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回転寿司を守るには?

最近、立て続けにネットを騒がせている話題がある。

回転寿司店での迷惑行為だ。

上記の動画のみならず

・レーン上の寿司を取らずに、わさびだけ乗せる
・他の客が頼んだ寿司を皿を取らずに直にとって食う
・フライドポテトを1本だけつまみ食いする

などなど、気分の悪い動画が続々と流れている。

これらの動画には

・もう回転寿司いけなくなった
・席においてある物すべて使えなくなった
・吐き気がする

などのコメントが寄せられている。私も同じように「フラットに回転寿司を楽しめないなぁ」と悲しく思った。

これらの迷惑行為が横行すれば、模倣犯が生まれる。話題が集まれば、更に注目を浴びたい承認欲求のモンスターが暴れる。

また「レーン上の寿司には悪戯ができる」という認識をもち、毒物の混入を行う。といった”行き過ぎた”迷惑行為が起こる可能性もゼロではないだろう。

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迷惑行為を罰することはできないのか

冒頭の動画の青年に対してスシローは、刑事・民事の両面から厳正に対処すると発表した。

じゃあ具体的に、どの程度のダメージを与えることができるのだろうか?

今回の動画で青年が行っている行為は刑事上の責任としては、器物損壊罪や威力業務妨害罪に当たる恐れがある、とのこと。

器物損壊罪の場合は
3年以下の懲役または30万円以下の罰金

威力業務妨害罪の場合は
3年以下の懲役又は50万円以下の罰金

金額だけでみると大した事ないように思わないだろうか?

SNS上で拡散された冒頭の動画は、全国の人々の足をスシローから遠ざけることだろう。まだ株価の下落などの”わかりやすい金銭的な被害”は確認できないが、これっぽっちのはした金で釣り合いがとれるとは思えない。

しかし、より厳しい現実を叩き付けられる可能性は残っている。
損害賠償請求だ。

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バカッターはいくら払った?

仲間内やSNS上でのウケを狙った迷惑行為が話題になったのは、今回が初めて…という訳ではもちろんない。

数年前には業務用の冷蔵庫に入る、食洗器に入る、などの迷惑行為の写真や動画が話題となった。これらの事件を起こした人らは、「バカな」「ツイッタラー」という意味と嘲笑をこめて「バカッター」と呼ばれた。

彼らは店舗から損害賠償請求をうけ、いくら払ったのか。

とある蕎麦屋のアルバイトが迷惑行為を行った事例では、この行為を行った従業員たちに対して

1,385万円の損害賠償請求し、最終的に主犯は約130万円。残りの3人は1人当たり20~30万円支払うかたちで和解が成立。

1,385万円の損害賠償請求に対して、MAXで130万円しか払っていない。

これは過去の判例や、当事者の支払い能力などを元に判断される為だ。

要するに回転寿司にイタズラした馬鹿に再起不能のダメージを与えることは中々に難しそうだ、ということだ。

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線路への置石を見よ

迷惑行為を止める為に、店側は自動精算システムと連携して、各テーブルの監視を強化などと、”設備投資”を余儀なくされそうだ。

そうなると、いまの価格でお寿司を楽しむことは難しくなってくるだろう。企業の努力を馬鹿が踏みにじるなんて、あってはならない。そうは思わないだろうか。

馬鹿を止めるには圧倒的な抑止力が必要だ。
例えば、線路への置石行為。

もし仮に置石が原因で電車が止まれば数百万円。脱線でもしようものなら1,000万円近い金額が請求されることになる。

実際に京阪電鉄で起きた置石による脱線事故では、中学生だった男子5名にそれぞれ840万円の支払いが命じられた。

5人だったので1人当たりの金額は抑えられた可能性は十二分にある。脱線事故による被害総額は4億円を超えており、仮に10分の1が請求されたとしても4,000万円だ。

十二分な再起不能なダメージといえよう。

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犯罪行為である認識を広めよう

今回の回転寿司への迷惑行為では「こんぐらい大した事ねえだろ」という”舐め”が見える。それは具体的に「飲食店で悪戯したら酷く罰せられる」という共通認識がないからだ。

置き石がヤバい、それは具体的な賠償金額を知らずとも誰もが知っていることだ。ヤバいという共通認識がある。

是非とも、今回の騒動では迷惑行為を行った当事者たちには、強い罰を与えて「ヤベえんだぞ?」という認識を広めてもらいたい。

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