ひげとボイン archives
女子のための旅のガールズトーク集です。めちゃくちゃ赤裸々で妄想と変態満載です。 男子は今後の恋愛に支障をきたすとあれだから、見ないほうがいいと思うよ。。。いやマジで。。
<世界一周1年半あたり・アルゼンチン・メンドーサ> メンドーサのワイナリーを自転車で巡った一日。 (メンドーサの魅力はこちらの記事にまとめてます) 私たちが一番気に入ったボテガ「TEMPS」のテラス席。 空は晴れ渡り、広大な葡萄畑と、その先にアンデスの稜線。 私たちの中の「世界一のワイン」を見つけ、その香りを楽しんでいた。 自然に流れていたクラッシックだかのBGMが終わり、たぶんCDを切り替えたのだと思う。 瞬間、グラスを持つ手が止まってしまった。 Jason Mraz
サウダージ。 居候させてもらったディエゴとエリザに、いくつかのポルトガル語を習った。 サウダージは「郷愁」の意。 これをを説明するとき、エリザは「悲しいんだけど、でも悪くない気持ちで・・・」と言った。 朝、彼らの家の前に立ち空を見上げる。 涼しい風が大きく吹きぬけて、笹の葉がざざざーーーっと音をたてた。 ちょっとだけ泣きそうになる。 何かに似ている。何処かに似ている。 八王子の春か、会津の夏か、……記憶を探るのだけど見つからない。 とにかく幼かった頃のなにか。 傍らに
<世界一周1年8ヶ月くらい・ブラジル・リオ> いつか息子ができたら、ここに連れてきたい。 そう思った場所がある。 思わず「少年の島」と名づけた、リオデジャネイロからフェリーで20分のニテロイ島。 このショートトリップには、男の子がきっと好きなもの、男の子に見てほしいものが詰まっていた。 ホワイトベースみたいなかっちょいい船に乗り込むところから冒険は始まる。 右を見れば、海にせり出した空港に、ジェット機がじゃんじゃん着陸する。 左を見れば、大きな石油コンビナート。奇
嗚呼、麗しの リオ・デジャネイロ。 私は悩んでいた。 年齢を感じる背中、からの、よろしく哀愁。 髪・・・(せめて)髪・・・ なんとかしたい・・・。 バックパッカー宿で一緒だったのは、ピチピチ光線を放つチャーリーズ・エンジェル(命名)ことオージーギャル3人組。 毎晩、一緒に踊りに行こうよーと甘く誘われる。 なに?! 嫌味? 頼むからほっといて! 私はそんなドレス持ってない、化粧道具もない、美脚もない、便サンしかない、なによりボリパーなのよ!もっさもさなのよ!!
<世界一周1年4ヶ月目あたり・南米ボリビア> チチカカ湖畔を走るバス。 ペルーからボリビアへ。スタンプポンポンで国境を抜け、 広い広いチチカカ湖をひたすら眺め、 のどかな所でバスを降りたかと思ったら ボートに乗れと。 バスも専用ボートに乗せられる。 湖を渡り、また峠を越え、 着いたところが、ボリビアの首都・ラパス。 なんて所だ。なんて迫力。 山をぐるぐるぐーるぐる降りていって、街へ。 遥かに見える6000メートル級の山脈。 巨大テーマパーク? 秘密基
<世界一周1年3ヶ月目あたり・ペルー> マチュピチュトレッキングからクスコの町に戻って約一週間。 私たちの宿の近所に、大きな屋内マーケットがあった。 中は、土産物屋、庶民の食堂、甘味処、パン屋、チーズ屋、花屋、雑貨屋。 その日私は、マーケットを出て、 こんな風景とか見ながら、勇輝からちょっと遅れて歩いていた。 ちょっとした小道。 右側がマーケット、左側は2階建ての建物が並んでいた。服屋やら本屋やら鍵屋やら。 私は珍しく、カメラ(PEN)をバッグに入れず肩に斜め掛
<世界一周10ヶ月目あたり・ナミビア> ナミブ砂漠の大きな大きな砂山、デューン45。 そこに朝日を見に行ったときのこと。 多くのツーリストに混じってデューンを登り、 しばらく待つと 朝日が出た。 たっぷりの真っ赤な光が私を、すべてのものを照らす。 隣の山まで行ってみるという勇輝を別れ、 私はそこに留まった。 あたりに人がいなくなって、ふっと私は太陽に顔を向けた。 しばし立ちつくす。 次の瞬間、なぜか私は泣いていた。 砂山の斜面で一人、わーんと声を出していた。 びっ
男子禁制(みちゃだめー!)のガールズトークコーナーへようこそ。 南インドのアーユルヴェーダ施術から3ヶ月。 私がずいぶん痩せたんじゃないか? 藤原紀香ちゃんみたいに綺麗になったんじゃないか? なんて巷ですっかり噂になっているようですが、ええ。 実際のところはどうなんだと。きゃんたまちゃんに聞いてくれと。 (※大変分かりにくいですが下衆ヤバ男のモノ真似です。知らないか) そこんとこのお話です。 旅に出て以来、やっと、やっと実感として知りました。 どんだけ今までジャンキー
