好きなはずがない(そうであれば世のスポーツ人口はかなり少ないはずだ)ので、勝負嫌いも一つの特性なのだろう。直感的に、大会とかランキングとか、そういうのが嫌いだ。 判を押したような写真たち 普段から撮り鉄と縁がなく、最近知って驚いたことがある。彼らのメイ

          万国フェチ博覧会を開こう

          ホグワーツ漫才コント学校についての考察

          中野なかるてぃんがこわい。 ※お笑い芸人が演じているあくまでもキャラクターという体で言及したいのであえて敬称はつけないで呼ばせていただく。 ツギクル芸人GPでのナイチンゲールダンスがあまりにも面白くて、強くて、出会えたことに感謝した。漫才の形も面白いし、フレーズもスタイリッシュだし、シンプルにキャラも楽しい。M-1で爆笑とれるじゃん!?ってコンビだなと思った。 ただ、吉本養成所・NSC東京校で主席だという現実の情報を加味して中野なかるてぃんを見ると、めちゃくちゃ怖いのだ

          ホグワーツ漫才コント学校についての考察

          未オペトランス女性の霊は女性トイレに化けて出るか

          好きなお笑いの話や漫画の話を沢山したいのだが、ちょっと腹が立ちそうなのでひとつ書きたいと思う。私ほどの神経質ともなると、自分がキレそうな予感も察知できるのだ。 SNSにある批判に殆どオリジナリティというものはなく、大きな流れに沿った細かな大喜利があるだけだ。受け取り手も様々な感性を持ち合わせているので、タイミングや言い方、例えが違えば、同じ意味でも腑に落ちることがある。それ自体は多様であり、気づきのチャンスを持ち、どちらかというと良いことだと思う。何か問題であるかというと、

          未オペトランス女性の霊は女性トイレに化けて出るか