やってみなければわからないことだらけ
先日夕方見知らぬご夫婦が「JayJayさんいらっしゃいますか?」とカフェに尋ねて来られた。お願いがあって来ましたと、沈痛な面持ちで「移住したいんです」といきなり(笑)3年前偶然遊びにきたこの島を好きになり、毎年暇があれば孫を連れて遊びに来るうちに、「この場所でゆっくり過ごすことができたら」と70歳を過ぎた品の良いご夫婦でした。
その日は移住を決めて早くから来島し地域センターで情報集めて、担当者にじっくり話をして来たと。しかし同じ市内からの移住は単なる引越し扱い。「もう条件が合えばすぐにでも移住したいのです」と粘って伝えると・・・・・「カフェのJayJayさんを訪ねて相談してみてください」と投げ出されたそうだ((笑))
そう県内や市内からのこの島への移住は「引越し」扱いなんです、当たり前ですね(笑)移住移住と使うからややこしいのです。そう引越しと思えば良いのです。カッコつけて移住なんてTVやなんかで言うもんだから勘違いする。引越しなら、地域環境やそこで生きるんだ!って重っ苦しく考えないでしょ?引越しは近くの住環境の学校、スーパーやコンビニ、最寄駅、で部屋の広さや間取りや家賃って感じでしょうが、移住も全く一緒です。横道に外れましたね(笑)
そのご夫婦は市内に持ち家があり、お子様も転勤族で生活は普段2人だけ、お子様は九州内を回っているそうな、孫が学校や幼稚園が休みだと長期間面倒を見たりしてるのだが、坂道ばかりで遊ぶ場所も少なく、家の中で遊ぶことが多く、そんな時にこの島に孫を連れて来ていたそうだ。またご自身も、仕事は定年退職され10年過ぎ、生まれが島だったので、恋しい気持ちもあるそうで、市内でご夫婦でボランティアに参加したりしてたんですが、疲れてしまっていることを実感するようになったと。色々お話を聞いて、別荘を持つわけではなく、持ち家があるために行政アパートが家のない人優先なので借りれず、また年金暮らしで民間賃貸もこの島にはなく、市内を行き来した2重生活のゆとりもなくってことらしい。持ち家を売ってこの島といっても、土地は売らない貸さない(建前は売るって言うんですが、実際は消極的で、まぁ売る気は無い市)
そして僕の提案は、諸々いろんな事情あるのでしょうけど、単純に「この島で寝起きができて、ゆっくり過ごせる環境があれば良いのですね?」ならば「ゲストハウスを好きなだけの期間を月極めで提供します。光熱費込みで月1万でよろしいです。その間にまたこの島で不動産購入なども出てくると思います。」
建物を見ていただき、部屋も確認していただき、無事お悩み解決しました(笑)ゲストハウスに使っている建物はもともと民宿をやっていた建物で部屋数も多く、厨房やお風呂も男女別の2つ、トイレも1階と2階に洗面所も完備の建物。移住目的やノマド系の方々へ提供しており、民泊などは興味がなく、私たちの管理施設を利用してくれれば無償提供を行なっていた場所なので簡単です。
民泊ブームがあった時に全国で旅館業法が緩和されてましたが、この建物は完全に民泊的な法律に収まらない旅館業法運用が条件の物件。なので無償で乗り越え、今回の1万も団体への寄付となる。
工夫してやってみれば有効に活用できる建物ですが、ビジネス脳では無いから出来ることです。善意の周りに善意が集まってくることをよぉ〜く知ってますからね。