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思い出のパスタ

写真だとわかりづらいのだけどこれは梅干しのパスタ。
梅しそではなくて梅干しとスイートバジルのパスタ。
ドイツ暮らしをしていて経済的にも日本食は高くつくので
我が家はあちらの食事が多い家だったのだけどパスタはまあ
よく食べた。安上がりだしね。
そんなパスタの中でもこの梅パスタは日本的で、でも材料は
ドイツで普通に手に入るものばかり。梅干しは当時割とよく
頂き物がいつもあった。海外で暮らすとなると日本ではまず梅干を
持っていこう、となるらしい。実家から手作りの梅が来る、なんて
家も多く、日本への出張の際お土産で買ってくる方も多く
どの家庭にも梅干しは不思議と常備されている物だった。

うちも梅干しだけはいつもあった。切らしたことはない気がする。
帰国する方から頂くこともあるし出張のお土産、もあってとにかく
梅干しには困らなかった。だから遠慮なく使う事が出来た。

ただね、このパスタは全然日本の梅しそとは違う組み立て。
イメージは梅干しを初めて食べたこちらの人が考えるような物、という感じ。レシピ的にはシンプルで使うのは

昔ながらのしょっぱい梅干し
ニンニク
生のバジルの葉
バター
だけ。

麺は1.6mm程度までの細めがおすすめ。
作り方もいたって簡単、みじん切りのニンニクをオリーブ油で
温めて香りを出して
叩いた梅干しを入れバジルを入れバターを溶かして少し焦げるくらいまで
しっかり合わせたら麺のゆで汁を入れてなじませて麺を投入して和えるだけ。オイルは普通のバージンオイルで十分。

帰国してシソの葉でも作ったんだけどイマイチ。
バターをある程度タップリ入れたほうが相当美味しいんだけど
これは今の日本じゃちょっと高級なパスタなのかもね。
昔ながらの梅干し、酸っぱくてしょっぱい奴、はいまや高級品
バターも高いし。大葉に比べればバジルも高いしね。

そう考えるとドイツでは安上がりだったけど日本ではプチ贅沢な
パスタなのかもしれないなぁ。

還暦を過ぎて食がまた細くなってきた。元々はすごい大食いだったので
まあ人並みになってきた、という時期が続いていたんだけど。
身体を壊してさらに食が細くなった。ただ体調でかなり波はあるよね。
若いころは丼物に麺類セットが当たり前だった。なんなら丼物は大盛り。
身体を壊してからは流石にそういう食い方は出来なくなった。
でも少しづつ体調が戻ってきて50歳前には牛丼なら大盛り、が丁度いい
そんな状況だったんだけどその後にまた体壊したあとは並で十分、になった
最近は世の中の定食の量、が実は丁度いい量だったんだ、って痛感する。
若いころはまったく足らなかった。とんかつ定食にカレーライス、とか
ハンバーグセットに別にナポリタン、とか(笑) その後にデザート。
今思うとちょっと異常なんだけどね・・

元々華奢なので体形の大きな変化はない。もう処分したから試しようがないけど昔の服も大丈夫だろうと思う。ウエストだけは少し増えたけど(笑)

そうそう、それで思っていたこと。ヨーロッパ、とくにドイツ人は体がデカい人が多い。平均で言うと日本人より身長で10cm大きい。体重は20kg近く重い。まあ一回り以上大きいってことだね。
アメリカなんかもそうだけど今の世界の基準は欧米の体格がすべての基礎になっている感じがあるよね。モデルさんとかもそうだし。

でもね、逆にアジア人の小柄な体格は今後の食糧危機の時代にはメリットなのよ。190cm100kgの体を維持するのと160cm50kgの体を維持するのにどちらが食料が少なくて済むか、考えるまでもない。
ましてその能力を維持するために必要なたんぱく質とか言い出したらさらに大変な訳ね。だって体重ベースで考えると倍違うんだよ、倍。
食べる量も少ない、当然衣類だって小さいし家だって小さくて済む。
車だって昔の国産車小さかったでしょ。あれなら道が狭くても駐車スペースも今よりもうんと楽になる。
今後の地球がどうなるか分からないけど何でもかんでもエコ、省エネ、っていうなら人間のサイズって実は大きな問題な訳でしょ。
でもこれは誰も言えないよね。世界的に見れば欧米人の主義主張が正義、なんだからさ。彼らの概念では「貧弱な人種」のアジア人の方が省エネで優れている、なんて口が裂けても言えないもんね(笑)
でもそういう側面は無視できないのよ、事実だもの。

50年後もしかしたら身長も価値観がシフトしていてさ、
「うわ、180cmとか不経済だな~」とか
「150cmってモデル並みじゃん」 なんて誉め言葉になってたりしてね。

まあそれまで我々が生き延びていればだけどね・・・


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