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画詩#22 鋭く尖ったもの

僕は ぼんやり 丸く 浮かんでいた
あてもなく あいまいに 浮かんでいた
ただ 浮かんでいたかった
今は それだけをしたかった

そんな風に 浮かんでいた 僕の目の前に
鋭く尖ったものが ゆっくりと現れた
ゆっくりと ゆっくりと

それは あの日々を思い起こさせて
僕を 不安にさせる
そう あの日々を

でも その鋭く尖ったものは
僕の不安を知っているかのように ただ待っている
自らは動かず ただ待っている
ゆっくりと その時を 待っている

2020年7月13日

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