フルリモートで働いて2年
2021年に今の会社に転職してから、フルリモートでの在宅勤務になり、2年が経過しました。
リモートだから入社を決めたわけではないですが、実際にやってみて、私に驚くほど合っている働き方であることを感じています。この働き方はやめられないな、と思いつつ、なぜそう思ったのか、この2年を振りかえってみたいと思います。
コワーキングスペースやホテルを練り歩いた最初の半年
今でこそ、ずっと家で仕事をすることにすっかり慣れましたが、最初の半年間は家にずっといることにそわそわしていました笑
ネット環境はOKだったのですが、ガジェット類も十分に備えていなかったために、コワーキングスペースやホテルのデイリー利用も試してみたりしました。
結局、移動コストが出社と変わらない上、だんだんいろんな環境下で仕事をすることに飽きてしまい、自宅での仕事環境が整っていくのと同時に、外に出て仕事することはなくなりました。
オフィスでの雑談が苦手な私にリモートは合っていた
同僚の中には、「ずっと家でひとりで仕事していると不安になる」という人もいます。そういった場合、オフィス自体は存在しているので、ちょくちょく出社したりしているそうです。
一方、私の場合、前述のそわそわ期間がありましたが、「寂しい」と感じることはありませんでした。
むしろ、一人でもくもくと集中することが出来るリモート環境に、より一層仕事が捗っていきました。元々、出社しても、いきなり誰かに話しかけられることが好きではなかった私…。作業に集中したいのに、横から急に入ってきた雑談に巻き込まれたり、聞こえてくるだけでも集中できなかったり…とオフィス環境に苦手意識がありました。没頭したいので、自席から離れてフリースペースで作業する等していたタイプでした。
そういった周りの環境を気にしなくてよいリモートでの働き方は、私に合っていて、ストレスがかなり減ったなと、今でも実感しています。
リモートは「働ける人」を増やしてくれる
いきなり話が変わりますが、
9月3日のAxiosの記事「"Shocking": More mothers are working than ever before」では、米国でワーママ率(働く母親の割合)が増えている現状が記載されています。詳細な背景調査はこれからのようですが、パンデミックを機にリモートワークの選択肢ができたことで、働ける母親が増えた、と推察されています。
「出社」の際に発生していた通勤コストが削減されるだけで、育児を担う人も働くことができるようになる、ということを如実に表しているようで面白いですね。
その他にも、私の身の回りで、今のフルリモートだからこそ一緒に働くことが出来ている人が多くいます。
地方に住んでいる人
出社可能エリアには在住していない、北海道や静岡、大阪、沖縄等の地方エリアに住んでいるメンバーがいます。彼ら・彼女らはとても優秀で、フルリモートで働ける環境下だからこそ、一緒に働けていると思います。
子育て中・介護中の人
ワーパパ・ワーママの方々、ご家族に介護が必要な方がいらっしゃる方によると、突発的な呼び出し等が起きやすいため、出社に伴う移動コストはかなりの負担だそうです。それがなくなるだけでも、働ける時間が捻出されるんだとか。
その他、人生で大事な局面を迎えている人
同僚に、お父様を癌で亡くした方がいました。最期を看取られる直前の数週間、主にご実家で仕事をして過ごしていたそうです。
容体の急変などもあり、ちょくちょく早退や中抜けも発生していることは知っていましたが、「近くにいたことで、最期を家族で看取ることが出来た。貴重な時間を一緒に過ごすことが出来てよかった。リモートで良かったと思った出来事だった。」と後に仰っていました。
リモート勤務が人生の大事なひとときを可能にすることもあるんだ、と印象的でした。同僚はご実家が遠方でしたので、出社が必須な環境であった場合、そのような時間は休暇を取らない限りは到底持てなかったであろうと思います。
リモートはサボりを増やす?
私にはリモートでの働き方が合っていること、リモート勤務が「働ける人」を増やしてくれる、といったポジティブなことを記載してきました。
でも、パンデミックの収まりと同時に、オフィス回帰の動きが世界中で起きています。私が記事でよく目にするのは、部下がサボっているのではないか、とマネジメント面での懸念の声。
実際、サボっていたことがバレて、クビに近い形で辞めた人もいたので、あながち間違いではないと思います。
でも、オフィスでもサボっている人は一定数存在しているわけで…。その時、そのサボりをしっかり監督できていたかというと、疑問が生じます。リモートであっても、出社であっても、サボる人はサボる…。どうマネジメントをするか、管理職の仕組みの問題であって、リモートという働き方が問題ではないのでは?というのが、私の見解です。
たまにはリアル対面は大事だとも思う
2年フルリモートで働いてみて、私には合っているし、多様なメンバーと働くことが出来ている環境に有難い感情のほうを強く感じます。
総じて、「フルリモートで働けている今に感謝!!」なのですが、一方でリアルでの関わりも大事だとも思っています。
そう思ったのは、会社のイベントでメンバーと対面で集まる機会があったとき。仕事はフルリモートで完結できていて、仕事上で必要なコミュニケーションもとれており、なんの支障も起きていません。でも、「〇〇さんってこんな身長高かったんだ!」とか「●●さんは、こんなおしゃれなんだ!」とか、リアルで初めて知る側面があり、より相互理解が深まったことは確かでした。
やはり、仕事は人と人とで行うことなので、互いの理解を深める上では、対面も大事だと思います。(でも、頻繁である必要はない。たまにでいい。)
いろいろとつらつら散文しましたが、2年フルリモートで働いてみて、この働き方が自身にフィットしていると感じています。働き方について様々な意見があるかと思いますが、私に関しては、引き続きこの働き方を続けたいなと思います。