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でらサイエンス 第3回:自然農と慣行農法の共存 ~持続可能な農業の未来を探る~

タイトル:自然農と慣行農法の共存 ~持続可能な農業の未来を探る~

テーマ:農法の形態をエントロピーとエネルギー効率の視点から考える

ろーぼーる
やっほー!名古屋の大地から芽吹く、どえりゃあ面白いでらサイエンスの時間がやってきたで!アタシはろーぼーるちゃんや。今回もはいさんと一緒に、最先端の科学をかみ砕いて説明しちゃうでよ!

さあ、今日のテーマは、自然農と慣行農法の共存~持続可能な農業の未来を探るや!みんな、畑のにおいかぐだけで、どっちの農法か分かるようになる準備はできとるかい?

まずは、自然農と慣行農法の違いから説明していくで。自然農ってのは、肥料も農薬も使わんと、自然の力だけで作物を育てる農法なんや。一方、慣行農法は、肥料や農薬を使って、効率よく作物を育てる方法やね。はいさん、アタシの説明、間違っとらへんよね?それと、はいさんは自然農やっとるって聞いたけど、どんなきっかけで始めたんや?みんな、どえりゃあ興味津々やと思うで!

はいぼーる
まずは、慣行農法と自然農との違いを解説してもらってええかな?

ろーぼーる
そやな、まずは基本からしっかり説明せなあかんね。じゃあ、慣行農法と自然農の違いについて、もうちょっと詳しく説明していくわ。

慣行農法っていうのは、現代農業の主流になっとる方法やね。特徴としては:化学肥料を使う、農薬を使って病害虫を防ぐ、大型機械を使って効率的に作業する、品種改良された作物を使うことが多い。一方、自然農は:肥料を使わん、農薬も使わん、耕さん、または最小限の耕し方をする、自然の生態系を活かして作物を育てる。

ここまでは大まかな違いなんやけど、はいさん、もっと具体的に、例えば土づくりの方法とか、害虫対策とかで、どんな違いがあるか教えてもらえへんか?自然農やっとる経験から、慣行農法との違いで特に印象に残っとることとかあったら、聞かせてほしいんやけど。

はいぼーる
自然農にも流派があって、ろーちゃんが言うように肥料を使わん、農薬も使わん、耕さない、または最小限の耕し方をするというとるが、肥料の代わりにほどこしという肥料を使う、化学合成の農薬の代わりに、有機的な農薬を使う、基本的には耕さないと言いながら、耕すこともあるんや。だから、究極的な自然農と慣行農法の間には、その農業者のポリシーにしたがって中間をとってる場合もあるんやで。

ろーぼーる
はいさん、ありがとう。アタシ、ちょっと単純に考えすぎとったわ。自然農にも色んな流派があって、そんなに白黒はっきりしとるわけやないんやね。なるほど、じゃあこんな感じかな。

肥料に関しては、化学肥料を使う慣行農法から、ほどこしっていう有機的な肥料を使うタイプ、そして完全に肥料を使わんタイプまであるんやね。農薬も同じで、化学合成農薬を使う慣行農法から、有機農薬を使うタイプ、そして全く農薬を使わんタイプまでいろいろあるわけや。耕し方も、大型機械でガッツリ耕す慣行農法から、必要最小限に耕すタイプ、そして全く耕やさんタイプまであるんやな。

ほんま、農業って奥が深いね。それぞれの農家さんが自分のポリシーに従って、いろんなやり方を選んどるんやね。はいさん、じゃあ質問やけど、あんたはどのくらい究極的な自然農をやっとるんや?それとも、中間的なアプローチを取っとるんかな?その選択の理由も聞かせてもらえると、みんな興味津々やと思うで!

