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人間との付き合い方

そろそろ会社へ行かなくちゃ。
これで行けなかったら辞めてやりゃいいやぐらいの気持ちで会社へ向かった。
案の定、会社の近くになると“ 行きたくない病 ”が始まった。
気分は落ち込み、お腹がぎゅるぎゅる痛くなる。
気付いた時には勤務開始15分前まで迫ってきた。
結局、行くことができなかった。

前の週に上長から出勤できるようになったら話を聞かせて欲しいと言われていたが1週間放置した。
その気まずさも相まって電話するのも嫌になっていたが
怒られるのを覚悟で電話したが怒り口調に自分で感じてしまっていたが
きっと心配の声色だったのだと時間が経った今はそう思える。

体調が大丈夫ならば会って話をしましょう。となった。

久しぶりの会社。
緊張でそわそわした。お腹もぎゅるぎゅる。
なんなら何言われるかな、怒られるかな・・・なんていろいろ思っていたら胃まで痛くなって吐きそうだった。

上長2人は怒りも、詰めもせず、ただ心配をしてくれた。
ゆっくり休んで元気になったら出てくればいいとも言ってくれたし
自分が嫌だと思ってくれる人からは守れるようにと
いつでも動けるように道はたくさん作ってくれていた。
あとは自分がどうするか。

長期で休むなら形式上、診断書が必要、
多少なら休みの連絡を入れたり、状況を教えてくれればどうにかできる。とも言ってくれた。が、その決断はその場で出すことができなかった。
話したのは10月末日。
11月から行けたらいいな。行こうかな。と思えた。

ただそれと同時に行きたいと思えたらいけばいいんだ、と
普通の人から見たらきっと甘えとも思える感情だけが湧き出ていた。


時は流れ、11月6日。
11月に入りもう間もなく1週間。
仕事にはまだ行けていない。
話し合った後の休みの連絡も2回すっぽかした。

昨日はそろそろ電話しとかないとやばいな・・・という気持ちが出たので
嫌だ嫌だ、怒られる、詰められる。なんて思い怯えながら電話。
女性の事務の人が出てくれたのでとてもあっさりしていた。
内容を詳しく言わなくてもはーい、お大事にしてください。で済ましてくれる。
この感じがとても楽だ。

新卒で入社した時の後輩が今は立派に成長して事務員として活躍しているのだが、
その後輩が電話に出ると事務処理としてと心配もあるのだろうが
病状や通院の有無など詳細を詳しく聞いてくる。
それが“ 詰め ”に感じてしまって
毎回、今日は誰が出るんだろう、後輩だったら嫌だな。ずっと休んでいて申し訳ないな。なんて勝手にプレッシャーを感じてしまい
電話するのも億劫になってしまう。そしてすっぽかす。

上長に伝わって、わかってくれていればいいや、と思っていたが
顔見知りも詳しく聞いてくる。
実際のところ、すごく面倒くさい。
挨拶やちょっとの他愛もない会話をするだけの人に
どうしたの?と聞かれて自分のことを話すほど心を開くつもりはないし
理解してほしいとも思っていない。
誤魔化して流してスルーしてもうどうでもいいや。と思っても
うわ、会っちゃったらどうしよう。出たらどうしよう。
出くわしたら予想的中、どうなの?と聞いてくる。

面倒くさい。

自分のテリトリーに、プライベートに入って来ないで欲しい。

そっとしておいてほしい。


相手が感じている距離感と自分が感じている距離感が
違いすぎるのかもしれない。

こっちは挨拶、顔見知り程度、職場環境をよくするための行動
なのにもかかわらず
相手にはもう仲良しじゃん!、え?もしかして好きなの?と思われてしまう。

この差ってどうやったら伝わるものなのだろうか。

察してくれれば1番楽なのだが
ストレートに言ったら傷つけ、怒られるか、悲しまれる。
言わなければずっとこのままだろうし。

感謝を伝えてもう大丈夫です。と伝えても
何パターンかに分かれてきて・・・

もうめんどくせぇ・・・笑


相手も自分もその人の特性や人柄をよく観察する必要性があるのに
端折る人が多いのか、人見知りをするかしないか、の話なのか
コミュニケーションの取り方の問題なのか

もうわかりましぇん。


自分を見つめていたはずなのにこんなところにたどり着いてしまった。

でも、この“ 差 ”や“ ギャップ ”がある人が自分の周りには多すぎる。
もう少し真剣に人との付き合い方を考えた方がいいのだろうか。

謎解きはまだまだ続きそうだ。



nanao





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