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最初に必要なのは親の覚悟です

ひぐらし坂の母でございます。

数年前に中学受験を終え、無事に開成中学に合格しました。
このnoteでは息子の中学受験を振り返り、親子のメンタルを最強にするための考え方をお伝えしています。

中学受験は究極的には【親子のメンタル】が重要です。
特に【母親のメンタルが9割】というのが私の持論です。
このnoteの基本姿勢はプロフィールをご覧ください。

中学受験は長丁場です。
最後に笑顔で終われる中学受験にするために、必要なモノってなんでしょうか?

子どもの努力よりも前に必要なもの

中学受験で大事なのはもちろん子どもの努力ですが、それよりも前に必要なものがあります。
それが親の覚悟です。

通常小3とか小4くらいから塾通いがはじまる中学受験。
受験本番までは本当に長丁場です。

調子が良いときばかりではありません。
むしろ思い通りにいかないことばかりです。
お金も想像以上にかかります。
子どもの思いと親の思いがすれ違います。

それでも、中学受験をやり切るという親の覚悟
これがまずなによりも最初に必要です。

私が覚悟を決めたきっかけ

私が息子の中学受験に覚悟を決めたのは息子が小4のときでした。
その時まではあまり本気で気合も入っておらず、とりあえずSAPIXに通ってはいるものの、うまくいけば受験すれば良いかも・・・くらいに思っていました。

もちろんそのころには息子は「開成中学にいきたい!」と夢をふくらませていはいましたが、まだまだ小4では親子ともども気持ち的にゆるい感じでした。

そんな私が覚悟を決めたきっかけは、たまたま伺った元プロテニス選手の講演です。
講演では、彼がプロとして生きていくために自分がどれだけの覚悟をきめてきたか・・・という話をされていました。
本人が目標に向かって努力する話はとても感動しましたし、何かに打ち込んで一生懸命生きる姿勢を尊敬しました。

しかし、彼が最後に言った言葉が私には衝撃でした。

「僕がプロテニス選手になれたのは、自分の努力のせいではなく、親の覚悟があったから。」

子どもがなにかをやりたい、なにかになりたいといったとき、親がそれを応援する覚悟なければ絶対になしえないと。
いくら自分がこうしたいと決めていても、辛いことがあると逃げたくなるのが子どもです。
そんなとき、かわいそうだからと言って「もうやめても良いよ」などと言うような親ならば絶対に成就できません。
彼も何度も逃げ出したくなったり、実際逃げ出してしまったこともあったそうです。
テニスがこんなにつらいものだと思わなかったと泣いていても、親は絶対に逃げさせてくれなかったということです。
その葛藤があったからこそ、プロ選手として精神的にも強くなれたし、一線から退くときも自分で納得できたと。

この話を聞いて、本当に親御さんはつらかっただろうなと思いました。
我が子が可愛くないわけありませんから、つい甘い親心が顔を出して覚悟が揺らいでしまいそうなことがあったかもしれません。
そんな時も一貫した態度を貫く覚悟ができる親
子どもの心の揺らぎを自分のこととは別にして考えていないと、こういうことはできません。

また、テニス選手になるためには莫大なお金がかかったということです。
おそらく億単位だろうと。
コーチをつけたり、留学したり、遠征したり。
スポンサーがつくような選手はほんの一握りなので、こういう出費はすべて親がなんとかしなければならなかったらしいのです。
資産家なら簡単なことでも、サラリーマン家庭の彼の実家では本当に大変な思いをして工面したとのこと。
ここでも親の覚悟が試されるのだと思いました。

やると決めた以上、精神的にも経済的にも、親が覚悟を決める

これはスポーツを志す家庭だけでなく、受験を志す家庭にも共通です。
親が覚悟をきめなければ、勉強に気が向かない子供にいちいち腹が立ったり、なかなか成果がでない状態にやきもきしたりします。
大切なのはそういう小さな状況に飲まれるのではなく、なぜ中学受験をする覚悟をしたのかということをしっかり心の軸に置くということです。

親が覚悟を決め、心の軸がブレずにいると、中学受験生の親の立場として自分事でやらなければいけないことが見えてきます。
「子どもに勉強をやらせる」のではなく、どうしたら親のなすべきことに集中できるかを考えます。

言葉にするのは難しいのですが、勉強するという行為は子どもの責任の領域ですから親が代わりにやってあげるわけにいきません。
なので、それをいちいち細かく言っても仕方のないことだということを早めに理解するということです。

親は、自分の責任の領域をしっかりまっとうする覚悟を持つ
どんなことになっても、子どもの中学受験を応援し、サポートする
それしか親にはできません。
それが親の覚悟です。

親がブレずにいられること

良くないことと分かっていても、ついつい厳しい言葉が出てしまう。
子どもの立場からしたら、無理やりやらされている感が窮屈になり、どんどん親に反抗的になります。
勉強するよりも友達と遊んでいるほうが楽しいですから。

でもそれは当たりまえなことです。
子どもが反抗するとか、なかなか勉強しないとか、思ったような成果につながらない・・・ということは当たり前

まずは親がそう思わないと続きません。
思うようにいかないのが当たり前だとわかっていれば、最初の一歩で悩むことはなくなるでしょう。

では、どうするか?ということを常に考えれば良いわけです。
なんとなくこういうのって理想論に聞こえてしまうのですが、それでもそうするしかないので仕方ありません。

まずは親の思うようにいかなくて当たり前だという前提でいれば、親の態度がブレることがありません

親の言うことややることがブレていると、子どもが混乱しますし、楽な方へと流れていくのは自然なことです。

例えば「ゲームをやってはいけない」と言っているのに、親が新しいゲーム機やゲームソフトを購入しているとか。
こういうのは本気で意味不明です。
やるなと言っているけれど本当はやっても良いのだろうか・・・
私から見ても分かりません。

私の友人は、何度言っても子どもがiPadでゲームをやめないのでiPadを取り上げ、目の前でバスタブの中に投げ入れました
そのiPadはダメになりましたし、子どもは大暴れしたそうです。
しかしながら数日経つとiPadのない生活に慣れてしまい、子どもも落ち着きを取り戻したそうです。
受験が終った日にパパが新しいiPadを購入してきたせいで、またiPadにかじりついているそうですが、とりあえず受験は乗り越えたので結果オーライでしょう。

親のブレない態度、本気の態度を分からせるのは必要なことです。
最後に、私が覚悟をきめた元プロテニス選手の言葉で終わりにしたいと思います。

「子どもに対して、覚悟できてますか?」

母親のマインドチェック

・子供の中学受験に対して親の覚悟ができてますか?
・子供の責任の領域と親の責任の領域が切り分けられていますか?
・自分のできることだけに集中できますか?
・親の態度が首尾一貫していますか?

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ひぐらし坂の母
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