見出し画像

まだまだ真夏の!ヤビツ峠走

関東近郊のマラソンランナーや自転車乗りにはおなじみなのかもしれないが、神奈川県秦野市にあるヤビツ峠という場所が長距離走の練習にぴったりなのだ。今日走ってきた。

標高グラフはこんな感じ。美しいシェイプである

僕は去年からマラソンの練習にこの峠走を入れるようにしている。敬愛する岩本さんの本にやれと書いてあったのを頑なに守っているのだ。効果が出てるのかどうかは知らない。

ヤビツ峠は11キロのぼって11キロ下るコースである。

上にある標高グラフを見るとのぼりがかなりきついんじゃないかと思われるだろう、その通りきつい。仕事を工面して家族を置いて電車を乗り継いでここまできてこのきつさかよ、と自分のうかつさを何度も呪うくらいきつい。

でもヤビツ峠走の本当のきつさはくだりだと思うのだ。けっこうな斜度のくだりを11キロ走り続けるのである。真面目にやると前腿の筋肉はほぼ全滅する。それがいい。

往復でだいたい2時間くらいなのだけれど、この2時間の間に何度も何度も弱い気持ちが顔を出してくるのも最高にクールである。(もう歩いてもいいんじゃない)(今日は調子が悪かったってことにしてさ)(一人なんだから誰も見てないよ)などなど。

これら誘惑を頭の中で反芻しながら一歩一歩進んでいくのである。つまらない映画を見るくらいならヤビツ峠を走った方がよっぽどエキサイティングだ。

弱い気持ちを乗り越えて、と書いたが、僕は今日は下りの途中で足がつってしまい、じつは何度か止まってしまった。風がまったくなく気温も高くて、登りで汗をかきすぎたのが原因だと思う。何度か通っているが途中で止まってしまったのはたぶん初めてだ。くやしい。

だけどすくなくとも前半の登りでは歩かなかったのでそこだけは褒めてあげたい。いや誰かに褒めてほしい。帰りにイオンでザバスのプロテインドリンク2本とアイス2個を買ってその場でぜんぶ吸収した。まだ飲めたけどお化けかと思われそうだったのでがまんした。

ヤビツ峠では写真を撮ってる余裕なんてなかったので、昨日新宿で見かけたいいペースで走ってる人を貼っておきました。

これをマラソン大会本番までにだいたい週一くらいのペースでやるのである。どうだぞくぞくするだろう。

あんなにきつかったのに、帰ってきてエアコンの効いた部屋でオアシス聞きながらこれを書いていたらまた峠走に行きたくなってるからおかしい。峠走には人を引き付ける何かがあると思う。何かというのはたぶん坂だけど。

これを読んでしまった人がまちがってこちらの道に興味を持ちますように。すでにヤビツ峠を走っている人は僕のことを見かけたら声をかけてください。誰よりもつらそうな顔しているのが僕です。

いいなと思ったら応援しよう!

安藤昌教
ご支援いただいた金額はだいたいまとめて募金していますが、生活が立ちゆかなくなったら食費に回すかもしれません。