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2023年9月の記事一覧
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[タロット劇場#12]占いの答え、いつがいい?ワンド時間軸〜番外編②〜
「善は急げ!」 タロットのストーリー仕立てシリーズ Ⅰ ワンドの番外編② 前回は、 なぜ劇場型エンタメで占いの世界観をお伝えしているのか? ということについてお話しました。 今回は、タロット劇場・番外編。 本編の解説を通して、 タロットカードにおける“時間軸“についてのお話をします。 * 突然ですが、ここで質問です。 もし 「憧れの部屋にするために、行動するのはいつがいいか?」 といったお題のカード占いをしたとして そこで、仮に「ワンドのカード」が展開したとしましょう。 そうしたら、時期を読むとして、 あなたならワンドのカードからどうリーディングされるでしょうか? (※ちなみに、このワンドとは、 これまでの本編における物語のテーマのことです) そもそもタロットカードの小アルカナには、 トランプの4つのマークと同じく 4つのスートという世界観で構成されていて、 そのうちのワンドとは、 トランプでいうところの「クラブ」のマークのことをさします。 そしてこのワンドは、「火」の性質とコネクションしています。 というわけで、 「いつ?」とお題を立てて、ワンドが出たならば、 あなただったらどう予想を立てるでしょうか? 行動するのは、どのタイミングが良さそうですか? * それを紐解くにあたり、ここで一度 その“火の性質“から連想してみます。 ……いったん例文にしてみるとどうでしょう? 「心に火がついた」 「火を見るよりも明らか」 「火花を散らす」 さて……どうでしょうか? こういう状況になったらば、“いつ“行動するのがベストだと感じますか? 本編「タロット劇場」の登場人物、 タロ子はどうだったでしょうか? 本作を振り返ります。 これまでのワンド1〜10のストーリーのあらすじ。 タロ子という主人公が、 土日に掃除やDIYをして、月曜日に出社するまでのお話。 ひとり暮らし・会社員のタロ子の、 たった3日間のストーリーでした。 つまり、ワンドの数字カード……それが10枚もなのに、 その1番から10番のカードを、 たった3日間……束の間の出来事という、あっという間の時間軸です。 * さて、お気づきですか? この流れ。 もちろん、これにもタロット的な意味合いがあります。 小アルカナの4つのスートには、タイムラインがあります。 その時間軸は、 それぞれ占術家さんによって定義が異なるようですが、 わたしの場合は、 「(1)ワンド→(2)カップ→(3)ソード→(4)ペンタクル」 の順番を採用しています。 トランプでいうところの、 「クラブ → ハート → スペード → ダイヤ」の順序です。 その順番通りに時間軸が進行している、ということは、 つまり、ワンドが一番「早い」ということを象徴します。 「なぜワンドが一番早いの?」 そう、不可思議に思われた方もいらっしゃるかもしれません。 「なんでワンドは早くて、ソードはもうちょい時間がかかるんやろ?」 これは、そもそも小アルカナを構成する4つのスート、 このエレメントという4元素から考えてみると理解しやすいのです。 ★この4元素とは、 『火、地、風、水』 この4つのエレメントのことです。★ なかでも、 『ワンドは火』 『ソードは風』 です。 では、この元素で考えてみると…… シュボッ!っと、 マッチに火がつきました。 するとどうでしょう? 炎が立ち上がるのに、どれほど時間がかかりますか? 火を起こす “まで“、ではありませんよ。 火がついた “あと“、です。 着火した後、炎が立ち上がるまで、 どれほど時間がかかりますでしょうか? ーーあっという間ですよね? 心に火がついたなら、イスにお尻をつけていられますか? じっとしちゃいられませんよね。 まさにお尻に火がついたように、動き出したくなります。 その言葉のごとく、 情熱のワンドは、「精神性」の象徴であるとともに、 「行動」を表すゆえんは、そこにあると思います。 『パッションとアクションはセットである』と。 マッチ棒に火がついたなら、 炎はゆっくり立ち上がるーーなんてことはありえない。 まさにマッチ箱に棒をこすって発火した瞬間を思い浮かべてみると、 結果は火を見るより明らかです。 だから、火エレメントであるワンドは「早さ」を象徴するのです。 そのため、タロ子の物語も、たった3日という、 あっという間のストーリーになったのでした。 * * * * * 【 まとめ 】 そんなわけで、先ほどの質問のおさらい。 