複業という新たな働き方で、持続可能な地域づくりが始まっています。
複業という新たな働き方は、私自身今の島に来てから働き方の一つとして実践し、現在自分は得意分野の個人事業までこぎつけています。
人口減少の過疎では年間通しての働き場所の確保は難しく、シーズンごとに繁忙期が違うために職種を変えた働き方が可能で、半年働き、半年を有意義に使う生き方など勧めています。何度も書いてますが、ローカルは都市部ほど生活費は掛かりません、1年間働くという概念さえ捨てれば生き方は様々選択できます。
終身雇用もなくなりつつあり、定年も段々早まり、都市部にいても厳しい環境になりつつあり、その都市という場所が好きなら、本人希望の職種を諦めなくてはいけないことも多いと感じます。
こう言う記事が今日目についたので紹介しますね。
「複業という新たな働き方で、持続可能な地域づくりが始まっています。」
https://news.yahoo.co.jp/articles/0e8ebe036e3da9b20e1c31993096a6cf042b79b1
島根半島沖合約60kmに浮かぶ隠岐諸島にある隠岐郡海士町で行われている「ある働き方」が注目されています。
「複業」。
あまり見慣れない言葉ですが、この働き方が、地域活性化につながっています。
山郷志乃美さん
「これは、隣のおばあちゃんが作ってくれたゴキブリが来ない『ゴキブリ団子』です。」
海士町で暮らす山郷志乃美さん(27)。
記者
「ここの出身ではないんですよね?」
山郷志乃美さん
「そうですね。埼玉です。」
山郷さんが移住してきた島根県の隠岐郡海士町は、美しい海と迫力ある崖が続く「明屋海岸」、幻の黒毛和牛「隠岐牛」など、大自然やグルメが堪能できる島です。
しかし、地方交付税の大幅削減で、町の財政は一時危機的な状況に。
海士町人づくり特命担当 濱中香理課長
「財政難。お金が全く足りない。プライベートで新車買ったら半年後に給与カットが始まって、うわーって。」
70年ほど前には7000人近くいた人口も、3分の1にまで減少しました。
しかし、そんな海士町で、最近目立つというのが…。
町民
「島に帰ってきてみると、ちょっと知らない顔がたくさんあって。」
町民
「ほんとに若い子たちが入ってきて。」
「若い人の移住」が相次いでいるのです。
2021年4月に埼玉県から移住した山郷さんは、空き家だった場所を借りて、同僚と共同生活をしています。一緒に住んでいる藤原夏実さん(25)も同じくIターンしてきた1人です。
藤原夏実さん
「少なくとも私が出会った人たちは、みんな良い人たちで、この人たちと一緒にいたいなって。」
島の暮らしに慣れてきた彼女たちですが、その働き方はちょっと変わっています。
山郷志乃美さん
「においを嗅ぐやつは嗅ぎます。嗅ぐと、死んでいるか死んでないかを判別できる。」
漁師を目指して海士町に移住した山郷さん。今は漁協の直売所で働いています。
しかし、ずっとここで勤務しているわけではありません。
山郷志乃美さん
「4月から6月は、定置網漁で働いていて…。」
これこそが、「複業」という働き方。
本業以外の仕事で収入を得るいわゆる「副業」ではなく、数か月おきに職場と仕事内容を変え、複数の仕事をします。ちなみに、藤原さんは6月まで水産加工工場、7月からはホテルで勤務しています。
2人が所属する海士町の「複業協同組合」は、2021年1月に事業を始めたばかりですが、高齢化や後継者不足という課題が残る海士町で、いま、大きな注目を集めています。
複業協同組合 太田章彦さん
「季節による繁忙期をつなぎ合わせて雇用を作るっていうところから着想を得て、その時期だけは人が欲しいけどそれ以外の時期は要らない。じゃぁ雇用できるかと言ったらそこまでのパワーがあるところがそんなにないとか。」
海士町のような島では、季節によって人手の需要は変化します。
「複業」として異なる仕事を組み合わせることで、島に移住する上で大切な安定した雇用環境を確保しているのです。
新たな魅力の発見や新事業を作り出すことも狙いのひとつ。
島の人からも 温かく見守られていて、Iターンしてまもない2人も、島の人とのつながりから新たな可能性を感じています。
山郷志乃美さん
「何かをくれた人に対して、私も返せると良いなと思っていて、1対1の関係からどんどん町を見るみたいなことに繋がってくるのかなと思っています。」
藤原夏実さん
「外の人たちにもっと海士町の魅力を伝えられる存在になりたいなと思いますね。」
複業という新たな働き方で、持続可能な地域づくりが始まっています。