樋口真規/スケッチさん

瀬戸内海の港町牛窓に暮らし、日々出会う風景をスケッチしています。それらスケッチから生まれるアート・デザインを制作しています。 [作品]https://www.nekkokaratobe.com

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最近の記事

制作年譜

1986年(0歳) ・11月3日大阪市天王寺区の病院で生まれる。 父は大手建設コンサルタントに勤める技術士(建設部門)、母は大学卒業後、劇場の舞台機構や遊園地の遊戯機械をつくるメーカーに勤めていた。二つ上によく出来た兄がいる。僕は次男で末っ子。 育った場所は繁華街からは少し離れた四天王寺という大寺院の東側に社寺と住宅が混在するエリアで、大阪中心部にしては静かな場所だった。 4歳まで暮らした最初の家は小さなアパートで、幼児の低い目線から見た部屋の様子と、当時出始めの家庭用コン

    • ≠絵画 2022/5/9

      そんなことわざわざ言わなくても見りゃ分かるだろというスタイルで行きたかったのですが、どうも説明責任があるようなので面倒だけど簡潔に記しておきますね。まあ誤解されたままってのもなんか嫌ですし。 「僕のやっていることはスケッチであって絵画ではありません」って話ですね。いやいやいや紙に鉛筆やら絵の具で描いてるんだからスケッチでも絵画だろうがって思う人がいるかもしれませんがそれは全然違うんですね。わざわざしつこいくらいスケッチって書いてあるじゃんちゃんと読めよとも思うんですが僕は小

      • アルマジロ

        〈sketch 2017-2022〉と題した二日間の展示が終わった。会期中会場momotoseの壁に季節ごとに並べたスケッチを眺めながら、赤磐で暮らした5年間に出会った風景や人、出来事に思いを巡らせた。 この土地でたくさんの風景に出会い、スケッチをして、それを基にデザインすることができた。 「momotose」は木漏れ日、「キノワ」は醍醐桜、「sousou」は野草、「音の絵」は樹木、「QuangleWangle」は熊、「kissaco」は鳥…のように、どれもモチーフとなる

        • やっぱり僕は、とっ散らかったまま生きて行く

          僕の頭はとっ散らかっている。ADHDの症状だそうだ。 常に、頭の後ろ45度30センチくらいの空中に、文字でできた糸くずみたいなのがこんがらがりながら、モヤモヤぐるぐる浮いている。24時間いつだってそこにいる。モヤモヤ君と呼んでいる。 このモヤモヤ君、使いようによっては便利で、僕は付き合いが長いから手懐けることに成功している。 わざわざ意識して考え事をしなくても、モヤモヤ君が、寝ているときも人と喋ってるときも、勝手にアイデア同士を繋いで練って、仕事を進めておいてくれるのだ。あり

          曖昧 210106

          深夜、春葉が寝てから作業にかかる。 本当は新年から朝方人間になってやろうと意気込んでいたけど、薬を飲んだからってそう簡単に人は変われないみたい。 体調はいい。思考はクリア。 衝動に任せて描いてみる。 15cm角の小さなドローイングが4枚描けた。 瀬戸内海の景色2つと、木漏れ日と、土砂降りの雨。 どれも最初のスケッチとはまた違った、 けっこう好きなドローイングになった。 嬉しい。 それぞれ思い出深くて、スケッチしたときのことを身体がはっきりと覚えている

          暮れ 201227

          2時に目が覚めた。よし描こう。 土間のアトリエにいく。 最近は春葉と一緒に21時頃には寝ている。 人にじゃまされないから夜中に作業するのは好き。 爆音でkinggnuを聴く、最高にかっこいい。 薬のせいか疲れは少ない。 珠実の展示終盤のこのタイミングで春葉が鼻水を垂らしたから、部屋を暖かくして2日ほど家にこもっていた。 不器用だから作業しながら子守ができない。 やりたいことはふつふつと湧いている。 いい傾向。 昨夜は珠実にいらないことを言って喧嘩したけどなんだかんだ丸く収ま

          雲海 201224

          4時に起きれた。 春葉が寝ているうちに描きたい。 幼い頃に母は僕ら兄弟が寝てから縫い物や家計簿をつけていたけど、そういうことだったみたい。 この季節は早起きして少し車を走らせ山に登ると雲海が広がっている。 大阪にいるときは雲海っていうと特別珍しい現象なんだと思っていたけど、岡山に来てそうでもないことを知った。 面白いからよく見に行くんだけど、 まさに天地創造の光景。 天と地の混沌とした世界がそこにある。 そうか、となると世界は毎日毎朝生まれ変わっていることになる。 描き溜めた

          スケッチ教室 201220

          (春葉を起こさないように、)4時にえいっ!と起きた。 昨日は牛窓テレモークのマルシェだったから2日連続の早起き。 10時から始まるスケッチ教室用のクリスマスカードのデザインと荷造りを今からしなくちゃいけない。いつもバタバタと直前になってしまう。 数年前から好きで住んでいる築140年の古民家だけど冬の朝の冷え込みが堪える。 ストーブを付けて作業にとりかかる。 途中、ふと空の色を確認したくなって外に出てみるが、まだまだ真っ暗。 スケッチ教室はプラ

          スケッチ教室 201220

          月 201216

          7時に目が覚めた。 室温は3度まで下がっている。 寒いのは苦手、布団から出たくない。 受診して昨晩はじめてadhdの薬を飲んだから効果が楽しみだけど、まだこれといった実感はない。諸々の困難が好転すればいいな。 今日は身体の調子を観察したいから無理せず穏やかに過ごすつもり。 春葉はスヤスヤ眠っている。早朝に珠実が授乳してくれたみたい。ありがとう。 朝食を食べたら珠実の展示が続いている長島のさざなみハウスに行くことにした。 午後momotoseの2人が来てくれるらしい、嬉し

          スケッチのこと

          長島・さざなみハウスでの福江元太さんとのライブ「Draw The Sound」 が終わり、ありがたいことに引き続き僕のドローイング展が開催中だ。学生時代から続けているスケッチ/ドローイングだけど、今回のように(デザインと切り離し)単体で“作品”として扱うのは初めての試みである。 22歳のとき大阪芸術大学大学院の芸術研究科に進んだ。領域は環境・建築。 スケッチとの出会いは、指導教官だった建築家・狩野忠正先生によるものだ。先生は何事にも厳しい人で、不真面目な僕はよく叱られた。何