※この記事はガールズトークですので男性はご遠慮ください。と書きつつ、まあ見ちゃうのかなって薄々感づいてますよええ。 でも、今回ばっかりはマジでご遠慮ください。 あなたのためだから。 今おりますのは東南アジアの宝石バリ島でして、ルンルンしすぎてすっかり忘れていました。多くの皆さんにご心配をおかけしました、私の便通問題およびアーユルヴェーダ体験の結果をお伝えします。 <前回までのあらすじ> 便器に横たわる神の白い大蛇を見てしまった姫33歳は、8日間の便秘という恐ろしい呪いを
※この記事はガールズトークです。 男性の閲覧とお食事中の方はご遠慮ください。 「どんなことに悩んでいるか、それがその人の大きさを示す」。 昔なにかで読んだことがある。 世界の紛争や貧困を憂う人。 環境問題に向き合う人。 日本の教育政策を愚民化政策だと悩む藤原正彦・・・・・・。 ・・・目下私の大きな悩みは「便通問題」だ。 しかも世界のじゃなく自分の。情けない。 世界一周の旅に出て1ヶ月。出発時の体重、夫とほぼ同じ。 しかし暑さと湿気、よく歩き、スパイスを多く食べてる、こり
<世界一周1年3ヶ月あたり・ペルー> マチュピチュ。インカトレイル。4日間。 メンバー28人の中で最年長は、エリックのパパとママ、50代だった。 とにかく、一日中歩くわけで、 その間色んな人とくっついたり離れたりして会話をしていくわけなんだけど、 初日、私はエリックの母、スーと結構長い時間並んで歩いた。 ほとんどはスーの話を聞いていただけだけれど。 (この写真は、勇輝とスー。) スーの話の85%が、愛息子エリックの話題だった。(残り15%が夫ケンの話題) とにかく、
<世界一周1年と1ヶ月あたり・モロッコ> 私たち夫婦+「コック・ラクダ使い・歌うたい」という、ドラクエのパーティのようなメンバーで出発したキャラバン。 (勇輝の書いたレビューはこちら) 2日目。 もうすぐ日が暮れる。 大きな松の木があるこんもりした丘。 白くて三角のテント。 パンをこねる人。 こぶしをきかせて歌う人。 スープを煮る人。 3頭のらくだ。 グラデーションをつくる空。 小さく白く力強い半月。 その傍に光る一番星。 美しすぎる世界。 空。 歌。 火。 美しい。
<世界一周1年目あたり・フランスパリ> マラウイのボロボロのバスの中で 半泣きで考えた妄想PARIS。 それ以来ずっと、勇輝の 「予算的にもヨーロッパはスペインだけにして・・・南アから西アフリカ諸国に飛んで・・・」 というプランニングのつぶやきに聞こえないフリをし、 あたかも既成事実のようにパリでしたいことなどを日常会話の中にちょいちょい出していくという作戦に出た私。 ついにある日勇輝がハタと止まり 「ねえ、パリ、パリって。行く気なの?」 と真顔で聞いて来た。 やばい
(スポットライト) (マイクON) 早いものです。 もう、1年前になるんですね。 私がインドで悶え、勝手に開催した第一回DASAKAWA選手権。 覚えてらっしゃいますでしょうか。 ふふふっ。 先日、フォルダの整理をしてたら、 ぽつり、「DASAKAWA」と書かれたフォルダが。 「?」と思い開いてみて ニヤニヤして、天井を見上げ、 次の瞬間には第二回開催を決意していました。 今、時を越えて、大陸を越えてお届けする、 世界のDASAKAWA。 まったくの個人趣味です
<世界一周6ヶ月目あたり・ネパール・カトマンズ> 長い夢を見ていた。 それはそれは鮮やかな夢だった。 小奇麗なお寿司屋さんのカウンター。 私の隣にはロマンスグレーの紳士、 前には熟練という感じの初老の板さん。 他に客はおらず、2人が穏やかな笑顔で私を見ている。 「なんでも、好きなものを食べていいんだよ」 「活きのいいの入ってますよ」 私は目を輝かせ、幸せに包まれた心地になる。 頬を紅潮させながら口を開く。 「サーモンと蒸しエビください」 私の声が店内にゆっくりとこだました
<世界一周6ヶ月目あたり・デリー> 1日1700万人、期間中のべ数十万人が訪れる、12年に一度のヒンドゥーの祭典「クンブ・メーラ」。これを見るためにハリドワールまで来て数日……。 (祭りの様子は勇輝が書いたこちらやこちらの投稿をご覧ください。) ご察しの通り、不覚にも、かなり弱っております美和です。 今なら、スライムでも快心の一撃が出れば倒せるでしょう。 ブッタガヤで1ヶ月のプロジェクトをやりきり、疲れが想像以上にたまっていたのでしょうか。 なのにハリドワールで人の