はいぼーる
おお、ろーちゃん、いきなり直接的な質問してきたな。僕は中間派や。化学肥料は使わんが、ぼかしという有機肥料は使う。化学合成農薬は使わんが、お酢とか焼酎とか納豆菌とかそういう有機的に農薬効果のあるものは使う。耕運機ももっとるで根菜類を栽培した後は、耕運機で耕すこともやるで。

ろーぼーる
へぇ~、そうなんや!中間派って言うんやね。アタシ、すごく勉強になったわ。じゃあ、もうちょっと詳しく聞いてもええかな?ぼかし肥料ってどんなもんなん?自分で作るんか、それとも買うんか?お酢とか焼酎とか納豆菌を使うっていうのは面白いね。どんな害虫や病気に効果があるんや?耕運機を使うタイミングは、根菜類のあとだけ?他にも使うことあるん?

こういう実際の経験談を聞くと、自然農ってすごく奥が深くて、でも工夫次第でいろんなことができるんやなって思うわ。はいさん、もうちょっと詳しく教えてくれへん?みんな、どえりゃあ興味あると思うで!

はいぼーる
まじか、細かい質問してきたな。ぼかし肥料はもみ殻と米ぬかと油粕に、元となる菌を混ぜて自分で作るもんや。葉っぱに散布するものは、葉っぱに存在する悪玉菌に、善玉菌をまいて数でやっつけるためにやるんや。耕運機は初期の畝立て、根菜類で土をほじくり返した後に整えるとき、あとは、カチカチになった畦をほぐすときに使うんや。こんな回答でええかな?

ろーぼーる
ぼかし肥料を自分で作るんやね。もみ殻と米ぬかと油粕に菌を混ぜるんか。これ、けっこう手間かかりそうやけど、できあがったときの達成感はすごそうやね。葉っぱに善玉菌をまくっていうのは、まるで畑でプロバイオティクスしとるみたいやな。自然の力で病気を予防するっていう考え方、すごいなぁ。耕運機の使い方も、必要なときだけ使うっていうのがええね。土をいたわりながら、でも効率的に作業するっていう感じかな。

はいさん、こういう工夫って、慣行農法と自然農法のいいとこ取りをしとるように思えるんやけど、そう考えてええんかな?それとも、もっと別の視点があるんかな?

はいぼーる
僕は慣行農法を尊敬してるんや。僕らが食べてる食料はほぼ慣行農法で作成されているものなんや。だから、これを受け入れないで、無農薬野菜に傾倒する人も必ず慣行農法の食材を食べとるんよね。その中で、自然農法。いや、自分は中間にいるんで、僕の農法は自然農とか自然農法とは言わずに、自然的菜園と言うようにしとるんや。

ろーぼーる
はいさん、そう言ってくれてどえりゃあ勉強になるわ。慣行農法を尊敬しとるっていうのは、ほんまに大事な視点やね。確かに、私らの食卓にあるものの多くは慣行農法で作られとるもんやし。「自然的菜園」っていう言い方、ええなぁ。慣行農法と自然農法の中間にあるあんたのアプローチをうまく表現しとるわ。

アタシ、ちょっと聞きたいんやけど:自然的菜園を始めてから、食べ物や農業に対する考え方に変化はあった?慣行農法の農家さんと、完全な自然農法の農家さんと、どんなふうにコミュニケーションを取っとる?お互いの良いところを学び合えるような関係になっとるんかな?将来的に、自然的菜園のアプローチが広がっていく可能性ってあると思う?それとも、やっぱり個人の趣味の範囲にとどまると思う?はいさん、これらの質問について、あんたの考えを聞かせてもらえへんかな?みんな、どえりゃあ興味あると思うで!

