仕事は仕事が教えてくれる
気づけば、社会人になって10年が経過していました。
noteのハッシュタグ企画「#私の仕事」にのって、せっかくなので振り返ってみます。
はじめてのバイトで父に言われた一言
タイトルの「仕事は仕事が教えてくれる」ですが、これ、父に言われた一言でした。
大学生になって19歳の時に初めてアルバイトをはじめたとき。
私は接客業のアルバイトだったのですが、アルバイト初日、店長もスタッフもみんな忙しそうで、ろくに手順も教えてもらえず、とても暇な時間を過ごして帰宅しました。
帰宅して、父から「どうだった?」と聞かれたときに「誰も教えてくれなくて、手持無沙汰だった」と返答したところ
「おまえ、みんなの仕事の様子とか、商品とか棚の配置とか、観察しなかったのか?なんで何も得ようとしなかったの?」と言われました。
「えー…?」と困惑して返す私に、冒頭の言葉。
「誰かに懇切丁寧に教えてもらえるなんて思っちゃダメだよ。結局、仕事は仕事が教えてくれるんだから。観察して、自分でやってみて…を繰り返してたら、仕事が勝手にいろんなことを自分自身に教えてくれるんだよ。」
受け身でいた私にぴしゃりと言い放った父。でも、この言葉が私の仕事観に今でも深く突き刺さっています。
受け身だった自分自身に、喝が入った感覚でした。
手探りで藻掻いた新卒公務員時代
大学卒業後、地元の公務員試験に合格し、3年間地方公務員として働いていました。縦割りとはよく言ったもので、隣に座っている人との業務も全く違う、何ならマニュアルとかなくて、前任から引き継ぎといえないような引継ぎを受けて、いちから仕事を発掘したりしないといけない…みたいな苦労がありました。
特に大変だったのが2年目。
前任の方が鬱のため出社が困難で3時間程で引継ぎ終了。誰も彼の業務を知っている人がいなくて、時限爆弾みたいなやばい案件もあったりして、毎日不安にかられながら過去の稟議書を探す、関係者にヒアリングしにいく…という日々。手探りであがいて藻掻いて…でしたが、そんな中でも「仕事は仕事が教えてくれる。まずはやろう。やっていたら見えてくるものがある」と自分に言い聞かせて乗り越えていっていたのを覚えています。
公務員を飛び出し上京して営業をやってみた
地方公務員として地元で働いて3年。前例踏襲でアナログで、変化を嫌う環境…。下に業務をおろして責任を押し付けて、年功序列でただ楽して給与だけもらおうとする上司や先輩たち…(全員ではないです)
そんな環境に嫌気がさし、「そんな社会人に将来なりたくない!私は仕事で価値を出せる人でありたい!」と若気の至りで退職。無謀にも上京し、転職しました。(採用してくれた企業に感謝。結構落ちまくったので。)
全く営業なんてしたことないのに、民間企業の営業職へ。全国出張でとびまわり、我武者羅に仕事しまくっていました。
詳しく書くと業界や業務内容がバレちゃいそうなので割愛しますが、地元を離れて新しい環境、数値での結果を求められるプレッシャー、自ら考えて行動していくことが求められる、といった今までと180度違うカルチャー。
毎日が本当に目まぐるしく過ぎていきましたが、この時の経験が今に活きているくらい、大きな転機だったと思います。そんな中でも乗り越えていけたのは、やっぱり表題の言葉があったから、でした。
わからないことだらけの中で、私の根幹だったと思います。
それから、営業職からビジネスマネージャー的な仕事を任せられるようになったり、ファイナンスや経営に携わるような会社へ転職したり…と公務員時代には想像できなかったビジネスの世界を経験させてもらってます。
まわりまわって望んでいた働き方を手に入れた
気づけば社会人になって10年たち、転職を何度か行って、今は勤続3年目のSaaS系の会社にいます。「働く場所にこだわらず働きたい」と思っていたら、今ではフルリモートで働いています。仕事を覚えてこなすことに必死だった私が、今では望んだ働き方で働いています。不思議です。
※フルリモートで働いてみた所感を以前noteに書いてます。よろしければ。
キャリアアンカー診断というものがあるのですが、私にはフレックスタイム制や在宅が合っているらしく。知らず知らずのうちに、合っている働き方に辿り着いていたのですね。面白い。
↓↓↓キャリアアンカー診断での、私の診断結果です↓↓↓
これからも、仕事から教わる
ここ最近まで、20代のときのような我武者羅な仕事スタイルで走ってきていました。
さすがに今後は、体力的な面や自分のプライベートの充実のため、「仕事ファースト」みたいな過ごし方はするつもりはありませんが。
でも、仕事をとおして得られたご縁や貴重な体験、学びがたくさんあります。今の私を形作ってくれている重要要素のひとつに、間違いなく仕事が多くを占めています。
これまでみたいな割合ではなくとも、今後も仕事をしていく中で、新しい学び・チャレンジをしていくと思います。そうしてわからないことや困難に立ち向かったとき、表題の父の言葉「仕事は仕事が教えてくれる」を思い出すのだと思います。
たぶん、仕事だけでなく、やっていくことでその物事が私たちに教えてくれることはたくさんあるでしょう。それに気づこうとアンテナをたてていけば、得られるものは増えていく。
今後も、私の仕事観として大事にしたい言葉です。
人生100年時代、まだ10年しか経っていない私。20年、30年とたったときもこの言葉の仕事観でいるのか、これからどうなっていくのか…どんどん楽しんで学んでいこうと思います。
読んでくださってありがとうございます!応援もらえると嬉しいです。素直に喜んじゃいます♪