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東洋医学講座 332
肺と鼻
相学による鼻の見方
鼻を相学でみると
●鼻大で、肉づきがいい人
鼻が大きく肉付きが良い人は、脾が旺盛で食欲や消化力が盛んです。しかし、飢えには弱い特徴があります。五臓の中で脾が中心となって力を発揮するため、食事が制限されたり、食事が通らなかったりすると、いっぺんに力が萎えてしまいます。器が大きいために、皮下脂肪の形などから沢山貯蓄できると思われがちですが、人間の体はそう簡単に貯蓄できるものではありません。大きな器を持つ人は、それなりに使いこなしています。したがって、貯蓄力は小さい器の人と変わりません。かえって、鼻が小さく体力も小さい人の方が、2、3日食べなくても平気な場合があります。小さい体力の人は脾土ではなく、肺気など他の気が中心となって生きているため、それほど食べ物を摂らなくても、大気などで十分代替されます。
●鼻大で、鼻孔小の人
鼻孔の大小は小鼻の大小と相関していて、小鼻が大きい人はだいたい鼻孔も大きくなります。これは肺力を示します。したがって、鼻が大きく鼻孔が小さい人は、脾の力が強すぎて、肺の力が萎縮しているということになります。鼻孔は天気の取り入れ口で、肺力が小さいと天気の出入りが少なく、遅くなるため、鼻孔が小さくなります。よく鼻孔が小さい人はケチで、大きい人は散財型と言われますが、それは鼻孔が小さい人は肺力が小さいため覇気に乏しく、どうしても消極的になって内へ内へと縮こまるからです。自分が小さいと、守ることに精一杯になり、本人はケチだと思っていなくても、他人と比較するとケチに見えるのです。また、ケチな人がいれば「その人は肺力が弱っているのだ」ともわかります。逆に性質から臓器の力がわかるのです。さらに、老人になると何でも捨てずにしまい込むようになりますが、これは肺の力が落ちてきている証拠です。