田舎でこそゲストハウスや民泊を。
鳥取県に移住してから1年、ようやくゲストハウスができそうな空き家が見つかり、所有者との契約にこぎつけました。
今回は空き家に住むことで月々の固定費を低く抑え、更に行政からの補助金を利用して改修することで、ゲストハウスや民泊事業へと展開し、お金を稼げるサイドビジネスへと繋いでいく方法を自身の実体験を元に書いていきます。(僕自身、現在進行形です。)
今自分は貯金が無いのと借り入れもできません。つまり資金がゼロです。それでも、お金が無くても事業を起こせると信じて実践しております。笑
まず、ゲストハウスにする家を探すにあたって、初めから不動産屋での売買は考慮できなかったので、可能な方法は空き家バンクを活用することでした。
市役所などの行政に空き家バンクを活用したい旨を伝えれば、誰でも空き家情報を教えてくれます。
半年ほどの間に、トータルで20軒ほどの空き家を内覧しました。
その感想は空き家はとても面白いということです。
たとえば、空き家になってわずか1年、2年でも日当たりが悪ければ湿気で壁や床がぶかぶかの状態になり、床が落ちそうな場所も出てきます。それに既に雨漏れがあったり、天井がめくれていたり…。
しかし、日当たりが良好だったり、所有者が換気をたまにしてくれていると、家の状況はそんなに悪くならないようです。いかに湿気を部屋に溜めないことが大事かということが分かりました。
また空き家バンクに登録される家は、だいたいが築年数が相当経っており、中には築年数100年以上のものもありました。そうなると畳の上には大量のフンがあったり、土壁が崩壊していたりして、ここは屋内なのか外なのか区別がつかなくなります。笑
それでも、いい木材を使用したり、腕のいい大工が作った古民家は本当に柱や造りがしっかりしていて丈夫なことも良く分かり楽しいのです。
多くの方々が古民家を改修してカフェを開業していける訳がココにあるのかって納得。
僕が住んでいる鳥取県では、不動産を通した賃貸物件は一人暮らしの場合、家賃相場が4万〜5万くらいです。
しかし、空き家バンクに登録されている物件は、賃貸相場が2万〜3万円と格安で、所有者によっては1万円でも契約したい方もおられました。
単純に1年間の固定費を考えてみると、
不動産物件で月5万であれば年間60万円。
空き家バンクの物件で月2万であれば24万円。
1年間で36万円も捻出することができるのです。1ヶ月で3万円以上、固定費が浮けば経済的に楽になるかもしれません。
さらに、一人暮らし用の賃貸物件と空き家バンクの物件では部屋の間取りが圧倒的に違います。ここがミソなんだと考えてます。
つまり、一人暮らしで生活する分には6畳程度あれば事足りますよね。しかし、空き家バンクの家って、もともとは大家族で生活していた家なので1人では部屋が多すぎます。
そこで空いている部屋を『ゲストルーム』として活用するのです。
ただし、空き家でゲストハウスや民泊をする大前提として、さまざまな申請を行政に出して認可を受ける必要があります。そこには避けがたいコストがかかってはきますが、1年間で浮かせたお金を投じれば住む話です。
さらに、県外からの移住者である場合、空き家バンクを管轄している行政によっては修繕費の補助金が出たりします。ここもうまく活用したいところ。
ちなみに僕が契約した岩美町というところは、県外からの移住者の場合、移住して3年以内であれば改修費が最大200万出ますし、その空き家で開業するとなればさらにプラスで補助金が出ます。また、月々の賃料に対しても最大月1万円の助成金が出たりと有難い話ばかりです。
鳥取県にある岩美町のように、移住者を積極的に歓迎しているところは行政のバックアップがとても手厚く素晴らしい制度が充実していますので、ご自身が住んでみたい地域の行政機関を調べてみると良いかもしれません。
都会暮らしに疲れたり田舎暮らしに憧れや希望を持っている方がいれば、こういった移住者ウェルカムな環境で生活するプランニングは精神的にも経済的にもヘルシーですよ(^^)
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