歴史と私〜3年目を迎えるにあたって〜
今年の最後のコラムなので、私と歴史の関わりを書いてみようと思う。
51歳の私。現在は溢れるほど?友人はいるが、高校時代は孤独だった。
周りにあるのは、母の弁当と司馬遼太郎の小説だけだった。自分の孤独な生活を支えてくれたのは、文字通り、歴史だった。
特に司馬さんの『竜馬がゆく』の影響を受けた。泣き虫のションベン垂れだった青年、龍馬が、剣を習い、自信を少しづつ持って行くうちに、世界が開けていく物語に、不遇の自分の今を重ね合わせた。
龍馬が、大政奉還を成し遂げ、新政府の閣僚に龍馬の名前が無いことを、西郷隆盛が不審に思い、問いただした時、
「世界の海援隊でもやるつもりだ」と、告げた場面は、感動的で、こんな自分でもやれるかも、と思ったものだ。
それから、自分の暗闇に光が差すまでは、20年を経なければ、ならない。
今は、ほとんど寛解したと言えるとはいえ、精神の障害を抱えながら、息せききって生きている状態である。
この30年の間に、司馬さんの龍馬は、
小説の世界なものである、ということが分かり、薩長同盟にせよ、大政奉還にせよ、龍馬が中心的であったとは、いえないと認識した。
しかし、今も私の中には、高校時代に触れた、司馬さんの龍馬が心の中に、
生きており、自分の生き方に影響を与え続けている。
私は、40歳で自我をとりもどし、覚醒した。40歳が生まれた時とするならば、今は思春期である。
私は、これから色々やるつもりであるが、これから金持ちや、社会的地位が高くなっても、生きづらさを感じている人たち、具体的にいえば、精神に障害を抱えている人たちや、引きこもりの人たちを見据えて、生きて行くつもりだ。
すっかんぴんの現在の私は、何も誇るものはないが、精神しょうがいを持っている当事者の会を地元で、細々とやっており、引きこもりの方への新聞を編集したり、記事を書いている。
また、歴史を中心に、文章を書いていくつもりである。来年は、バンバン投稿していくつもりだ。
たとえ、原稿料をもらえる書き手になったとしても、この歴史コラムは、無料で配信いくことは、ずっと続けていくつもりだ。
このコラムも、この12月で3年目を迎えました。こうして書き続けていられるのも、読んでくださる方がいるからでいるからであります。
来年もよろしくお願いいたします。
そして、良いお年をお迎え下さい。