若年性脳卒中とオシゴト。
こんばんは、蒼です。
脳卒中の後遺症で左片麻痺がゴザイマス。
働き盛りである若年性脳卒中の当事者にとって仕事に対する悩みは深く、限りないことが多いですよねえ。
復職から転職まで経験した、私見がバリバリに入った各時期の仕事について語ってみたいと思います。
(発症した時に健康保険に加入&働いている人を想定しています)
■発症~後遺症がある程度みえてくる時期(回復期頃)まで
この時期に言いたいことは二つ。
1)解雇通告されない限り自分からは辞めない
2)勤めている会社の就業規則を読み込む
1)解雇通告されない限り自分からはやめない
業務中に発症した場合でも、労災認定されるには脳卒中の場合「業務による明らかな過重負荷」の要件を求められることが多くあります。
まずは会社に報告した後、有給休暇取得が安定。
その後傷病手当金などの制度が、社会保険にあるならそれを受給。
■参考:協会けんぽ
・傷病手当金(受給可能期間1年6ヶ月)
・支給される金額
1日当たりの金額:【支給開始日の以前12ヵ月間の各標準報酬月額を平均した額】(※)÷30日×(2/3)
参考:被保険者が病気やけがのために働くことができず、会社を休んだ日が連続して3日間あったうえで、4日目以降、休んだ日に対して支給
https://www.kyoukaikenpo.or.jp/g6/cat620/r307/
2)就業規則を読み込む
会社の規模・会社との関係性にもよりますが、就業規則を見せて貰って読み込みましょう。チェックする項目は以下。
・休職について
たいていの会社の就業規則は休職についての記載がありますが、労働基準法で定められた義務ではないので要確認。
私の場合、前職・現職ともに1年が基準となっていましたが、勤続年数によって変わることがあったり、会社と協議の上延長が可能となっていたりもします。
休職についての私見
私は小器用な方ですが、半身が完全に動かなくなった状態から1年の復職で。「ちょっと早かったよなあ」って思っています。延長できそう&リハビリが何らかの形で継続できるなら延長しとかばよかった、と思います。
・解雇について
勤めている会社の解雇要件がどのようなものなのか確認しておきましょう。
基本的に解雇通告・即日解雇はできないですが、30日前の解雇予告により普通解雇される場合があります。
■回復期退院~休職期間終了まで
発症6ヶ月~1年経過頃の想定です。
私のように後遺症が残ってしまった場合、転職よりも今までの職場に戻ることを第一選択肢とするのがベター。
その理由としては以下。
・職場環境・できなければならないことの想定がしやすい
・元の業務に戻れない場合、配置転換できそうな部署・業務をこちらから提示しやすい
・障害者としての勤務経験を積める
特に3項目めは大事。
私は激務・発症要因を多大に含む職場への復職⇒障害者雇用での転職という二段構え組ですが、比較的配慮してもらいやすい障害者雇用枠に応募する際に「障害を負ってから仕事をしていたかどうか」に注目されます。
また、自分自身の体の扱いに不慣れ&新しい職場環境というのはかなりのストレスになるので、叶うならば復職をチョイスしたほうがいいかなー、とは思います。
復職を会社と相談する場合、今までの業務について「何ができて、何ができないのか」という明確な自分のトリセツを持っておいた方が良いですし、意思の疎通が図れるように思います。
私は入院中通して仕事をしていたタイプなので、実際に顔を合わせたのは退院の挨拶⇒復職時期の相談(2回)でした。
休職期間終了直前には、お試し出勤をしてみるなど、スムーズに復職できるように何回か練習しておくことをオススメ!
転職Ver.はまた次回に!
参考(私の体験記です):
■難しき哉、障害者のオシゴト。【その1:転職か、復職か】
■難しき哉、障害者のオシゴト。【その2:復職の要件】
■難しき哉、障害者のオシゴト。【その3:転職??】