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#7.メンタルヘルスとストレス管理の方法◉私と娘の実践記◉




■専門家の助けを求める勇気: 私たち親子の経験

私と娘は、過去に娘が心の問題で苦しんだ際、専門家の助けを求めることで、多くの学びと成長を経験しました。
娘が中学2年生になった春、学業のプレッシャーや友人関係の変化が原因で、徐々に彼女の様子が変わり始めました。

◉ 娘の変化

いつも笑顔で家族や友人との時間を楽しんでいた娘が、次第に無気力となり、朝起きるのが億劫になりました。
彼女の部屋には、以前のような笑い声が響かなくなり、代わりに重苦しい沈黙が漂うようになりました。
娘は学校から帰るとすぐに部屋にこもり、夕食もほとんど手をつけなくなりました。
彼女の目には以前の輝きが失われ、深い悲しみや不安が宿っているように見えました。

◉専門家の助けを求める決意

娘の変化に心を痛めつつも、最初はただの思春期の一時的なものだと自分に言い聞かせていました。
しかし、娘の様子が改善するどころか悪化する一方であることを認識し、私たちは家族で話し合い、専門家の助けを求めることにしました。
この決断は容易なものではありませんでしたが、娘の笑顔を取り戻すためには必要な一歩だと確信しました。

◉カウンセリングの過程

最初のカウンセリングセッションでは、娘は緊張してほとんど話すことができませんでしたが、心理療法士の優しく包み込むような対応が、徐々に彼女の心の壁を取り払っていきました。
カウンセリングを通じて、娘は自分の感情を言語化し、学校生活のプレッシャーや友人関係の変化が原因で感じていたストレスを明らかにしました。
また、心理療法士は娘に、感情をコントロールするための具体的なテクニックや、ストレスを効果的に管理する方法を教えてくれました。
カウンセリングを受ける過程で、私たち親子が心理療法士から受けたアドバイスは数多くありますが、その中でも特に心に響き、日常生活で実践しているアドバイスを2つご紹介します。

1. 感情日記をつける
心理療法士からは、日々の感情を紙に書き出すことを勧められました。特に、感じた感情を5つのカテゴリー(喜び、悲しみ、怒り、恐れ、驚き)に分けて記録する方法を提案されました。
これは、自分の感情を客観的に見つめ、理解する手助けになります。
娘は毎晩寝る前に、その日感じた感情を感情日記に記録するようになりました。
初めは難しいと感じていた娘も、継続することで自分の心の動きに敏感になり、感情のコントロールがしやすくなったと感じています。また、この習慣が娘の自己理解を深め、感情に振り回されることなく、冷静に対処できるようになりました。

2. 「できること」リストの作成 
ストレスや不安を感じたときに、その状況で自分に何が「できるか」をリストアップすることを勧められました。不安な気持ちや問題に直面したときに、手の届く範囲で行動できる小さなことをリスト化し、一つずつ実行に移していく方法です。
私たちはこのアドバイスを、娘が学校のプレッシャーや人間関係の悩みに直面したときに活用しました。
娘は、「先生に質問する」「友達に相談する」「休憩を取る」など、具体的な行動をリストアップしました。
この「できること」リストの作成と実行を通じて、娘は自分自身で問題に向き合い、解決へと導く力を身につけることができました。また、行動を起こすことで不安が軽減され、自己効力感が高まったと感じています。

数か月後、娘は徐々に以前の自分を取り戻し始めました。カウンセリングで学んだテクニックを日常生活に取り入れることで、彼女はストレスに対処する新たな方法を見つけ、再び学校生活を楽しむことができるようになりました。
私たち親子にとって、この経験は、専門家の助けを求めることの重要性と、心の問題に対してオープンに向き合う勇気の大切さを教えてくれました。

専門家の助けを求めることは、私たちにとって新たな道を開くきっかけとなりました。
それは、困難に直面したときに、一人で抱え込まずに外部の支援を受け入れることが、解決への第一歩になるという貴重な教訓です。

私たちは、この経験を通じて、家族内だけでなく、外部の専門家とも協力しながら、メンタルヘルスの問題に対処する方法を学びました。

娘がカウンセリングを受ける過程で、私自身も親としての対応を見直し、娘の話をより深く理解しようと努めました。

このプロセスは、私たち親子の関係をさらに強固なものにし、お互いにとってのサポートシステムがより確かなものとなりました。


専門家の助けを求める勇気を持つことは、時に大きな一歩となりますが、その一歩が私たちをより良い方向へと導いてくれることを、私たちの経験が証明しています。
メンタルヘルスに関する問題は誰にでも起こり得るものであり、早期に対処することが重要です。


皆さんに伝えたいのは、「助けを求めることは決して弱さではなく、強さの証である」ということです。自分や大切な人が心の問題で苦しんでいるなら、専門家のサポートを受けることを恐れずに検討してみてください。
それが、より健康で幸せな生活への道を開く鍵となるかもしれません。

専門家の助けを求める、その一歩を踏み出すために何が必要だと思いますか?
自分自身や家族のメンタルヘルスを大切にし、必要なサポートを求めることで、私たちはより充実した毎日を送ることができます。


◉皆様へのお知らせ

さて、月曜日から本日まで、私たち親子の『メンタルヘルスとストレス管理の方法:私と娘の実践記』シリーズを通じて、私たちが日々実践しているメンタルヘルスの維持とストレス管理の方法について共有させていただきました。

このシリーズを通じて、オープンコミュニケーションの重要性、リラックスタイムの確保、寝室環境の整備、定時就寝と起床の習慣、そして専門家の助けを求める勇気について、私たちの具体的な経験や学びをお届けしました。
来週からは、新たなテーマで記事を更新していく予定です。
まだ詳しく内容は決めていませんが、新しいシリーズでも、何かタメになるのではないか、と思えるようなお話を、皆さんと共有していきたいと思っています。
私たちの『メンタルヘルスとストレス管理の方法』シリーズが、少しでも皆さんの日々の生活に役立つヒントや気づきを提供できていたら幸いです。
そして、これから始まる新しいテーマについても、皆さんからのご意見やご感想をお待ちしております。私たちの日常の中で試してみたこと、成功体験、または挑戦していることについて、さらに深く掘り下げていく予定です。
皆様からのフィードバックは、私たちにとって非常に価値のあるものです。
これからも、皆さんと一緒に成長し、学び続けていくことを楽しみにしています。
新しいテーマでの更新もお楽しみに。hige298(と娘)

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