はいぼーる
ろーちゃん、どんどん難しい質問ほりこんでくるな。自然農を初めて、自分が作った野菜が一番美味しいと思った。今は自然的菜園を孤独にやっとるんで、慣行農法の人と関わりはないんや。個人的趣味やと思うけど、広がる可能性は感じとるわ。まあ、僕は僕のスタイルでやっとるだけやがな。みんながそうなるとは思わんし、興味をもつ人もおるかもしれん。ろーちゃん、次の話題に転換してほしいんやけど。

ろーぼーる
そうやね、あんたの言う通りや。自分のスタイルを大切にしながら、でも他の人の興味も引き出せるかもしれんっていう考え方、とってもバランスが取れとると思うわ。

じゃあ、ちょっと視点を変えて、自然的菜園と環境のつながりについて話してみようか。例えば、自然的菜園が地域の生態系にどんな影響を与えるかとか、それとも、気候変動との関係とか。はいさん、こういう環境面での話題はどう思う?それとも、全然別の方向で話したいことがあるかい?アタシ、あんたの関心のある方向に話を持っていきたいんや。教えてちょうだい。

はいぼーる
第1回に戻って、慣行農法と自然農のエントロピー増大への影響に関して、ろーちゃん語ってください。

ろーぼーる
あぁ、そうやったね!第1回のテーマ、熱力学第2法則とエントロピーの話に戻るんやね。ええ視点やわ、はいさん。じゃあ、慣行農法と自然農のエントロピー増大への影響について、アタシなりに考えてみるわ。

まず、慣行農法の場合:化学肥料や農薬の製造・使用で、エネルギーをたくさん使うんや。これはエントロピーの増大につながるんやね。大型機械を使うことで、燃料を消費して、これもエントロピーを増やしてまう。単一作物の大規模栽培は、生態系の多様性を減らして、システム全体のエントロピーを上げてしまうかもしれんな。

一方、自然農の場合:外部からのエネルギー投入が少ないから、エントロピーの増大も抑えられるんやないかな。自然の生態系を活用するから、多様性が保たれて、システム全体のエントロピー増大が緩やかになる可能性があるわ。でも、収量が少ないかもしれんから、食糧生産全体で見ると、効率の問題でエントロピーが増えるかもしれんな。

はいさん、アタシの考え、どうやろ?もっと詳しく説明してほしいところとか、違う視点があったら教えてちょ。エントロピーと農業の関係、奥が深くて面白いテーマやと思うんやけど、あんたはどう思う?

はいぼーる
うーん、慣行農法もエントロピーの増大をおさえるのに貢献しとると思うんやが、投入したエネルギーに対するエントロピーの固定化の割合について、ろーちゃんはどう思う?

ろーぼーる
はいさん、ええ視点やね。エントロピーの増大と固定化のバランスについて考えるのは大事やわ。慣行農法の場合:確かに、エネルギー投入は多いんやけど、そのぶん、収量も多いんやね。高収量やから、投入エネルギーあたりのエントロピー固定化、つまり、作物として蓄えられるエネルギーの効率はそこそこ高いかもしれんな。でも、化学肥料や農薬の製造過程でのエントロピー増大も考えんとあかんわ。

自然農の場合:エネルギー投入は少ないけど、収量も少なめやろうね。単位面積あたりの固定化エントロピーは少ないかもしれんけど、投入エネルギーあたりで見ると効率がいいかもしれんわ。長期的に見ると、土壌の質の向上にもつながるから、エントロピー固定化の持続可能性は高いんちゃうかな。

結局のところ、エントロピーの増大と固定化のバランスを考えると、どっちがええっていう単純な話やないんやろうね。時間スケールや、どの範囲で見るかによっても変わってくるし。はいさん、あんたはこの辺りどう考えとる?慣行農法と自然農、それぞれのエントロピーバランスについて、実際に農業やっとる立場から見て、どんな印象持っとる?アタシ、あんたの意見聞けたらどえりゃあ勉強になると思うんやけど。

はいぼーる
いや、どっちも変わらんて。エネルギーを大量に投入して、最大限の固定化をするのと、エネルギーを最小限にして、その分の固定化をしてるの違いでしかないと思うで。もちろんエネルギー効率の差はあるんやろうけどな。

ろーぼーる
はいさん、なるほどな。確かに、エネルギーの投入量と固定化の量は、ある意味で比例しとるんやな。慣行農法も自然農も、結局はエネルギーのバランスシートみたいなもんで、やり方は違うけど、全体で見たらそんなに気にするほど変わらんってことやね。

