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"ゼロ”プロパガンダン展10周年に向けて

"ゼロ”プロパガンダン展の第1回目のフライヤー(2014年作)

第1回大和町サミット'14
~毛沢東からローマ法王まで、板橋に集う珠玉の肖像画~

世界各国で尊敬の念を持って製造される王室、国家元首、首脳の肖像画。しかし、自国を離れ、他国の壁に貼られると、それらはどんな意味を持つだろう?アパートの一室で一堂に集めてみたら?板橋区大和町という政治的意味合い"ゼロ"の場所で公開することで、プロパガンダの効力を"ゼロ"に導く。

1991年に毛沢東の各種肖像画を北京の毛主席紀念堂で購入して以来、20年以上に渡り収集した40カ国以上の比呂啓の肖像画コレクションやプロパガンダグッズを一挙公開。また、同氏の各国に対するスタンスを描いた過去の映像作品も解説とともに公開します。

第一回目のフライヤーの裏表紙

以上が、2014年に書かれた第1回”ゼロ”プロパガンダン展の概要でした。あれから月日が流れ、来年は、10年目を迎えることとなりました。その間に、アート、パフォーマンス、上映会、政治トーク、旅の講演会などの要素が微妙に混じり合う展覧会へと進化を続けてきました。

大きな転機となった第4.5回”ゼロ”プロパガンダン展のトーク風景
シネマハウス大塚を無料で借りて3日に渡って開催された

つきましては、このnoteを使って、”ゼロ”プロパガンダン展に関する全記録を残してみようと思います。そこから、さらに新しい世界が生まれてくると思っております。10周年、そして、さらなる20周年目にむけて、プロジェクトを続けて行こうと思っております。

第1回目は「元首モノ」の数が少ないため、後ろにいるレーニンと共に
こけしをプロレタリアートに見立て、プロパガンダグッズの一部にしていた

下記は、第1回目に所蔵していた国家の元首または、首相、指導者クラスの肖像画の国名になります。

【参加46カ国】
ソビエト社会主義共和国連邦、ロシア連邦、ロシア帝国、大日本帝国、日本国、アメリカ合衆国、アメリカ連合国、カナダ、中華人民共和国、中華民国、グレートブリテン及び北アイルランド連合王国、バチカン市国、イタリア共和国、ドイツ連邦共和国、スペイン王国、ノルウェー王国、スウェーデン王国、オランダ王国、ベルギー王国、ユーゴスラビア王国、ユーゴスラビア社会主義連邦共和国、スルプスカ共和国(ボスニア連邦)、チェコ共和国、オーストリア=ハンガリー帝国、ウクライナ、チリ共和国、アルゼンチン共和国、タイ王国、ベトナム社会主義共和国、ミャンマー連邦共和国、インドネシア共和国、バングラデシュ人民共和国、ヨルダン・ハシミテ王国、イラク共和国、イエメン共和国、シリア・アラブ共和国、レバノン共和国、イラン・イスラム共和国、トルコ共和国、イスラエル国、モロッコ王国、エジプト・アラブ共和国、エチオピア帝国、エチオピア連邦民主共和国、ウガンダ共和国、モザンビーク共和国、

【オブザーバー参加国、地域、組織】
南アフリカ共和国、インド共和国、メキシコ合衆国、モナコ公国、沿ドニエストル・モルドバ共和国(トランスニストリア)、パレスチナ自治区、ヒズボラ、ケベック州、アカディー地方、サパティスタ民族解放軍

※また、上記以外の国の元首らが記載された各国紙幣も参加しております。

その後「元首モノ」は増え続け、館長の私も現在その数を把握していない
写真は、第9回目の展示の様子

その後、私によって収集されていくこうした肖像画は、この会を続けて行く途中(確か4回目くらいで)「元首モノ」と命名されました。10周年目を迎える今、これからすべての肖像画をデジタルにまとめていこうと思います。

参加とオブザーバー、また肖像画の私にとっての価値なども今後、説明していこうと思っております。

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