【ボイトレの意外な落とし穴】YouTube動画でミックスボイスの練習しても出せるようなりません！

ハイサイ✋
パーソナルボイストレーナーの比嘉です！
今回は歌が好きな人なら誰もが出せるようになりたい声「ミックスボイス」について書いていきます！
今回の記事はこんな方にオススメです↓

【こんな方にオススメ】
◆YouTube動画を見てもミックスボイスが出せるようにならない方。
◆高音発声で何が必要なのかが分からない方。

それでは早速、解説していきます。

1.よくあるミックスボイスの出し方動画と欠点

早速ですが、現在ミックスボイスの出し方動画ってYouTube上で多くのボイストレーナーさんが公開していますよね！
僕が見ている限り以下のようなアプローチをしている動画が多い印象です。

◆声真似でミックスボイスを掴むアプローチ。
◆「Ney、Ney、Ney」や「Mum、Mum、Mum」など一般にハリウッド式と呼ばれる発声法のアプローチ。
◆地声と裏声を行き来して徐々にミックスボイスへ繋げていくアプローチ。
◆鼻腔共鳴でコツを掴むアプローチ。

僕も見てみた印象としては大体の動画は「このアプローチならきっとミックスボイスが出せるようになるな！」と思いました。
ただ「きっと」です。

なぜ「きっと」かというと、「呼吸」の練習をされているかどうかが分からないからです。
今回は「そもそも人の声ってどういう仕組みで発声されるものなの？」という部分も解説していきながら、ミックスボイス発声に必要な部分を見出し、ミックスボイス動画にプラスαの要素を提示して、皆さんのトレーニングに役立てて頂けたらと思います。

2.発声の仕組みを知ろう！

そもそもなぜミックスボイスができないのか？
ここを考える際に必要な知識として発声の仕組みがあります。
発声というのは以下の区分の流れで行われています。

①呼吸
肺の空気を出す入れする。ここが発声のエネルギー供給をする部分になります。
↓
②声帯
肺から送られてきた空気が当たり、声帯が震えて声の素が生まれます。
ここで音程や地声や裏声、ミックスボイスなどの操作を行います。
↓
③共鳴
鼻腔、口腔、咽頭腔などの共鳴腔で声を響かせて声の印象を操作する。
例）声優やアナウンサーのような通る声やONE OK ROCKのTAKAさんやB'zの稲葉浩志さんのようなロックな声、オペラ歌手のような太い声など。
↓
④子音
呼吸、声帯、共鳴だけの動きは母音だけの発声になるため、言葉になるよう口や舌に動きを加えます。

そして、ミックスボイスは上記のように声帯の区分にあてはまる為、声帯操作のトレーニングが必要になるんですが、そもそも声帯の前段階である「呼吸」が出来ていないと、声帯操作は難しくなります。
竈門炭治郎が水の呼吸が出来ないと水面斬りや生生流転を使えないのと同じです！（鬼滅ネタ分からなかったらすみません！汗）

3.声帯操作トレーニングの前に必要な基準

そして、呼吸にとって大事なことは「安定」させることです。
ミックスボイスの最低限必要な基準として30秒間のロングブレスができるようになる必要があります。
基準としては呼吸を安定させることになりますので、最初から最後まで息がぶれずに吐けるかどうか確認して下さい。
そして、これができるようになると声帯操作も安定するため、ミックスボイスが出しやすくなります。
以下は僕が実際にロングブレス30秒をやってみた動画です。
参考なれば幸いです。

私が見てきた生徒さんでミックスボイスが出せない人の原因で最も多いのが呼吸が不安定ということ。
元々ミックスボイスが出せなかったのですが、呼吸のトレーニングをしたら声が安定するようになり、ミックスボイスで歌えるようになりました！
なので、是非日頃のトレーニングに組み込んで頂ければと思います。

4.まとめ

以上のように、YouTubeのミックスボイスの動画で効果性がないというような動画はあまり見られませんでしたが、大体の動画が声帯や共鳴のトレーニングになります。
そのため、そこにプラスαとして「呼吸」のトレーニングを組み込むことで、ミックスボイス習得までの道のりはグッと近くなってくると思いますので、皆さんやってみて下さい！

またボイストレーニングに関するリクエストもお持ちしております！
コメントを頂ければできる限り実現していこうと思っていますので、よろしくお願いします！

それでは目標に向かって皆さん邁進していきましょう！
チバリヨー！

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