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有能(天才)と無能(バカ)5~反対意見を通す~

割引あり

ここで解説する有能(天才)と無能(バカ)は、日本の学習基準からの事、またはその基準と海外の基準との違いからどちらがいいのか?を考える内容となります。まずは、『有能(天才)と無能(バカ)前書き』に目を通してから、読み続けて下さい。

優秀な人間は、様々なアイデアで会社を、社会を良い方に導いてくれます。その中には、良く考えたら誰にでも思い付きそうな事もあります。しかし、凡人にはそう思っても障壁があり諦めてしまう事や、リスクリワードのバランスを見誤り不可能と思い込んでいる事があります。そして、優秀な人間の足を引っ張る。

では、有能な人間はどうでしょう。
理想の為に色々なテクニックを使い、皆をその気にさせる力があります。今回は有能な人間の反対意見を通す方法を解説してみましょう。
まずは、駄目な伝え方を見てみましょう。

無能な伝え方

無能な人の伝え方には、いくつかの共通点があります。効果的にメッセージを伝えることができず、結果的に混乱や不信感を引き起こす場合があります。その例です。

一貫性の欠如

メッセージが場面によってコロコロ変わると、信頼性が失われます。話す内容がその場の感情や状況に左右され、一貫したビジョンや方向性が見えない場合、聴衆や相手はその人の言葉に共感できなくなります。

曖昧で抽象的

具体性がないメッセージは、聞く側にとって理解しにくく、何をすべきかが明確でなくなります。言葉があいまいで、具体的な行動や解決策が示されないため、信ぴょう性が低くなり、問題解決に至りません。

一方的な話し方

相手の意見や反応を無視し、一方的に話す場合、コミュニケーションの双方向性が欠如し、相手の理解や共感が得られません。これにより、メッセージが伝わらず、かえって反感を買うことがあります。

感情的な対応

過剰に感情に流される話し方は、説得力を欠きます。怒りや悲しみをそのままぶつけたり、冷静さを欠いた話し方をすると、理論的な一貫性が失われ、相手が冷静に対応できなくなります。

専門性や論理の欠如

十分な知識や論理的な基盤がないまま話すと、内容が浅く、説得力を失います。準備不足や誤った情報に基づいて話すと、信用を失うことになります。

無意味な繰り返し

同じことを何度も繰り返しても、それが効果的な強調ではなく、単なる無駄話に聞こえることがあります。繰り返しは強調として有効ですが、内容が薄い場合、聴衆に飽きられるか軽視されてしまいます。

自己中心的な話題選び

自分の利益や考えだけに集中し、相手のニーズや関心を無視する話し方は、共感や協力を得られません。自分の立場や感情ばかりを強調すると、聞き手は距離を置くようになります。

責任転嫁や言い訳

問題が発生したときに、責任を他人に押し付けるか、言い訳ばかりする態度は、リーダーシップの欠如を示します。こうした態度は、信頼関係を崩し、相手の信用を失う原因となります。

これらの特徴を持つ人は、効果的にコミュニケーションできず、相手に伝えたいメッセージが届かないか、誤解されることが多いです。


有能な伝え方を知ろう

マーティン・ルーサー・キング・ジュニア(Martin Luther King Jr.)は、演説において人々の心に長期的な影響を与える優れたスピーチ技術を持っていました。彼が使用した伝え方の特徴は次の通りです。

道徳的で普遍的なメッセージ

キング牧師は、人種差別や不平等に対する戦いを単なる個別の問題としてではなく、正義と平等という道徳的な価値観に基づく普遍的な問題として語りました。彼のメッセージは、アメリカ国内の問題にとどまらず、世界中の人々に共鳴するものでした。「私には夢がある(I Have a Dream)」のようなスピーチでは、自由、平等、愛、非暴力という普遍的なテーマを繰り返し訴え、世代を超えて影響を与え続けています。

強力なリズムと繰り返し

キングは、リズム感のある言葉の使い方を通じて、聴衆の心に深く訴えかけました。特に彼のスピーチには、繰り返しの技法が多用されており、これにより聴衆に印象的なメッセージを刻み込みました。「I Have a Dream」では、「I have a dream」というフレーズを繰り返すことで、夢が実現する可能性を強調し、聴衆の共感と希望を呼び起こしました。

