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余白をつくったら、充実感が得られた
1年半くらい前にnoteで「余白を持ちたい」と投稿したことがあります。
あれから少しずつ、いろいろな面を整理したり手放したりして、欲しいと思っていた「余白」が持てるようになってきました。
そうしたことで、これまでより立ち止まって未来のことを考えられるようになったり、今という時間を丁寧に過ごすことができるようになったり、なんなら仕事の効率性が上がったり…と良い方向に進めるようになった気がします。
「余白」をつくるためにやったこと、手放したこと、見えてきたこと、それらをこの機会に振り返ってみたいと思います。
「空白を埋めたい衝動」を持っていたのは私だった
昨年2月に上述のようなnoteを投稿したものの、どうやったら余白をつくれるのか…と悶々としていた時、半年後くらいに以下の本に出会いました。
「今、私が悩んでることにドンピシャじゃん」と思い、即購入しました。
書籍の中で、以下のようなメッセージが出てきます。
予定が入っていない時間を最後に罪悪感なくとれたのはいつ?
この問いに、すごくハッとさせられたのです。
多くの人は「空白を埋めたい衝動」にかられている、急ぐと決めているのは、自分自身である、とこの本は指摘していました。
たしかにそうです。私は、スケジュールが空いていると「埋めなきゃ、やらないといけないことをしなきゃ」と、「空白を埋めたい衝動」にかられ、結果、自分自身で勝手に急いでしまっていたのでした。
この本の中に「立ち止まることを自分に許す」というメッセージがあるのですが、「立ち止まることを許さない自分」がいたことに、この時初めて気づいたのでした。(とても盲点だったというか、全く無自覚でした)
予定が入っていない時間を強制的にとってみた
半休をとってぼーっとしてみた
前述の書籍を読んで、「『予定が入っていない時間』を無理やりとろう!」と思い立ち、仕事の半休をとりました。予定を入れたくなる気持ちをぐっとおさえて空白にし、その時間はひたすらぼーっとしたり、気の向くままに散歩したり…をしていました。
不思議なことに、ぼーっとすると、そのあとの時間で頭すっきりするんですね。考えまとまりやすいというか…。散歩しているときに「あれ、こうしようかな」とかいろいろ浮かんできて、次の段取りが組みやすくなった感があったのです。
『シンプル化の問い』に向き合ってみた
・手放せるものはあるか?
・「十分」とはどの程度か?
・本当に知るべきことは何か?
・本当に注目すべきことは何か?
半休とは別に、休日に2時間くらい時間をとって、書籍内にあった上記の問いに向き合ってみました。紙にひたすらガリガリ書いてみて、途中コーヒー飲んでぼーっとして…。「余白」をつくるための問いがあったおかげで、次に何をしていくと良いかがわかってきたのでした。頭はすごくクリア。
「余白が欲しい」と思いながら、何をどうしたらよいかわからなかった私にとって、答えを導ける問いをもらえた感覚でした。
「余白」をつくるためにやったこと
①手放す
上述の問いの1つ目にあった「手放せるものはあるか?」ですね。
なんで忙しいのか、可視化していく作業を行い、その中で手放せそうなもの、手放すために必要なこと、を書き出していきました。
実際に手放していったのは、以下の3つ。
①仕事(複業)
現職が副業OKなのと、③に関連する事情で3つくらい複業していたのですよね…フルタイムで仕事して、休日や業務後の時間も複業それぞれの作業を行って…出来てしまってたが故にやってしまっていたのですが、体力的にも限界を感じてしまったので、徐々に減らしていきました。
(相手もあることなので、いろいろ調整して、実際に減ったのは半年後くらい)
②怠惰になっていたトレーニング
健康のために、とパーソナルトレーニングを月2~4回くらいやっていました。しかし、コロナ禍の影響でトレーナーさんが電車で1時間半くらいのところに移転され、通うのに時間とお金がかかる…という負担を生じていました。慣れ親しんだトレーナーさんだったので苦渋の決断でしたが、この機会にすっぱり辞めて、自身が無理ない範囲・エリアでできる運動にシフトしていきました。(このあたり、別でnote書こうと思います。)
これで結構時間が浮いた。
③家族の世話
これが①と同じくらい重いものでした。実家の祖母の介護・死去に伴う親戚のごたごた、同時期に家族が入院、その後の社会復帰に向けてや当人の回復のためのケアetc.
お金もかなり飛んでいったので、複業を増やしたのはそのためでした。また、何度も実家と往復する交通費もかかったり、医療者や介護施設の方等とのコミュニケーションにも時間をとったり…と時間も頭も使いまくってました。やっと昨年2022年秋くらいに落ち着きをみせはじめたので、①と同時に、徐々に自身が負担する分を減らしていくことが出来ました。
②「十分」のラインを見直す
仕事もそうですが、物事ってやり始めるとどこまでも出来てしまうものです。出来る限りやろうとすると、無自覚に制限なくずっとやってしまいます。その癖が、私にはありました。
「ここまでやれば十分と思おう」というラインを定めていなかったのです。個々のタスクについて「最低ライン」を定めて、それを超えればひとまずOK、としたのです。1つずつではありますが、このラインを意識することで、ずっとやり続けて終わらない、といった状態をやめられるようになってきました。
③本当に大事にしたいことを決める
本当に大事にしたいことは何なのか、いろいろと考えて、現時点で私の中で出ているのは「私自身を豊かにすること」でした。
「私」のコンディションが良くないと、何もできないよね、と改めて思いなおし、私自身を摩耗させてしまう行動(すぐ反応しちゃう、感情的に気にしすぎてしまう…等)を減らしていって、「私自身のコンディション」を大事にすることにしています。
途中経過:「余白」がうまれてきて変わったこと
体調の変化に気づきやすくなった
急に起き上がれなくなったり、寝込んで体調を崩してしまう日が数日続いたり、胃腸炎等を発症したり…と体調がガクッと下がることが多々ありました。
ただ、上述①~③をやるようになって、「ちょっと疲れたかも」「これ以上やると体調に影響しそう」といったアンテナがたつようになり、大きく体調を崩すということがめっきり減りました。
仕事が効率化した
不思議なことに、これまでかかっていた時間よりも圧倒的に時間が短縮されて出来るようになりました。大きいのは、凡ミスをしていないか、この表現で伝わるか、立ち止まることが出来るようになったこと。これが、後々生じていたミスによるカバーやトラブルを防ぐことになり、結果、仕事がスムーズにできるようになりました。余裕なくやっていたので、配慮が及んでいない点が多々あった…との気づきにもなりました。
他者との関わりが楽しくなった
何気ない会話を楽しめるようになりました。立ち寄ったカフェでの店員さんとの雑談とか、家族・友人とのおしゃべりとか。あまり時間を気にしてそわそわすることがなくなり、その時間を楽しむことができるようになりました。いかに余裕なく動いていたか、痛感。
総じて、書籍の内容を素直に実践してみた、という感じです。
書籍内では「戦略的休止」と表現していましたが、細切れでも隙間をつくること、つまり余白をつくることが、こんなに大事なことだったのか、と身をもって感じています。
また、20代のときとは違って、無限に体力があるわけでない、ということも影響しているのかもしれません。制限がかかるようになってきたからこそ、いかに量を減らし、量から質へ転換できるか…
「余白をつくること」は、量から質への変化に必要なのかもしれません。
まだまだ「空白を埋めたい衝動」はあるので、自身に問いを重ねて、うまく余白をつくっていこうと思います。
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