「憧れの部屋にしたい、そのために行動するのは?」 とのお題でもし“ワンドのカード“が出たなら、 “いつ“がいいのか……? その答えは 「今すぐでしょ!」 が、私なりのアンサーでした。 あなたはどう思われましたか? * ……もし、心に火がついたのに、しけてしまいそうになったとして、 でも、ワンドのカードがヒントになるのなら。 火のような早さで行動することこそが、 “大吉“ の意味をもつのかもしれませんね。 そう、あの言葉、 ーー「善は急げ」のように。 * ……と、お話して来ましたが、 あれれ?そういえば、 ワンドの火は、すばやい早さを表すのなら、 では、風である「ソード」の時間軸はどうなんでしょうか……? 火がつくとすぐさま燃える……? では、風は?どこからやってきて?いつ追い風が吹くの? そして、タロ子のタロット物語において、 ソードのストーリーでは どんな時間を過ごしてゆくのでしょうか? ということで、次回、 「タロット劇場シリーズ II 、ソード編」 が開幕です!どうぞお楽しみに。 * * * * * * 『星のエンタメ☆』タロット劇場 あなたの星が実りますように。 東水みのり (※この記事の内容は、stand.fmにも投稿します) (「音楽:BGMer」http://bgmer.net)
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[タロット劇場#11]なぜ占いを物語に?〜番外編①〜
「役立つことってなんですか?」 今回は、タロット・小アルカナの世界観を 物語でお送りしたシリーズの番外編です。 これまで10話にてワンド編は完結したのですが、 なぜシリーズ化をしたのか? というキッカケについてお話してもいいですか? 占いの世界観を こういったマンガや物語を通して エンタメでお送りしたそもそもの契機は、 タロット占いに馴染みのある方も、そうでない方も、 もっと身近に、親しみを持っていただけたら嬉しいなぁ…… ということがキッカケでした。 * ところで、この「占い」と聞いて、どんなものを思い浮かべますか? 私なら、「西洋占星術」と「タロット」、 この2つを思い浮かべます。 これらの占いが、人にとってどう役立つのでしょうか? もしも、「人生という道」が続いているのだとするなら、 迷わず進むための道案内も欲しいし、 たまに近道も寄り道もしてみたい。 雨が降るなら傘も差したいし、 一緒に歩んでくれる仲間もいてほしい。 そこで、たまに占いを活用してみると、どうなるのだろ? 「占星術」をはじめとしたお誕生日に基づく占いは、 灯台みたいな星の灯り。 だから、「人生の地図」。 そして、 「タロット」をはじめとした卜術(ぼくじゅつ)の占いは、 より詳細に「手元・足元」を照らす懐中電灯のようである。 どっちも転ばぬ先の杖となり、 より歩みを進める助けにも……たまになってくれる。 だから私にとってどちらの占いも、 いざというときに私にとっての役に立ってくれる存在でした。 そして、もしかしたら、誰かにとっても 雨の日の傘となり、安全地図となるかもしれない。 そうなったらいいなぁと思い、タロットを物語にしました。 * では、なぜ占星術ではなく、 今回 “タロットを題材にしたのか?“ という理由について。 それは、 比べて「タロットのとっつきやすさ」が 市民権を得ていないと感じるからなのです。 というのも、 西洋占星術のほうが普段から接点が多く、 一般的に馴染みがあると思います。 例えば、朝のニュース番組では今日のラッキーな星座が見られたり、 雑誌をめくれば専門誌でなくとも、多くの紙面の巻末に星座占いが載っていたりします。 日常のなかで、星占いと出会う場面が何かとありますよね。 もちろん、これら “太陽の星座で読み解く星占い“ は、 占星術のほんの一部ではあります。 ですが、それでも、 「あなたは何座ですか?」という質問は、 「血液型はなんですか?」との質問と同じほど、 通俗的だと感じるのです。 つまり、馴染みがある、ということです。 * 一方で、『タロット占い』はどうでしょうか? 一般的には、 「神秘的・ベールに包まれている」 そういった神妙なイメージを持たれることが多い印象はありませんか? もちろん、 シンクロニシティから占う 卜術(ぼくじゅつ)という占いジャンルは、 お作法も大切です。 その風儀はなんとも神秘的でもあります。 しかし同時に、「占いは役に立つ」を、 わたしは大切にしたいとも思うのです。 なぜなら、占いを活用することで、 “日常生活や個人のこころが もっと豊かになる可能性が広がる“ ということにつながってほしいからです。 