ビジュアルで具体的なイメージ

キングの演説は、抽象的な概念だけでなく、具体的でビジュアル的なイメージを使うことで、聴衆に未来のビジョンを描かせました。「私には夢がある」というフレーズに続けて、白人と黒人の子どもたちが一緒に遊んでいる場面や、不正義が正され、自由と平等が実現する未来の社会の具体的なイメージを描写しました。これにより、人々はそのメッセージを心に刻みやすくなり、彼の言葉が長期にわたって記憶に残るものとなりました。

感情と理性のバランス

キングのスピーチは、単に感情に訴えるだけでなく、理性的で論理的な構成を持っていました。彼は、人権や正義について語る際に、アメリカ憲法や独立宣言などの基礎的な原則を引き合いに出し、法的かつ道徳的な根拠を明示しました。これにより、感情に訴える力強い言葉に加えて、彼のメッセージには説得力と正当性がありました。

共感を生むエンパシー

キングは、自身が直接的に人種差別や暴力を経験したことを語りながら、同じ痛みを感じている人々に寄り添う姿勢を示しました。彼の言葉には、**エンパシー(共感)**が込められており、聴衆の多くが「自分もその一部だ」と感じられるように工夫されていました。この共感の力が、彼のメッセージを長期的に心に残るものにしています。

非暴力の哲学

キング牧師はガンジーの非暴力抵抗運動に強い影響を受けており、スピーチにおいても一貫して非暴力の哲学を強調しました。彼は、憎しみではなく愛による勝利を訴え、暴力によらない変革を求める姿勢を持っていました。この一貫性と平和的なアプローチが、長期的に彼のメッセージを記憶させる要因となっています。

キング牧師の演説は、これらのテクニックを巧みに組み合わせることで、単なるその場限りの言葉ではなく、長く人々の心に残り、変革を促す力を持ったメッセージとして広く伝わりました。

一貫性を突き通す

彼は、一貫したメッセージを様々な手法で効果的に伝えていました。彼のスピーチは常に、正義、平等、非暴力といった明確なテーマを軸にしていましたが、それを多様な手法で表現することで、メッセージがより強く、深く、長く人々に伝わるようにしていました。

次のような点で、一貫性と多様な手法を巧みに組み合わせていました。

メッセージの一貫性

彼のすべてのスピーチに共通するのは、平等、正義、非暴力というテーマです。これらの理念はどの場面でも揺るがず、一貫していたため、聴衆は彼の言葉を信頼し、長期的に支持することができました。

表現技法の多様性

一貫したメッセージをさまざまな方法で強調するために、キングは以下のような技法を使いました。

繰り返しの強調: 特定のフレーズ(「I have a dream」など)を繰り返すことで、メッセージを聴衆の心に焼き付けました。

具体例や比喩: 抽象的な概念ではなく、具体的な未来像や比喩を使い、誰もが理解しやすく心に残る形で伝えました。これにより、抽象的な理想が現実的なビジョンとして描かれました。

理性的な訴え: アメリカの憲法や独立宣言を引用し、道徳的だけでなく法的・歴史的な根拠も示すことで、感情だけでなく理性にも訴えることができました。

感情へのアピール: 感情豊かに話すことで、人々の共感を引き出し、彼自身の経験を通じて痛みや希望を共有しました。

リズム感と音楽性: 彼のスピーチには、リズムやイントネーションの変化があり、詩的で音楽的な要素を感じさせました。これにより、単なる言葉以上の印象を聴衆に与えました。

柔軟な対応

キングは、状況や聴衆に応じてアプローチを柔軟に変えました。彼が演説する場所や時間、聴衆の状況に応じて、時には激励するようなメッセージを、時には冷静で論理的な説得を行いながら、根本のメッセージを変えずに伝えることができました。

継続的なテーマ

キングの演説は、どれも瞬間的な感動を狙うものではなく、常に将来への希望を強調しました。彼は長期的なビジョンを持ち、それを一貫して伝えることで、人々が未来に向かって行動するためのモチベーションを与え続けました。

