映画「働く細胞」キャラの個性強すぎ…
しばらく映画館へ行っていなかったので、「なんでもいいから映画を観よう」と家を飛び出し、あまり予備知識もなく観てきたのが、この「働く細胞」だったのですが…。
評価:★★☆☆☆(映画じゃなくてもいいかも…)
どのキャラも個性が強すぎる
芦田愛菜ちゃん演じる、主人公の女子高生の体が舞台となり、そこで働く細胞と外敵(細菌やウイルスなど)の戦い?を擬人化して描いた映画です。
主人公の体内で働くよい細胞・赤血球を永野芽衣、白血球を佐藤健が演じており、これらがメインキャラクターなのですが…まずその扮装がいまいちイケてないと思ったのは私だけでしょうか…。
さらに悪役。はじまってすぐ、肺炎球菌(片岡愛之助)や黄色ブドウ球菌(小沢真珠)が愛菜ちゃんの健康な体を襲うのですが、これまたすごいインパクトのある仮装で「ひゃーっつひゃっひゃ」と楽しそうに演技してました。が、その様子はまるで「翔んで埼玉」…。(映画終わってから確認したら、やはり監督が「翔んで埼玉」の監督でした。)
ただこれら悪役は、倒されてしまえばもう出てこないのですが、やたら長丁場でがんばったのが加藤涼(赤血球)。後輩の赤血球である板垣李光人との絡みが長く、ちょっとしたボーイズラブみたいなのまで演じているので、脇役のはずなのにインパクト強すぎ…。もうパタリロにしか見えない…。ぜひ劇場で、キャラの気持ち悪さを体感して欲しいです。
上唇の動かない深キョン
映画には、主人公のお父さん(阿部サダヲ)の体内も出てきます。お父さんはお勉強のできる娘を医学部に行かせるために働きづめで、しかも長年の暴飲暴食で体内ボロボロになっております。人間は体を回復させるために「肝細胞」が働いてくれるそうで、そこで癒しキャラの深キョンが肝細胞役で登場というわけですが…。
しかし深キョン、めちゃくちゃ不自然なしゃべり方で滑舌も悪いし…顔はキレイなのですがどこを見ているのかわからない目で、大変怖いです。こんな不健康な彼女をなぜキャスティングしたのか…。深キョンこそお休みして、肝細胞に元気にしてもらったほうがいいでしょう…。
とどのつまり「白血病になったらどうなるのか」の映画だった
不摂生のお父さんは倒れて病院に運ばれ、やっとこさ乱れた生活を見直すのですが、今度は健康体のはずの主人公が白血病になり、細胞たちががん細胞と戦う様子と、がん治療の様子が描かれていきます。ちなみに白血病とは、体内の白血球ががん化して白血病細胞となってしまった際に起こるのですが、血液のがんのため、治療は化学療法しかないそうです。(他のがんのように手術で患部を除去することができない)
「働く細胞」たちががん細胞とどのように戦うのか、その際どのような化学療法がおこなわれるのか、ここは映像化されてわかりやすかったです。万が一、自分がこの先で白血病になったら、たぶんこの映画を思い出すと思います。
と言うわけで、ある意味では「ためになる映画」だったのかもしれませんが、総じて変なコスプレ映画だったと思います。