そこで今回、 タロットを題材にしたストーリー形式でお伝えすることで 「入り口広く・奥は深い」 そんな風に、 ・タロットをよく知らない方には ↓ 間口が広がり、 ・馴染みがある方には ↓ さらに奥行きが深まる、 そんな時間になっていただけたら嬉しいなぁと思い、 投稿の場をお借りした次第です。 * ーー“あなたにとっての役立つこと“って、どんなことですか? 私にとってのそれは、 日常のなかでたまに起こる「なんか困ったなぁ」とか 人生のなかでときに起こる「どうしたらいいんだろう」とか そういうつまづきそうなときに、 星の灯りを灯台にして 転ばぬ先の懐中電灯になる 占いを日常のなかにたまに取り入れることです。 ーータロット劇場。 登場人物のタロ子が日常のなか幸せ見つける小アルカナ物語ーー * ……なんて言いつつ 地図があっても、いつ雨が降るかわからないと傘はさせそうにありません。 懐中電灯があっても、どのタイミングにつまづきポイントがあるのか、 知りたくもあります。 つまり、 占いにおける、“いつ“とか“タイミング“ という「時間」の解釈は 大切なポイントであると思います。 さらに、タロット占いにおける「時間軸」はどうなのでしょうか。 だって、気になりませんか? 「運気がよくなるのは“いつ“だろう?」とか 「気になっていること、それはどの“タイミング“なのか?」とか。 時間軸は大切です。 というわけで、次回は番外編②。 タロットにおける時間軸について解説します。 * * * * * * 『星のエンタメ☆』タロット劇場 あなたの星が実りますように。 東水みのり (※この記事の内容は、stand.fmにも投稿します) (「音楽:BGMer」http://bgmer.net)
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[タロット劇場#10]ワンド(10)小アルカナ物語
★これはタロ子が日常のなか、幸せ見つける、小アルカナ物語。 タロット劇場、はじまりはじまり。★ 前回までのあらすじ。 ワンドの1番目で、「憧れの部屋にしたい」とやる気に満ちたタロ子。 プロの代行業者に片付けてもらったり、 友人を部屋に招いたりした、そんな土曜日。 そして「もっと理想的な部屋にしたい」と、 DIYで棚づくりが完成したものの、 家事をめいっぱいやることになった、日曜日。 昨晩はどうもお疲れの様子でしたが、 今回は月曜日、出勤の日です。 ーーワンド10番目のカード、ワンドシリーズ、ファイナルです。 * * * タロ子さんの足取り、なんだか重そうですね……。 タロ子: 「まだ終わってない家事があるし、 仕事も、アレもコレもソレもしなきゃだし、 やることいっぱい!」 ……あらま。ヘトヘトな様子。 カバンをにぎり締め、 前すら見えない状態で通勤しているようです。 カードをご覧ください。 ワンドの棒を10本、 まとめて全部運ぼうとするだなんて、 それは抱え込みすぎです。 重荷になっているではありませんか。 でも、その表情はうかがい知れません。 「背負わされている」というより、 ↓ 「抱え込んでいる」 という、引き受けすぎてしまったニュアンスです。 ワンド10のキーワードは、 「負担・課題・重圧・オーバーワーク」です。 目指すゴールはあと少し、もう一踏ん張りなんですけどね。 タロ子さん、あなたならどうする? やりたいことがあって、 でも、今はオーバーヒート。 いっぺんに10本もワンドの束は持ちきれない。 なのに、ひとりきりで抱え込んでいないかい? 疲れてはいませんか? だってほら、 ワンドの束で顔をふさいがっていては、 前も周りも見えていません。 どうでしょうか? “いったん何本か下ろしてみる“ というのは。 ……それともまだ運び続けますか? ワンドの物語、カードは環状のように。 10は、1にも、9にも、次のスートにも、つながっている。 だから、 重荷となっているワンドの荷物を下ろして たった1本になったって、 またワンドのエースから始めよう。 その抱え込んだ荷物は、 プレッシャーに圧迫されそうになっても、 でもここまで、手放さずに進んできたから。 頑張ってきた証! よくがんばったね、タロ子! * ★ワンド物語のまとめ★ 情熱が限界まで増えると、 かえってから回ることもある。 「情熱の熱さ」もときに、 ほどほどがちょうどいいのかもしれません。 * * * ということで次回、タロット劇場は新たに、 シリーズ2・ソード編が開幕です! 予告はこちら、 「情熱のワンドだって?なに言ってんだか。 勢いで行動だけじゃ勝てないゼ! 成功したけりゃ、クールに思考しなきゃ」 です。どうぞお楽しみに。 * * * * * * * * 『星のエンタメ☆』〜タロット劇場〜 あなたの星が実りますように。 東水みのり ※この記事の内容は、stand.fmにも投稿します)