13 喜多郎 ☆ シルクロード 絲綢之路
学習塾講師時代、アルバイトの学生さんから「とっても良い曲なので是非聞いてほしい」と言って、カセットテープを渡されました。物のやりとりや頼んだり頼まれたりが、いまより気軽だった気がします。
曲の存在は知っていましたが、私は間借り生活で、テレビも持っていませんでしたので、NHK特集「シルクロード 絲綢之路」はほんの数回しか見たことがありませんでした。
むしろシルクロードと言えば、中高生の時に読んだ井上靖さんの『楼蘭』『敦煌』『蒼き狼』でした。そして、それよりも私にとって重要なのは、NHKで放送された『幻の錦』（1969年初回）という番組でした。なぜかその再放送に出くわして、何度も見てしまったのです。
また、ついでに言うと西川一三さんの『秘境西域八年の潜行』も同じころに触れて、大人になっても読み返しました。廉価版の東山魁夷さんの画集を買ったりもしました。どれもこれも、ロマンというか、幻想の西域シルクロードへの強いあこがれを掻き立てられるものばかりでした。
喜多郎さんの曲を聞くと、いまでも、一瞬にして現実から別の世界に連れていかれる気がします。
応援よろしくお願い致します。