パズル通信ニコリ189号のオモパで遊んでみた話
前回188号の時には記事の旬を逃してしまいましたが、今回189号は、旬が過ぎないうちにオモロパズルで遊んでみた感想を述べてみたいと思います。今回のオモパも実にアツかった。。。
■検討枠
・ぬりツイン(原作:トンボロ先生)
今回ニコリファームへの昇格はありませんでしたかー。僕的にはこのままで十分面白いので、ニコリファームに上がってほしいと思うのですが、ニコリ編集部は慎重ですねー。塗り系パズルはひときわハードルが高いような気がします。「ぬりかべ」とか「へやわけ」とか、伝説クラスの塗りパズルを多く擁するため、仕方ないのかしら?
「成長を確認してからにしたいので様子見」…とコメントされていますが、コレ実は、ニコリ編集部としては改作の到来を期待してもう少し待ってみたい…というサインなのではないでしょうか?…まあ、僕の個人的な憶測に過ぎませんが。
今回掲載された問題は何れも、部屋の形が複雑な箇所が多く、実に僕好みでした。まだまだ色々な手筋がありそうな懐の深さが感じられる、そんな作問だったと思います。
・シマシマロープ(原作:坂本伸幸先生)
おっと!! 1番目の問題に、僕の投稿作が採用されております! このパズルに初めて触れる方にこのパズルの魅力を伝えるニコ問題(らくらく)として作問しましたので、とてもとても嬉しいです。
今回掲載された他の先生方の問題は、何れもドット絵のセンスがおありですね! 解いている途中から既にワクワクし、解き終えた時に「おーっ!」となる感じがとても良かったです。
4番目の四代目久万七先生による10x10盤面の作問、お見事でした。これくらいのサイズがあると、画の出るパズルとして威力が感じられますね。検討枠は6x6, 8x8盤面が暗黙の了解であるように思いますが、ここは編集部としても可能性を見出している気がします。コメントでも、ニコリファームを経ずに昇格することが考えられる旨の示唆がありましたので。
僕も10x10サイズで応援作を投稿してみようかなー。
・串団子ボックス(原作:白銀のオオカミ先生)
ニコリ編集部のコメントから察するに、編集部としてはもう一息、進化が欲しいと感じているようですね。一方、パズル作家様方からの人気が高く、今回応援作が沢山集まった感じでしょうか…珍しく5問もの掲載でした。
何れの問題も味のある趣向作であったと思います。団子玉の位置が重要なことはもちろんですが、先立って串の配置を検討させる作問が今回は多かったように思います。一段奥深さが増したと感じました。
ニコリ編集部の意向を鑑みると、これは良い改作を考えると、次号で採用される可能性が高いと見ました。チャンスかも?! 元々のルールがシンプルでコンパクトに纏まっていますので、容易ではないかしら?
・シカクロ(原作:コーリー先生)
三角と四角の幾何学的模様を浮き出させるだけの単純なパズルのように見えて、その実、パズル作家様ごとに雰囲気が違う作問となっているところが実に興味深かったです。
見た目や解き方でシャカシャカに似ているパズルが他の定食パズルに見当たりませんので、これはレギュラー化が狙えるかもしれませんね。編集部コメントによると投稿も多かったとのことで、人気もありそうですし。
■改作
・シカクロ改(改作:帆立座先生)
シカクロに改作?! これだけでもまず驚きました。マスに斜線を設け、どちらか片方が黒塗りされる、というルールが付加されています。やもすると数字のヒントを与える方向で改作したくなりがちですが、こちらは最小限のシンプルさで趣の違ったパズルに仕上がっているところが実に見事と思いました。
盤面の黒塗りヒントが極少でも、形状が浮かび上がっていくところがとても面白いですね。今回は2問だけの掲載でしたので、もう少し遊んでみたいところでした。次号には多くのパズル作家様の作問が載ると嬉しいです。
■新作
・サンプルペイント(原作:しんまけ先生)
表記されたヒント記号に従って、斜線で区切られた三角マスを塗っていくパズルです。
ルールはシンプルながら、ユニークな解き味だと思いました。白黒と形状の両側面から塗り方を詰めていく部分、よく考えられて設計されたパズルだなぁ、と思いました。
編集部のコメントで「過去に同じルールのパズルが存在していないかが心配」…って! ニコリ編集部でもこんな心配があるのですね! 確かに過去に採用されたオモロパズルの数はゆうに500種を超えており、没作も含めると、膨大な数のパズルがニコリ編集部に寄せられていたわけですからね。ご心労、察します。。。
・風船箱(原作:はいびじー)
最近一人大騒ぎで記事に書いており、大変お騒がせ致しております。
パズル作家の先生方、応援作の方、何卒よろしくお願い致します。m(_ _)m
・くろてん(原作:sekka先生)
太枠領域内にある数字マスを2つの黒塗りにより無効化し、領域内の数字の合計を10にするルールです。黒塗りに際して隣接禁ルールがピリっと効いており、単純な足し算だけではない、塗り系パズルとしての奥深いポテンシャルが感じられました。
編集部のコメントでは「他に要素があった方がよさそうな気がする」…とありましたが、僕的にはこのままが良いかなー、と思いました。というのも、こちらのパズル、実は僕が遊ぶよりも先にMy娘(小2)が解いて喜んでいたのですよねー。シンプルで直感的にわかりやすいルールのパズルは、間口が広く、多くの方々に喜ばれるのではないかと思います。
・うそのり(原作:いわき石川先生)
海苔系塗りパズルに嘘ヒント数字が導入されています。黒く塗られた数字が正しくなくなる、というところが、有りそうで無かったパズルですね。この「無効」ではなく「正しくなくなる」ことを盤面に反映させるところがテクニカルだなー、と思いました。
また、唯一解を導く上で、白マスの2x2禁ルールも絶妙なところで良い仕事をしており、楽しい塗りパズルに仕上がっていると思いました。
■ニコリファーム
前号で「動きがありそう」という示唆がありましたが、安定の「チョコバナナ」「シンカミノ」の掲載でした。そして、今回「次号こそ動きがある予感」と編集部によるコメントがありますね。いよいよ昇格するかなー?
特に、僕の推しパズルのシンカミノが定食パズルになったら、とても嬉しいです。そして、ニコリファームの空席になった場所に「ぬりツイン」が入ってくる感じかな?これは目が離せません。ワクワク。
…ということで、僕の感想は、こんな感じです。
ニコリ今号のオモロパズルも大変にアツく、すっかり堪能させていただきました。パズル作家の先生方、素敵なパズルの数々をありがとうございました。
次回は「ニコリ189号のオモパ応援作を作りたい話」を書いてみようと思います。
それでは、お読みいただきまして、ありがとうございました。