画詩#30 そこにいるのは

誰もいない場所
そこには誰もいなかった
光があり、空があり、海があり、地面がある

そこには誰もいなかった
風が吹き、雨が降り、すべてはいつも変わっている

そこには誰もいなかった
誰もいないと思ってた

ゆっくり歩く
ゆっくりと
ただ歩く
ゆっくりと
内を感じながら
ただ歩く
外を感じながら
ゆっくりと
ゆっくりと

ふと気づくとそこには彼がいた
光をうけ、風にゆられて
当たり前にそこにいた
輝きながらそこにいた

見えない時には見えず、見える時には見える
聞こえない時には聞こえず、聞こえる時には聞こえる

光をうけ、風にゆられて彼はいる
はじめからそこにいる
当たり前にそこにいる

2022年07月05日 《MAOBAB.soulart》によるお絵描きワークショップ⁡ ⁡with minawabooks@下北沢BOOKSHOP TRAVELLER

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