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ライブの後でオレオレ詐欺はしない

野外ライブに行ったのは6月のはじめのこと。
あんなに晴れていたのに激しく雨が降ってきた。

雨が降ろうと、槍が降ろうと、槍が降ったら困るが、ライブって気持ちがどうしたって高まる。ここに確かにいました、奇跡に立ちあえたと思えるほど、ライブは素晴らしかった。

今日はライブの後に思ったことを、書いてもいいですか。

ライブが終わり、駅までの帰り道はあの雨の中、ライブを感じた人でいっぱい。
初めて来た人、常連さん、若い人、年配の人、ご夫婦や友人同士、親子、同僚、わたしは一人。
駅までの道で、ついさっきの出来事を振り返るのは幸せ。

また来たい、あの声はすごい、感動した、泣いた。会話が飛び交うのを聞く。
楽しみに来て、楽しんだ気持ちが伝わる。

ライブを体感した人100%でぎゅうぎゅうに詰まった電車、乗り換えた電車ではライブに行った人は30%ぐらいになってて、目的の駅についた頃には、わたし1人だった。

ライブって本当にあったのかな、夢みたいなあのライブの空気をまとっているのが今1人。きっと1人ずつが、幸せの思い出をカバンやポケットに入れていろんなところに帰っている。

駅を降りて、歩いている時に思った。
あんなに幸せな歌を聴いた後に、悪いことは考えないなと思った。
例えばだけど、

「よし、帰ったらオレオレ詐欺するぞ」

なんて思わないよな、と。

こんなことを思ったのは
ずっと大真面目に考えていることがあって
世の中に犯罪ってどうして無くならないんだろうって。
毎朝、新聞を読むのですが、毎日どこかで、犯罪に遭う人がいて、泣いている人がいる。

オレオレ詐欺する人はライブになんかに来るもんかと
思われますが、
もし、もしよ、
どうせわたしなんてもうどうでもいいやって
自分の存在が嫌になってやけになったり
なんかむしゃくしゃって、
暗い芽が出てくることってある。

その芽が挫折の体験となり花開くのであれば良いけれど、そう人生うまくいくこともないのが多くて
暗い芽はもしかしたら
自分で自分を傷つけたり、
他者にやいばを向けたり、
平和を乱すことになるかもしれない。

ならば、ライブの力を借りてみてはどうかなと思う。

みんながコラムで書いているように
ライブって生き物で
強いし優しいしがつんとくる。
感じた後は、明日1日笑えたり、
1週間後に思い出したり、
なんとかなるって根拠なく思えたり、
人を傷つけるナイフのような言葉をしまったりできるんじゃなかろうかな。

一人ひとりができることは幸せな気持ちを持って帰ることだけ。

人をだますより、だまされたと思ってライブに行ってみてほしいと願うんです。


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