オモロパズルに投稿して没になった話
こんにちは。パズル通信ニコリ188号の巻末スリザーリンク・ザ・スーパージャイアントが解けてすっかりご満悦の「はいびじー」です。
今回は「オモロパズルに投稿して没になった話」を書いてみようと思います。
自ら新作パズルを作り出し、パズル通信ニコリに投稿することに長らく憧れておりました。で、この春にパズルの世界に舞い戻り、暫くしてから投稿を試みました…が。
今回考案したパズルは数理系リンク(ループ系)パズルです。個人的にスリザーリンクが大のお気に入りで、自分でもスリザーリンクのような軽快でスマートなパズルの新作をいつか作ってみたいなー、と考えておりました。既に頭の中でアイディアの種を温めていたのですが、いざ具現化を試みると、アラや穴が沢山あることがわかりました。暫くの間試行錯誤を繰り返し、何とかルールが形になりました。
この時は実に嬉しかったですね。新たなパズルを考えることなんて、今までは「一部の能力のあるパズル作家様のみに許された特権」などと思っていたのですが、こんな自分にもできるんだー、的な感じで。
で、自ら考案したこのルールに従って何問か作問してみたところ、スリザーリンクのような軽快な解き味の問題が作れません。あれれ? うーむ、このパズルの本質、、、モッタリと考える系の鈍重な趣のパズルのような気がしてきました。ということで、思い切ってじっくり考えて解かせるような方向性に舵を切って作問することにしました。
なるほど! 同一のルールのパズルであっても、作問の仕方によってそのパズルの性質と言うか、味と言うか、、、方向性を決めることができるのですね。これはちょっと新鮮な体験でした。逆に、作問をしくじると、どんなに良いルールのパズルでも駄作に落ちかねないな…と怖さも感じたわけで。
今回は作問した問題の中から10問を厳選し、例題1題を付けてニコリ編集部に投稿してみました。本年6月に投稿したのですが、残念ながら9月発売のニコリ188号には掲載されておらず、没となりました。orz… まあ、察してはいましたが。
…と言うのも、最近改めて「オモロパズル大全集」を読み返してみたところ、同じようなルールのパズルについて言及があったのですよね。し、しまった。。。
何かを思い付いても、既に誰かが考案済みであることが多々ありそうです。生半可な考えでは、誰も考えたことのないパズルは生み出せないのですね。かと言って、独自性を追及すると、ルールが無用に複雑化したり、難解なパズルになってしまったり。。。早くも大きな壁にぶち当たった感じです。
とは言え、今回の投稿を通して得られるものは沢山ありました。ルール考案、ルールの練り上げ、作問エディタ作り、実際の作問、ルール説明文や例題の検討、清書・投稿…と一連の流れを経て、所謂「完成」と呼べるところまで持って行けた意義は大きいと思っております。自分の頭の中だけにあったものが具現化する醍醐味を、久々に感じることができました。
皆様の中にも、頭の中に素敵なアイディアの種をお持ちの方がいらっしゃることでしょう。具現化してみて、そのアイディアの種の本当の姿に出会ってみては如何でしょうか? もちろん思っていたものと違う…となる可能性は大いにありますが、具現化することで得られるものは大きいと思いますよ。
今回オモロパズルを没になった拙作ですが、ルールを磨き直してリベンジ再投稿とするか、または1年半後にこの場で公開しているかもしれません。
次回は「パズル通信ニコリ188号のオモロパズルで遊んでみた話」について、書いてみようと思います。それでは、お読みいただきまして、ありがとうございました。
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