こうした多様な手法を通じて、キングは一貫性のあるメッセージを強く、深く広めることができ、長期的に影響を与えるスピーチを実現していました。

一貫性のある中心的なテーマ(正義、平等、非暴力など)を変えずに、多様な伝達方法を使うことで、メッセージがより広範囲に、長期的に伝わりやすくなったのです。

彼のスピーチは、繰り返し、比喩、感情的な訴え、理論的な根拠、具体例、リズム感など、多様な手法を巧みに駆使しており、聴衆の記憶に残りやすく、共感を呼びやすい形で一貫したメッセージを届けました。

このように、一つの強力なメッセージを軸にしつつ、さまざまな方法でそれを強調することで、キングの言葉は単なるその場の感動にとどまらず、長く人々の心に残るものとなりました。


有能な人間の伝え方とは


一貫性のあるメッセージ

有能な人は、一貫したビジョンやメッセージを持っており、それを様々な場面で変わらずに伝えます。一貫性があるため、聞く側は信頼しやすく、その人の言葉に従いやすくなります。

具体的で明確な表現

具体的な例やデータを使って、わかりやすく、明確に伝えることができます。抽象的な概念だけでなく、具体的な行動や結果に焦点を当てるため、聞き手が理解しやすく、何をすべきかが明確に伝わります。

相手に合わせたコミュニケーション

有能な人は、相手の知識や関心に合わせて話し方を調整します。たとえば、専門的な知識が必要な相手には詳細を説明し、初心者には基礎から丁寧に話すなど、相手に合わせた伝え方をしています。

論理と感情のバランス

論理的な説得と感情的な共感のバランスが取れています。論理的な主張で相手の理性に訴える一方で、感情的な面でも共感を呼び起こすことで、相手に深く響くメッセージを伝えます。

聞き手を巻き込む

有能な人は、ただ一方的に話すだけではなく、相手の反応や質問を取り入れ、双方向のコミュニケーションを大切にします。これにより、相手の理解や共感を深め、会話を建設的に進めることができます。

積極的なフィードバック

有能な人は、相手の意見や反応を聞いて、適切なフィードバックを提供します。単に「正しいことを言う」だけでなく、相手の考えや意見を尊重し、共に問題解決に向かう姿勢を見せます。

明確なゴール設定

メッセージには明確なゴールが含まれ、相手が何を達成すべきかがはっきりと伝わります。ゴールに向けての道筋を示し、ステップごとにどう進むかを説明することで、相手の行動を促すことができます。

ポジティブな態度とリーダーシップ

有能な人は、ポジティブなエネルギーを持ち、前向きなメッセージを伝えることが多いです。困難な状況でも冷静で、未来に希望を持たせる言葉を使い、リーダーシップを発揮します。

適切なタイミングと柔軟性

有能な人は、メッセージを伝える適切なタイミングを見極め、相手が最も受け入れやすい瞬間を選びます。また、状況に応じてアプローチを柔軟に変え、相手の反応や状況に応じて迅速に対応します。

シンプルさ

有能な人は、シンプルでわかりやすい言葉を使います。複雑な概念や状況を、誰にでも理解できる形で伝え、メッセージが不要に難しくならないよう工夫します。シンプルさは、相手にとっての理解のしやすさと行動しやすさを促します。

これらの特徴を持つ人は、効果的にメッセージを伝え、他者を巻き込み、信頼を築きやすいです。

とびきり有能な人間は、自分の意見に迷いはありませんが、優秀な人間は柔軟性もあるため、時として迷います。そんな時に会社や組織の中で効果的に進めるコツを。

まずは、自分に賛同する仲間を作る。そして、意見を言う時は『私』ではなく『私達は』とし、あたかも複数の意見とすること。
これにより、『皆の為に』と言う自分よがりの意見ではないと印象付け、仲間にも使命感が生まれます。これだけでも、幾分の効果が出ますので試して下さい。

今回は、『反対意見を通す有能な方法』について解説しました。大前提は会社、社会の為の意見でないといけません。保守的で変えられない人の為に使命感をもち、みんなで幸せに過ごす自己満足の優秀な人に伝わればと思います。

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