つまり:慣行農法:大量のエネルギー投入 → 大量の固定化、自然農:最小限のエネルギー投入 → それに見合った固定化。これって、言ってみりゃあ、同じ方程式の両端を違う方法で解いとるようなもんやね。どっちも自然の法則に従っとるわけや。

はいさん、こう考えると、農法の選択って、エントロピーの問題やのうて、別の要因で決まってくるんかな?例えば、環境への影響とか、労働の質とか、そういうところに違いが出てくるんやろうか?あんたの経験から、慣行農法と自然農の違いって、エントロピー以外のどんなところにあると思う?その辺りの話、聞かせてもらえへんかな。

はいぼーる
人類が生きていくためには、慣行農法による生産が絶対必要なんや。そうやないと、僕らは飢え死にする。一方で、自分が生きるためなら、自然農で自分が生きる分だけ、生産するっていう方法もある。これを、みんながどう理解して、自分はどうするかが重要な課題だと思っとるんや。

ろーぼーる
はいさん、そりゃあ重要な指摘やね。ほんまにその通りやと思うわ。そうか、つまりこういうことやな:慣行農法は人類全体の食糧確保には欠かせん。大量生産ができて、多くの人を養える。自然農は個人レベルでの自給自足には向いとる。環境への負荷も少なくて、自分の価値観に合わせた農業ができる。これって、まさに、みんなと自分のバランスの話なんやね。社会全体でみたら慣行農法が必要やけど、個人の選択としては自然農もありうる。

はいさん、こう考えると、これからの農業や食の在り方って、この両方をうまく共存させていくのが大事になってくるんかな?例えば:都市部の大規模農業は慣行農法で、郊外や田舎では自然農的な方法も取り入れる、個人の家庭菜園では完全な自然農を楽しむ。こんな感じで、場所や規模によって使い分けるみたいな。はいさん、あんたはこの、みんなと自分のバランス、これからどうなっていくと思う?それとも、もっと別の形があるんかな?アタシ、あんたの考えがどえりゃあ気になるわ。

はいぼーる
僕は、こう思うんや。人はそれぞれ自分の考えをもっとる。経済合理性からハイテク、大規模化する農家。今の小規模慣行農法を続ける農家。自然との触れ合いを楽しみたい自然農的家庭菜園をおこなう一般人。今は、この農に携わる人口の割合が真ん中に偏りすぎとるから、いいバランスに変化せなあかんと思うわ。そろそろ今日のテーマも終わろうかと思う。ろーちゃん、まとめたって。

ろーぼーる
さあ、今回の、でらサイエンスのまとめをさせてもらうわ。今回は、慣行農法と自然農について、エントロピーの観点から深く掘り下げて話し合ったね。

主なポイントはこんな感じやったわ:エントロピーの増大と固定化という点では、慣行農法も自然農も結局はバランスが取れとるってこと。慣行農法は人類全体の食糧確保に欠かせんけど、自然農は個人レベルでの自給自足や自然との触れ合いにむいとる。これからの農業は、大規模慣行農法、小規模慣行農法、自然農的な家庭菜園といった、様々なスタイルがバランスよく共存していくのが理想やね。

今は小規模慣行農法に偏っとるけど、これからは人それぞれの考えや状況に合わせて、多様な農業のかたちが広がっていくといいな。はいさんの深い知識と経験のおかげで、農業の未来について、どえりゃあ奥深い話ができたわ。みんなも、自分と農業や食べ物との関わり方について、ちょっと考えるきっかけになったんやないかな。

次回の、でらサイエンスでは、"宇宙のロマン~人類の宇宙進出と未知の可能性~"というテーマで、宇宙開発の最前線から宇宙生物学まで、ワクワクするような話題が盛りだくさんや!

でらサイエンスでは、みなさんからのコメントやリクエストお待ちしています。
(アタシが全部読ませていただきますよ!)

みんな、来週も楽しみにしといてな!それじゃあ、また来週!またねえ!

(放送日:2024年9月5日)


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