コンビニのシュークリームから考えるカメラマンのこれから。
いや〜最近のコンビニのシュークリームは美味しい。クリーミーなカスタードが本格的でシュー皮自体もふんわり美味しい。コンビニスイーツもそれなりの値段はするが、もう専門店へ行かなくても同レベルの物が食べられると思ってしまう。他の食べ物でも、例えば冷凍食品のように量産された物で同じことが言える時代になってきた。
これからは個人の専門店は厳しいのか??
考えているうちに我に返った。
カメラマンでこれからも食えるのか??
スマホのカメラが高性能になり、今ではコンデジ並みの画質やフルサイズ機にも匹敵する性能になっている、Leicaのスマホまで出ている。
その上、カメラアプリを使えばボケ感まで表現出来る時代だ。勿論、やりすぎるとアニメの様になり別物にはなるけれど、それも良しと言う時代なのだから”写真とは”なんて言っている事自体が古いと言われそうだ。
家族写真を撮影している時、ご家族はその脇でパシャパシャとスマホで撮影しライブでSNSに発信している人もいる。それは構わないのだが、提出した写真がタイムラグがあるだけに新鮮味という意味では劣る。勿論、クオリティーは良いし、プロとしてご家族の見たこともない表情や笑顔の瞬間を切り取る事で価値はあるし、実際お願いして良かったと言って貰える。
ただ、このままスマホが進化し続けるとカメラマンは頼まなくても良い、家族の集合写真は格安の大手フォトスタジオで数枚撮ればいいという時代になりかねない。コロナ渦の2年と言うのもカメラマンにに打撃を与えている。日常的にスマホで写真を撮っている現在、物価高も家庭を直撃し、あえてそれなりのお金を払ってカメラマンに頼む必要があるのかという考えもあるだろう。記念日にはスマホで撮りっこすれば済むと言う話だ。そして、プリントアウトさえせず、スマホに保存した写真がアルバム代わりになっている時代だ。
今、考えるべきは10年先を見据えて取り組まないと個人のカメラマンは厳しい時代に突入するということだろう。
話は戻るが、飲食に関しても大手に潰されかねない時代が来るかもしれない。でもやっぱりあの店のシュークリームが良いと言わせるプラスアルファーを身につけるしかないだろう。それはもしかすると地域との繋がり、信頼関係、人間力だっったりするのかもしれない。あのシェフが作る物を食べたい、あの人に撮って欲しい、そう思って貰えるよう精進してこれからも写真を撮っていこうと思う。
この所、文章を書くことを習慣づけている。これも写真に付加価値を加え、写真家としての人間力を鍛え、生き残る道を探る一つの方法かも知れないと思っている。